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「夢の実現が遠のいたとしても、この会社で働きたいと思った。」ラフールの人事が持つ強い想い【宮内 智弘 | 人事戦略室室長 / CHRO】

人事戦略室室長/CHROの宮内が、株式会社ワークポート様の「WORKPORT+」の『BizGenic』(ビズジェニック)企画に掲載されました。今回の掲載記事を発信させていただきます!

自分らしくイキイキと働く人の姿は、誰の目にも魅力的に映ります。『BizGenic』(ビズジェニック)は、そんな働くことを楽しむビジネスパーソンにフォーカスしたインタビュー企画です。彼らの仕事に対する姿勢やプライベートの楽しみ方、元気の源は一体どこにあるのかを探ります!


BizGenic プロフィール #34
宮内智弘 | 人事戦略室室長 / CHRO
愛媛県出身。2010年順天堂大学卒業後、人材ビジネスの会社2社で、新規事業立ち上げやキャリアコンサルタントなど経験。2016年に人事コンサルタントとして独立し、外資系企業や大手企業などで人事制度・採用・ブランディング・教育研修などを行う。また、大学生向けのキャリアコンサルティングや、高校生向けのキャリア授業にも力を入れる。クライアント企業の一つであったラフールのビジョンや社員の温かさに魅かれ、2019年に入社。人事責任者として採用・教育・人事制度の構築など幅広く手がける。学生時代からサッカーに打ち込み、全国大会に出場するほどの実力を持つ。

大学時代の就活でつまずいた経験が、新たな夢につながった

子どもの頃からサッカーに熱中し、将来はプロを目指すか、それともプロ選手をサポートするような仕事に就きたいと思い描いていました。そのため大学もサッカーが強い学校を選び、就職活動時もプロ選手のサポートができる環境に行きたいと、「スポーツメーカー」に的を絞って企業訪問し続けました。

ところが、実際にメーカーで働く先輩社員の声を聞いていくと、自分が思い描いていた仕事とかなりのギャップがあることが判明……。それまでずっと憧れを持っていた仕事がイメージとまったく違っていたことにショックを受け、途端に「キャリアの迷子」に陥ってしまったのです。

なぜ、こうした状況に陥ってしまったんだろうと考えた時、自分も含めて学生たちが、「世の中にある仕事」について深く知ったり、「将来のキャリア」について学んだりする機会が少ないことが原因じゃないかと思うようになりました。「きっと自分と同じように、道に迷っている学生は大勢いるはず……。いつか大学の就職課で働き、学生たちに道案内ができるようになりたい!」という新たな夢を見つけました。

とはいえ、新卒の社会経験のない自分がいきなり就職課に入ったとしても、学生たちに価値ある情報を提供できるとは思えません。まずは経験を積み、「30歳で大学の就職課に入る」ことを目標に就活を再開しました。様々な業界や仕事に触れられる、人材ビジネス業界を中心に面接を受け、ベンチャーの転職エージェントに入社が決定。そこで新規事業部の責任者を任せてもらえたり、キャリアコンサルタントとして多くの転職者の相談に乗ったりと、3年ほど経験を積みました。その後、同じく人材ビジネス業界の会社からオファーをもらい、人材紹介事業部の立ち上げにも携わることができました。

その時すでに29歳になっていた僕は、「30歳で大学の就職課の仕事に就く」という目標をもう一度見直すことにしました。自分が本当にやりたいことって、「就職課」に入って実現できるのかな? 学生たちが仕事やキャリアについて学んだり、考えたりする場は、自分でもつくれるんじゃないか? そう思い至り、「いつか自分が育った地元の愛媛に帰って、地域の大学1、2年生を対象にキャリア塾を開こう」と、目的地を再設定。そこに向かうためにはもっと自由な環境に身を置いて、自分の力を試していかなくては! と独立することにしたんです。

まずは生活を支えるための「ライスワーク」として、企業の人事コンサルティングの仕事を請け負うことからスタート。一方で、将来の夢につなげるための「ライフワーク」として、大学生や高校生向けのキャリア授業を始めました。様々なクライアント企業とご縁をいただいたおかげで、会社員の時より収入が増加し、自由に動ける時間も多くなりました。


そんな充実した日々にさらなる転機が! ある会社との運命的な出会いが訪れたのです。

夢の実現が遠のいたとしても、この会社で働きたいと思った

その会社というのが、メンタルヘルスビジネスを展開するラフールでした。当時はまだ創業間もない頃で、選任の人事担当者がいなかったことから、採用業務を中心に請け負うことになりました。

週に1、2回ほど職場を訪問していたのですが、社員の人たちが皆フレンドリーで、まるでずっと一緒に居る仲間のように接してくれたのです。通い続けるうちにラフールで働く時間がすごく楽しいと感じるようになって、もっと本格的にコミットしたいと思うようになりました。

「せっかく独立して、他のクライアント企業とも信頼関係が築けてきたのに……」という葛藤は、少なからずありましたが、それ以上にラフールの代表や社員の皆が好きになってしまって(笑)、「彼らと一緒に働きたい!」と心が動かされてしまったんです。しばらくは複数の案件を掛け持ちしながら、他社との契約期間がすべて終わるタイミングで、ラフールに入社。「人事責任者」というありがたいポジションで、ジョインさせてもらうことになりました。

僕自身、「大学生向けのキャリア塾を開きたい」という夢は変わらず持ち続けていましたが、組織の人事責任者として積んだ経験は、のちに必ず役に立つとわかっていました。それに何より、ラフールのビジョンに心から共感したことも大きく、たとえ自分の夢の実現が先送りされたとしても、今はこの会社のために働きたいと強く思ったんです。

ラフールの主な事業内容は、「組織の健康診断ができる」プロダクト『ラフールサーベイ』の運営・開発です。昨今、企業の健康経営が注目されつつあり、社員の「心理的安全性」と「エンゲージメント」の関係性が特に重要視されています。『ラフールサーベイ』は、その「心理的安全性」と「エンゲージメント」を可視化できるツールです。

厚生労働省より、2015年よりから労働者50人以上の事業場に対し「ストレスチェック」が義務化されています。メンタル不調予防、集団分析による職場改善が本来の目的ではありますが、実際はストレス量の把握はできるが、何がストレスの原因になっているか?などの要因分析まではできていない、という課題も多くあります。

この従来の「ストレスチェック」だけでは見えづらい心の状態を可視化することで、社員が安心して働ける職場環境をつくり、人材の定着と組織改善に繋げられます。『ラフールサーベイ』の最大の特長は、約3,000社の社員18万⼈以上のメンタルヘルスデータから、⼤学や臨床⼼理⼠の知⾒を取り⼊れた独⾃の調査項⽬を従来のストレスチェックに加えることにより、多⾓的な分析ができる点です。組織エンゲージメント・ハラスメントリスク・離職リスクなども含めた包括的な診断が可能です。

また、直感的に課題がわかる分析結果、自動対策リコメンド機能などにより、組織課題解決の一助となります。
すべての企業の社員が心身ともに健康に、そして幸せに働ける環境をつくり、組織全体の生産性向上や離職率防止につなげていく。それがこのプロダクトの目的です。

採用した社員が楽しそうに働く姿に、感動してウルっと来る

2045年にAI(人工知能)が人間の知能をはるかに超える、「シンギュラリティ」の時代が到来すると言われています。ただ、それによって制御不能なAIロボット(例えば非行や犯罪に走るロボット)も多数出てくるだろうと予測されているんですね。もしそうなった場合、人間の100倍ものIQを持つロボットに、人類はとても太刀打ちできません。

そこで我々が蓄積してきたメンタルヘルスのデータから人間の持つ良心や道徳のプログラムをAIロボットにチューニングし、人間とロボットが共存できる平和な世界をつくっていく。ちょっと夢物語のように聞こえるかもしれませんが、『鉄腕アトム』や『ドラえもん』に描かれているような世界を私たちは本気で実現させようとしているんです。これはあくまで30年先の長期目標ですが、「人類貢献」という壮大なビジョンに胸が高鳴りますし、そこに向けて自分に何ができるか? 楽しみながら模索しているところです。

現在、人事としてメインで行っているのは採用業務をはじめ、就業規則や勤怠ルールの策定、人事制度の構築などです。成長・拡大し続けている会社なので、やはり採用に関わる業務が多くを占めます。採用の基準は、これまでの経験やスキルというのも前提としてありますが、一番は会社のビジョンに共感してくれるか? がカギになります。

というのも、代表は迎え入れた社員全員を「自分たちの人生をかけてサポートしていく」覚悟を持っているんですね。たとえば、もし社員やその家族が病気になったとしたら、より働きやすい環境を整えるのはもちろん、経済的な支援をすることもいとわないと考えています。だからこそ、共に働くメンバーの採用はとても重要で、人事としてもおのずと熱が入る部分です。面接は全部で3回行いますが、ほぼすべての面接に僕も入り、その人の人物像や人間性を丁寧に見ていきます。ですので、一日に何件も面接を行うこともありますね。

採用した人が無事に職場に馴染んで、メンバーたちと楽しそうに笑っている姿を見たり、プロダクトについて熱く語っている姿を目にしたりすると、感動してウルっと来ることもあります。大げさかもしれませんが、人事はその人の人生を左右する、責任の重い仕事だと考えています。それだけに、自分が採用した社員が幸せそうに働いている姿を見ると喜びもひとしお。最もやりがいを感じる瞬間です。

「仕事って楽しい!」ものだと若い人たちに伝えていきたい

一方で、仕事をしていて課題を感じることも多々あります。実績のある中途社員が集まっている組織なので、それぞれ自分の経験から「こうあるべき」という意見が飛び交い、なかなかコミュニケーションが深まらなかったり、思いが一つにまとまりづらかったりする場面も時折見られます。

どうしたらお互いの考えをもっと理解し合い、メンバー間や部署間で連携できるようになるのか? 会議やコミュニケーションの取り方を仕組化したり、研修を行ったりする必要もあると考えています。そうした組織の課題に対する施策を考え、改善・改革をしていくのも人事の重要な役目だと感じますね。

この仕事が本当に好きなので、土日もついつい仕事のことを考え、アイデアを練ってしまいます。いつも休日の午前中はクリエイティブな仕事をする時間に充てていて、次の施策を企画書にまとめていると一人で「ワクワク」して舞い上がってしまいます(笑)。「早く月曜日を迎えて、意見を聞きたい!」と思ってしまうので、日曜の夕方にブルーになる「サザエさん症候群」とは縁遠いなと自分でも思います。

ただ、いくら好きな仕事でも長時間考えているとさすがに頭が疲れてくるので、午前中でサッと終わらせ、午後はスイッチを完全オフに。サッカーをして体を動かしたりするなど、趣味の時間に全力を注ぎます。オンオフの切り替えをしてしっかりとリフレッシュすることも、月曜日が憂鬱にならないコツかもしれませんね。

人生の時間の半分以上は仕事に費やしているので、仕事が楽しくないと人生そのものが楽しくなくなってしまいます。だからこそ、若い人たちに「仕事って楽しい!」ということを身を持って伝えていきたい。今、ラフールで思いっきり仕事を楽しんでいる経験は、いつかキャリア塾を開いた時に情熱を持って学生たちに伝えられると思うのです。

編集後記

爽やかでキラキラした瞳が印象的な宮内さん。子どもの頃から地元・愛媛でサッカーに熱中し、全国大会に4度出場しているという実力の持ち主です。根っからのスポーツマンで、常に前向きでエネルギッシュ。お話しているとこちらまで元気が湧いてきます。

若い人たちへの「キャリア教育をしたい」という、揺るがない夢を持ち続けながら、その時の出会いを大切に、柔軟に仕事選びをしていく――。夢のために一度は独立を果たした宮内さんが、再び「会社員に戻ろう」と思えるほど、ラフールとの出会いはかけがえのないものだったのでしょう。いつかキャリア塾の学生たちに、ラフールでの経験を“目を輝かせながら”語っている姿が目に浮かびます。

取材・文/株式会社ワークポート | 伯耆原良子
(WORKPORT+記事: https://www.workport.co.jp/plus/articles/5918


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