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私が監査法人からスタートアップに転職した理由(1)

こんにちは。リーウェイズCFOの國井です。

私はリーウェイズに入社するまで、監査法人で総合商社やIT企業の会計監査をしていました。

最近ではIT社長と女優さんのラブロマンスのおかげもあってか、外資系証券会社や監査法人からスタートアップに行くケースも増えてきたのですが、それでもまだまだマイノリティなのが実態かと思います。

私の周りは大企業志向が強いこともあり、スタートアップにご縁のない人が多いので、「なぜスタートアップに興味持ったの?」「会計士のキャリアとしてスタートアップってどうなの?」「実際入ってみてどう?」といったご質問をいただくことが多々あります。

正直なところ、自分の大学時代の友人や元同期に本稿を見られるリスクもあり、自分のキャリアや考え方についてここで赤裸々に書くのは恥ずかしいなと思いつつも、この記事を書こうと思ったのは、私という人物を知ってもらうことで採用に繋がれば、という下心は当然あるのですが、

それ以上に、この記事を通じてスタートアップをもっと身近に感じてもらい、スタートアップに対する誤ったイメージ(社員のレベルが低い、ブラック、すぐ潰れる等等)や、情報の非対称性を解消することで、スタートアップで働きたいけれど一歩踏み出せないでいる人の背中の後押しや、魅力を伝えることでスタートアップで働きたいと思ってもらえる人を増やせれば、という思いがあったからです。

本日より全4回に分けて、個人的な経験も踏まえながらこの辺りを綴ってみたいと思います。 まず、そもそもなぜスタートアップに興味を持ったのか、という点に関して。

結論としては、①自分がプレーヤーとして活躍してみたくなったから、②この年齢で経営者として働くにはスタートアップしかないから、というのが理由です。

1点目に関して、これはいずれも、監査法人や法律事務所、コンサルティング会社、といった、いわゆるプロフェッショナルファームの方々が事業会社に転じるベタな動機です。

監査法人における業務は、外部の公正な第三者である公認会計士が企業の財務諸表に関する適正性を監査意見として世の中に公表することです。私は新卒で監査法人に入所したのですが、新入社員の会計士でも一人5社程度を担当するのが一般的で、多種多様な業種の企業を新入社員の時から見ることができる点ではとても良い経験でした。

また、私のメインクライアントは総合商社だったのですが、総合商社は、日本を代表する企業であることもあり、お客様のレベルも、会社の事業の複雑性も非常に高度で、また社内のチームメンバーを見渡しても優秀な方々ばかりで本当に刺激的な毎日でした。

それゆえハードな毎日でしたが、職場環境や業務内容に不満は一切ありませんでした。

ただ、監査をしていく中で、どれだけ助言・指摘をしても、最終的な意思決定を行うのはクライアントである企業であること、外部者である会計士が入手できる情報量は内部者に比べ圧倒的に少なく、その限られた情報資源の中で提供できる助言や指摘の影響力は内部のそれに比べて圧倒的に低いことを感じると同時に、自分も実際にプレイヤーになって意思決定をしてみたいと思うようになりました。

私はテニス部だったのでテニスに例えるなら、企業はプレイヤー、コンサルはコーチ、監査法人は審判、株主は観客みたいなものです。審判はあくまでプレイヤーである企業の動きを後から追って、コール(監査意見)することしかできません。

おそらく、これは私の性格による部分も大きいかと思いますが、小さい頃から運動でも、観戦をするのではなく、自分でプレーしたいと思うタチだったので、監査法人での仕事も大好きでしたが、「プレイヤーとしてやってみたい!」という衝動を抑えることができませんでした。

「せっかく会計士の資格を取ったのに、プレイヤーになったらプロフェッショナルとしての価値やキャリアパスを失うのでは?」と真剣に悩んだこともありますが、この類の悩みは会計士に限らず、弁護士、コンサル等、プロフェッショナルファームの方々の誰しもが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

プロフェッショナルゆえに資格に縛られ視野が狭くなり、可能性を自分で狭めているというジレンマに陥らないためにも、資格やキャリアとか難しく考えず、やりたいと思ったことをやればいいのかなと思います。


2点目に関しては、単純に経営をしてみたいと思ったから、という理由なのですが、経営者としてキャリアを歩み続けるためには、早いうちに経営者としての実績を積み上げておくべきだと思いました。(経営者を志した理由については別の機会に綴りたいと思います)

正直、コンサルや外銀に行ってレベルアップしてから経営者になるのもありかなと考えたこともありましたが、スタートアップで働いている先輩に

「お前いつまでレベルアップ続けたら満足するの?一生かかっても満足いくレベルアップなんてできやしないんだから早く飛び込めよ」

と言われ、回り道をせずに飛び込むことを決意しました。

言うまでもなく、20代で経営者として活躍することができるのはスタートアップしかないです。

もちろん大企業で経営者になる道もないわけではないですが、そのためには今の日本ではあと30年は修行僧として過ごさなくてはいけないわけで、30年も修行してたら5年程度しか現役経営者として活動できないし何かおかしいなと思いました。やりたいなら今やればいいじゃないかと。

経営は営業や会計、法務と同じように、言うならば一つの専門分野であり、それは経営学という学問が存在することからも容易に理解できるにも関わらず、今の日本企業においては、あまりに非合理的な経営陣の選出方法が取られています。

しかし時代の移り変わりとAIの台頭によって、外部から招聘するのか内部で育成するのかの差はあれど、近い将来、プロ経営者という概念が浸透する時代がくると確信しています。経営はその会社や業界のことを知らないとできないから、新卒で入社した生え抜きの社員から選抜するべきだ、という意見を聞きますが、それは全くもって正しくないというのが私の意見です。(誤解のないように補足すると、もちろん業界や会社の事業をある程度理解することは必要ですが、その業界のプロである必要はないです。)

例えばJALの名誉会長である稲盛さんは、京セラを創業した後、KDDIの経営者として成功した後に、全く業種の違うJAL再建を成功させていますが、この事例からも分かるように、経営スキルの再現性に業種は関係なく、優れた営業マンはどこに行っても優秀であるのと同様、優れた経営者は他社でも同様に優れたパフォーマンスを発揮できるものだと思ってますし、高い再現性のある経営者になるためにはとにかく経営の経験を積まないことには始まらないと考え、スタートアップに飛び込み、経営者になる道を選びました。


こうして監査法人を離れ、スタートアップであるリーウェイズに参画したのですが、「なぜ不動産業界を選んだのか」について次回以降お話ししていきます。

                               リーウェイズ株式会社 國井 大地

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