株式会社レターファン
株式会社レターファンは、ライブアイドルに特化したチケットサービス「TicketDive」、著名人からビデオメッセージがあなただけに届く「レターファン」をはじめ、エンタメ×テクノロジーで社会の幸せを増やしていく会社です。
https://letterfan.studio.site/
チケット販売をはじめとするライブエンタメ業界の業務現場は、手作業や紙・FAXといったアナログな業務プロセスが根深く残っています。
株式会社レターファンは、こうした非効率な現状を変えるため、テクノロジーを活用したチケット販売プラットフォームを開発・提供しています。
今回は、創業メンバーでありエンジニアとして開発全体を統括する今成優矢に、レターファンが挑戦する業界課題や少人数チームでの開発体制、今後の展望と求める人物像などを詳しく伺いました。
大学前半までは起業に否定的だった
レターファンの開発チームの特徴
エンジニアとしての成長を加速する、レターファンの開発環境とカルチャー
0→1を超え1→10へ。今このフェーズだからこそ味わえる開発の醍醐味
テクノロジーを武器に。「エンタメ業界の未来をつくるエンジニア集団」になる
あなたの技術が、ライブエンタメ業界の未来を変える力になります
おわりに
今成優矢 | 株式会社レターファン 創業メンバー・開発責任者
14歳でプログラミングを始め、大学在学中に友人らとレターファンを創業。ライブエンタメ業界向けにチケット販売プラットフォームの開発やインフラ構築、チームマネジメントなど幅広く担当している。
ーもともと起業には否定的だったとのことですが、大学生の頃の考え方を教えてください。
今成:正直に言うと、大学前半までは起業に否定的でした。「なぜそんなリスクを取るんだろう?」と疑問に感じていたくらいです。普通に大学を卒業したら大学院に進学して、その後に就職して結婚して…という、いわゆる普通の人生を想像していました。
ーそんな今成さんが起業を考えるきっかけは何だったのでしょうか?
大学2年生の2月、旅行中に友人(現CEO)の井口から相談を受けたのが最初のきっかけです。
当時、井口は「ビデオレター」というサービスで会社を作りたいと考えていました。ただ、エンジニアもいなければお金もない状態だったので、理系の知り合いを紹介してほしいと頼まれたんです。
その話を聞いたときに「あれ?これって僕ならできるし、僕自身がやりたいな」と気持ちが芽生えました。
ー実際に起業を決断した一番の決め手は何だったのでしょう?
一番の決め手になったのは「仲間との関係性」でした。高校時代、井口とは生徒会や文化祭、体育祭といった「お祭り」みたいなものを一緒に作りあげてきました。大学でも似たような活動をしていたんです。
もともと僕自身、何かを仲間と一緒に作り上げることが好きでした。その時の起業も、仕事という感覚ではなく、「何かひとつのものを仲間と作りあげていく」という感覚に近かったです。正直、「少しくらい道を外しても面白いかもしれない」と軽い気持ちもありましたが、一方で「井口となら何か面白いものを作れるだろう」という自信も強くありました。
ーレターファンの開発チームがフロントエンド中心の体制になった背景を教えていただけますか?
創業当時、開発に関わるエンジニアは僕一人だけだったんです。半年ほど経った頃に、同い年のエンジニアが一人入ってくれましたが、それでも基本的にはフロントエンド中心のメンバーのみで動いていました。僕自身もずっとフロントエンドを中心にキャリアを積んできたこともあり、自然とフロントエンドベースの体制になったという感じです。
ー少人数で大規模なサービスを支えるには、インフラの工夫も必要だと思います。レターファンではどのような技術を使っていますか?
私たちはUIUXに集中したいという考えから、サーバーレスな構成でCloud Runを活用しています。私が学生時代にインターンで慣れていたGCPをそのまま採用したという背景もありますが、この選択が結果的に私たちのチームにはフィットしていました。
ーCloud Runを使ったことで得られた具体的なメリットは何でしょうか?
一番大きいのは柔軟性と学習コストの低さですね。特にサービスを立ち上げたばかりの初期段階では、追加開発や仕様変更を頻繁に行う必要がありました。Cloud Runはこうした変更に柔軟に対応しやすい仕組みなので、新しい機能を追加したり、仕様を変更したりといったことが多いフェーズでは役立ちます。
また、チケットサービスという性質上、イベント開始時などにスパイクアクセスが発生することがありますが、可用性やスケーラビリティの高さも大きなメリットになっています。
ー最近ではAIも取り入れていると伺いましたが、具体的にどんな取り組みをされていますか?
CursorやClaude Code等のAIを活用した開発体制はもちろんのこと、プロダクトへの活用も行っています。公式アカウントにLINEを送るだけでイベント登録や管理ができるようにしており、特にアイドル事務所のように頻繁にイベントを行う現場では、作業の手間を大幅に削減できる仕組みです。現在は特許も申請しており、ユーザーからも高い評価をいただきました。
ーチケット販売の分野では、どのような技術課題がありますか?
チケット販売には、座席の指定や抽選の処理など、実は繊細で複雑なアルゴリズムが求められます。私たちはまだフロントエンド中心のチームですが、こうした領域にも本格的に取り組んでいます。もっとスムーズに、もっと心地よく、そんな体験を届けるために、効率的かつ高度な仕組みを形にしていくことが、今の私たちの大きなチャレンジです。
ーレターファンの開発チームの特徴や、チーム運営の方針を教えてください。
チームの特徴としてまず挙げられるのは、個々のメンバーが裁量を持っているということです。
私たちは、ただこちらからタスクを渡して終わり、という運営はしていません。メンバーそれぞれのやりたいことや意志をしっかり聞きながら「今期はこういうことをやりたい」といった個人の意向を尊重して仕事を振り分けています。少人数だからこそ、一人ひとりの裁量を大切にした運営ができていると思います。
ーレターファンで働くうえで特に重要な要素や求められることは何でしょうか?
私たちは、技術力が高いこと以上に、プロダクトに対する当事者意識や責任感を重視しています。正直、技術力だけが高くても、それだけでは私たちのチームとは合わないかもしれません。「プロダクトを良くしていきたい」という熱意や責任感を持って、最後までコミットしてくれるエンジニアこそ、私たちが一緒に働きたい人材です。
ーサービスの規模が拡大してきた中で、現在の開発プロセスにどのような課題感がありますか?
プロダクトが成長し、座席の指定や抽選の処理といった機能がより複雑になってきたことで、これまで以上に高度なテスト体制が求められるようになってきました。より複雑なロジックに対応した信頼性の高いテスト体制を整えることで、さらなる品質向上を目指していきたいと考えています。
ーインフラ面での今後の展望について教えてください。
私たちはこれまでUIUXを重視し、フロントエンド中心のチームとしてやってきましたが、サービスの成長に合わせて、今後はインフラ領域もより一層強化していきたいと考えています。よりスピード感をもって開発を進めていくためにも、この分野への投資は重要だと思っています。
ーこうした課題には具体的にどのように取り組まれているのでしょうか?
現在、外部の技術顧問として大手IT企業のCTOや開発責任者から定期的にアドバイスをいただいています。実際のコードを書いていただくわけではありませんが、チームとしての開発体制のあり方や、技術選定、未熟な部分へのアドバイスをいただいています。こうした外部の視点を取り入れながら、少しずつ成熟した組織体制を整えている段階です。
ー今後の技術的なロードマップとして考えていることがあれば教えてください。
一番注力したいのは「データ活用」の部分です。現在、BizDevメンバーがBigQueryを扱える環境を整備し、営業活動に活かしていますが、今後はレコメンドなどお客様向けのデータ活用にも力を入れていきたいと考えています。サービス運営を通して蓄積されたデータを、営業面やユーザー向けのサービス改善により活かせるように、データ基盤の整備と有効活用を進めていきます。
ーレターファンでエンジニアとして働く最大の魅力は何だと思いますか?
やはり一番は、「今、私たちにしかできないことをやっている」という実感だと思います。
ライブエンタメ業界という、まだまだテクノロジーが入りきれていない業界において、私たちが取り組んでいることは他にあまり例がありません。手作業や紙・FAXなど、とても非効率な業務プロセスがまだ残っている業界であり、そこを私たちがテクノロジーで変えることができるということに、大きなやりがいを感じています。
ー今成さんがエンジニアを採用する際に、特に重視していることは何でしょうか?
シンプルですが「プロダクトへの熱量」を一番大切にしています。
もちろん技術力も重要ですが、それ以上に「このプロダクトを良くしたい」という思いを持って、責任感を持って最後までコミットしてくれることが一番重要です。「ただタスクをこなす」エンジニアではなく、本気でプロダクトを良くしたいと心から思ってくれるエンジニアと働きたいと考えています。
ー「ただコードを書くだけではない」というお話がありましたが、具体的に求めるエンジニア像を教えてください。
私たちの会社が今いるフェーズというのは、0→1もあれば、1→10もあり、さまざまな課題が混在しています。
だからこそ、ただコードを書くだけではなく、自分自身がプロダクトを育てていくという意識を持ったエンジニアと働きたいです。「これはおかしい」「こうしたほうが良い」と気づいたことを自分から声に出して、主体的にプロダクトを改善していける人を求めています。
ー最後に、ライブエンタメ業界に関わる喜びややりがいについて教えてください。
私たち自身、純粋にエンタメが好きなんです。
エンタメ業界に何か良い影響を与えたい、もっと良くしたいという思いがあるので、自分たちが好きな業界に対して直接アプローチできることに幸せを感じています。テクノロジーを通じて、イベント主催者やユーザーがより良い体験を得られるようにしていく。その先には、エンタメを楽しむすべての人たちの喜びや笑顔がある。そこに私たちが貢献できることが、一番のやりがいだと思っています。
レターファンは、ライブエンタメ業界に対して、テクノロジーで変革をもたらそうとする少数精鋭の開発チームです。
エンジニアとしての専門性を活かしながら、業界の根深い課題を解決していく実感を得られる場所であり、「本気でプロダクトを育てる」主体性と責任感が求められます。
エンタメが好きで、自分の手で業界を変えていきたい方にとっては、間違いなくやりがいのある環境です。
興味を持ってくださった方は、ぜひ一度カジュアルにお話しさせていただけると嬉しいです。
レターファンでは、エンタメへの想いを共有し、共に事業をつくり上げていく仲間を募集しています。興味を持っていただいた方は、下記の求人からご応募お待ちしております!