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悩み、挑戦、失敗、そのすべてを糧に、
人も企業も強くなっていく
PROFILE 代表取締役 山口雄大
自分のやりたいことと利害関係のない純粋な出会いを求めて大学へ進学し、現在もともにビジネスを行う仲間に出会う。卒業後、起業をするためにモバイル広告ベンチャー企業へ入社し、2007年にリバティーンズ株式会社を創業した。モバイル広告代理店事業、アプリ開発などを手掛けながら、ASOを自社アプリで適用し、大きな成果を出す。2014年より、ASOを軸に広告代理業を磨き上げ、事業を拡大。近年はアメリカで経営を学ぶなど、ビジネスを科学することに生涯の情熱を注ぐ。
世の中の機運を読み、成長を遂げる
「スマートフォンで、アプリを使用しない日がありますか?」もし、こんな問いをされたなら、ほとんどの方が「NO」と答えると思います。それだけ、スマートフォンアプリは私たちの生活に欠かせないものとなり、2020年、その市場規模は20兆円にも達しました。もちろん、マーケット環境は現在も大きく伸長し続けています。
そのような市場において、私たちはスマートフォンアプリに特化した「デジタルマーケティング事業」を展開しています。創業はiPhoneが発売された2007年。その頃はガラケーの広告代理事業などをメインで行っていましたが、翌年には事業のほとんどをスマートフォン領域に移行しました。その理由は、2008年にiPhone 3Gが発売され、世界的にスマートフォンアプリの流通が広まっていったからです。そして「伝えることを科学する」をミッションとして、クライアントがマーケティングを成功させるための“再現性”と“最適性”を追い求め続けた結果、「業界初の集客最大化モデル」を創出するまでの成長を遂げることができました。
データと試行錯誤の共存を土台として
私たちが創出した集客最大化モデルは、今や業界の虎の巻のような役割を果たしており、スマートフォンアプリにおけるデジタルマーケティングを行う際に様々な企業が参考にしています。ですが、そういった表面的なノウハウは、マーケティングの本質的な課題を解決するための手段の一つに過ぎません。私たちは、「ASO(App Store Optimization)/アプリストア最適化」という概念がなかった頃から、高度なデータやその他の情報分析を行い、何千、何万回とPDCAを繰り返し、一つずつ試行錯誤を行ってきました。その膨大で活用性のあるデータと、地道で泥くさい試行錯誤を行える文化こそが、今のリバティーンズが届ける価値に繋がっていると思います。
また、集客最大化モデルを構築していくにあたり、「Think Out of The Box(既成概念にとらわれない)」という私たちが意識してきたパーパスも当社の大きな特徴です。「そもそもマーケティングはどうあるべきか」「クライアントは何を嬉しいと感じるのか」「本質的に伝わる状態とは何なのか」「広告に対する投資利益率(ROI)を高めるためにはどうすればいいのか」、このようなことを既存の枠組みを超えて形にしようとしてきたことが、これから行おうとしている新たなAI事業への礎になっていくと考えています。
大きな失敗から気づいた大切なこと
創業から根本にあるのは、国内、国外問わず、一人でも多くのクライアントに価値を提供できる事業をつくりあげたいという想いです。そして、たった一度だけの人生だとしたら、仲間と何か大きなことを成し遂げたいという気持ちも常にベースとしてあります。しかし、起業して数年後、「大きな失敗」がありました。それは、組織づくりの失敗です。当時、自分はプレーヤーなのだという意識が強く、「仲間に仕事を任せる」「信頼する」「気持ちを伝える」など、様々なことが経営という視点からずれていたんですね。無論、組織力・チーム力としては最弱の状態で、事業も急激に悪くなっていきました。これではダメだと、思いきって組織をつくりかえたのが2014年です。
人と強く繋がり合うには、自分がとても困っている状態か、同じ目標を共有するかのどちらかであり、どちらにせよ、自分が何をどう考えているのかを深く認識することが必要となります。そうした考えに至った後、まずは自分と向き合い、すべての失敗を受け入れ、「何のために仕事をするのか」「何のために経営をするのか」「本当にやりたいことは何なのか」をひたすら自問自答し続けました。その中で見えてきたのは、世の中の役に立つ事業で、クライアントに価値を提供して喜んでもらうことが、自分の喜びであるということ。そして、「ビジネスを科学したい」と思って費やしてきた今までの時間に加え、周囲の人やモノを含めた「対象を理解したい」という昔から持っている想いでした。
価値を適切に伝え、孤独な企業をなくすために
そうやって思い返した自分の想いと、それまでのあらゆる体験をベースにして、理念、ミッション、パーパス、行動指針、社内の仕組み、マニュアルなどを言語化し、再構築しました。そうした中で、能力が高く、信頼が置ける方々に声を掛けて新たなチームを編成したうえ、社外からも有能なパートナーの方を招聘し、さらにはここ数年で入社した若いメンバーが育ち、企業として急成長をしはじめました。これは、失敗から多くのことを学べた結果です。失敗は、大きな挑戦と同義であり、「伝えることを科学する」も、100回の失敗があって、価値ある一つのものを生み出すという行為です。私自身、失敗があったからこそ今があるわけですから、失敗ができない会社にはしたくありません。失敗できないと挑戦もできないわけですから、その先には成功もありません。
これから先、私たちが目指すのは、価値が適切に伝わる世界を加速させることです。企業として自分たちの価値や価値観を伝えられない状態は、とても孤独です。その孤独を解決していくのがマーケティングだと私は思っています。それをより高次元で実現させるために、これまで得た人による英智をさらに高め、AIによってシステム化し、国内だけでなく海外にも進出していく予定です。特に近年では、個人情報を起点とした企業のマーケティング活動が著しく制限されていきますが、「伝えることを科学する」私たちだからこそできることがあると思っています。
高い志を持ち、未来の道筋をつくる人へ
現在のリバティーンズのステージは「新たな成長」です。成長ステージは、大きな裁量が得られ、変化が大きくなるチャンスのステージですから、高い成長意欲を持つ方にとっては、これ以上ない環境になると思いますし、個人個人の「悩みの質」も大きく向上していくでしょう。ああしたい、こうしたいという願望は尽きないはずですし、頑張る人ほど次々に悩みが生まれてくると思います。どうすれば、人の役に立てるのかと悩むことは、悩みの質が上がることであり、確実に成長している証です。これから入社される皆さんには、そのような体験ができることを約束します。そして、大いに失敗してください。例えば、今の視点が分度器の0度だとして、一度、真逆の180度に視点を振ってみましょう。そこで得られるものが失敗だったとしても、1度1度視点を変えていくよりは、はるかに多くのことが得られ効率的です。それが、科学するということです。そうしたことを高い志を持ったメンバーが集まるチームでやることで、さらに大きな成果が得られるはずです。
また、「未来の道筋をつくるリーダー」になれる人材に出会えることも期待しています。私たちは、社員全員が存在意義を持ったリーダーになり得ると考えています。マネージャーや管理職はその部門や事業の未来の道筋をつくる人ですが、メンバーはクライアントの未来の道筋をつくる人です。クライアント視点で物事を深く考え、結果が出るまでやり抜く。インテリジェンスにかつ泥くさく。そうやって、クライアントの課題に寄り添いながら事業や製品の未来の道筋をつくってください。ゆくゆくは、その経験がリバティーンズの未来を引っ張っていくことになるでしょう。
私たちは今後、私たちが経験したことのない速さで変化し、進化していきます。その変化と進化を体感しながら、一緒に成長していけることを楽しみにしています。たとえ失敗をしても、その挑戦を通じて自信と誇りを持つことが働くことの大きな意味の一つです。人生におけるその重要なプロセスを、皆さんとともにできたら幸いです。