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経営企画に求められる知識・マインドセットとは?

こんにちは、採用広報の阿部です。
部長の関戸佳彦に、経営企画の仕事について語ってもらうこの企画。
前回の記事では仕事内容について聞きましたが、今回は経営企画に必要なスキルやマインドセットがテーマです。
役割がとても幅広い経営企画という仕事に求められるものは何か? 詳しく聞いてみました。

知識や経験の幅で、経営企画の活躍範囲は広がる

― 経営企画に求められるのはどんなスキルや知識でしょうか?

関戸 一つは、経営に関する数値を読み取れること。
具体的には企業の財務状況を表す財務三表(損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書)を読み取れることで、一人前になるには財務三表を自分で作成できることまで必要です。
また、市場動向や競合を分析し、状況を把握した上で戦略を練ることになるので、数値だけでなくさまざまなデータを分析し、具体的にアウトプットできるようになる必要もあります。

二つ目は、各部署に関する知識や周囲を巻き込むコミュニケーション能力です。
営業や開発だけでなく、会計・財務はもちろん、マーケティングや人事など、ビジネス全般にわたる知識が求められます。
これらを踏まえて、中長期的な視点で策定した施策を、周囲とコミュニケーションをとりながら実行に移していきます。
特に経営企画としての力量が表れる部分なので、まさに腕の見せ所ですね。

三つ目は、ストーリーや戦略を描けることです。
中長期的に会社を成長していくことが、この職種の役割ですので、どういったストーリーで成長させていくか、そのためにどのような戦略が必要かというのを、具体的なだけでなく抽象的にも描く必要があります。
なぜ抽象が必要かというと、戦略の遂行には人を高揚させるようなストーリーが必要であるためです。
単純に「組織を大きくしたいから」ではなく、何を目指して大きくしたいのかというような、その過程に自分も参画したいと思わせるようなものでないと、やりがいや楽しさがなくなり、メンバーにもついてきてもらえなくなります。

― かなり要求が高いですね…… なぜでしょうか?

関戸 経営企画という仕事は、良くも悪くも会社の行く末を左右するからです。
会社として進みたい方向性が決まっていたとしても、経営企画のメンバーの経験やスキルが十分でないと、全体を期待通りに動かせません。
能力不十分な経営企画が関わることで、かえって社内をかき乱してしまう事は良く聞く話ですね。
こういったことを防ぐためには、採用も育成も非常に重要であり、それらの成功が企業成長につながっていきます。

経営、ビジネスから開発まで。各領域への深い理解が計画を動かす

― 部門横断の幅広い業務理解が必要とのことですが、どんな場面で必要になるのでしょうか?

関戸 幅広い知識を必要とするのは、各部の状況を理解をした上で、計画や進捗の妥当性を経営企画が判断するためです。

例えば、中長期的な営業戦略を具体的な予算計画・行動計画まで落とし込み、実行に移せるようにするためには、営業メンバーと同等の業務理解が必要です。
さらに、各営業部の目標達成については部長が責任を負いますが、ある営業部でビハインドが発生した場合、経営企画は各部署の状況を把握しつつ、全社最適の観点から部門を横断したリソースの再配分を検討する必要もあります。

― それでは自社サービスやその開発に関する理解は、どんな場面で必要になりますか?

関戸 サービス開発により提供価値を生み出すのは開発部門ですが、それをいつ、どのように顧客に提供していくか、という視点は経営的であり、経営企画の領分です。

それに、開発戦略に関しても役割があります。
既存顧客のニーズに基づく開発目標の設定は主にカスタマーサクセスや開発部門が担いますが、潜在的な顧客ニーズを実現するシーズ(Seeds)志向の目標設定は経営企画が主体的に関わっていきます。
開発部門と日頃からコミュニケーションをとり、データや調査から仮説を立て、まだ世に出ていないサービスや提供価値を創出する。
それには自社サービスおよびサービスがカバーする領域に対する深い理解が必要です。

― なるほど。他にはありますか?

関戸 ファイナンスに関する知識ですね。
具体的には、事業計画立案時のキャッシュニーズの計算(いつ、どのくらい必要か)や投資判断に活用します。
特に、新規事業を興す場合はかなりの投資が必要になるので、経費や人件費などから掛け合わせでどれくらい必要になるかを可視化させていきます。
一方で財務担当者は、そのニーズを満たすための資金調達手段の立案と具体化を担います。

経営企画に必要なマインド/姿勢は「まず自分が動く」こと

― 経営企画としてもつべきマインドは何でしょうか?

関戸 何事もまず自分が動いてトライしてみようという姿勢ですね。
それと、周囲を巻き込むためにコミュニケーションを積極的にとる姿勢です。
計画実現のためには自分が動くことで状況を可視化させ、「みんなで動かないと」という意識を醸成することが大切ですから。

― 経営企画が現場と伴走して、練った計画の通りに自分で動かないといけないというのは驚きです。

関戸 何事も、人にやってもらおうと考える時点で甘えが出ます。
むしろ、自ら動くマインドがないと経営企画は難しいと思います。

自分で立てた計画を自分で実行できるくらい、現場への解像度を高めることが大切です。
そうすれば、現場としても納得感のある施策や数値にまで落とし込んだ、達成確度の高い計画を立案することができます。

経営企画に限らず全社員が持ちたい、経営視点の問題意識

― 経営企画に限らず、全社員がもっておくと良い経営企画的なスキルやマインドというものはありますか?

関戸 常に問題意識をもつことですね。
与えられた業務をこなし、周りの動きは他人事で自分は関係ないという考え方ではなく、「自分が何をすると周りにとってより良い方向に進めるのか?」を常に考えること。
これは経営企画に必須のマインドですが、どんな仕事でも活かせるものだと思います。
正直、テクニカルスキルは後からついてくるものだと思っています。
足りなかったら身につければいい、なんなら詳しい人に協力を仰ぐなどして他から借りてくることもできるので。

― 経営企画では高度な知識やスキルセットが求められるとのことですが、それでもやはりいちばん大切なのはマインドということですね。
次回は、経営企画を志した経緯やLegalOn Technologiesを選んだ理由など、関戸さん本人について掘り下げたいと思います。ありがとうございました。
(つづく)

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