クラシルは"スーパー"を作ります|大竹雅登/dely
こんにちは。delyでEC事業責任者をしています、大竹(@masatootake)です。 突然ですが、みなさんはスーパーをどれくらいの頻度で利用していますか? おそらく週に2〜3回は行ってる方が大半ではないかと思います。スーパーは多くの人の生活のインフラになっているお店です。 実はクラシルも、スーパーを作ることにしたんです。 ...
https://note.com/otake_masato/n/ndb69a97c0db2
「技術を極めるスペシャリスト」「経営視点を持つジェネラリスト」
エンジニアとして経験を積むほど、技術探究心と事業貢献の間で、自身のキャリアパスに迷いが生じる瞬間は少なくありません。
今回お話を伺ったのは、クラシル株式会社のPdMとして事業責任を担う小川 徹也さん。
なぜエンジニアから、数字や事業と向き合うPdMへと転身したのか。 そして、「技術がわかるPdM」だからこそできる“経営の翻訳”や、クラシルが求める“プロダクト志向”について、語ってもらいました。
「技術」だけではなく「事業」を作るジェネラリストへ
エンジニアからPdMへのキャリアチェンジ
「仕様通り」ではなく「狙い通り」を作るのがプロダクト志向
「事業ビジョン」を「技術タスク」に翻訳する力
自分の“原案”を持って、事業にぶつかってほしい
エンジニア採用情報
この記事に登場するメンバー
小川 徹也(おがわ てつや)
2017年に新卒でポート株式会社に入社し、フルスタックエンジニアから、SEO戦略の立案やコンテンツ作成・運用など幅広く担当。その後、クラシル株式会社(当時:dely株式会社)へサーバーサイドエンジニアとして中途入社。コマース事業の立ち上げや「レシチャレ」のグロースに参画し、現在はPdMとして事業の一角を担う。ニックネームはmaruさん。
── まずは、クラシルに入社するまでのキャリアを教えてください。
maru:
新卒でメディア系の会社に入社し、最初はサーバーサイドエンジニアとして、既存メディアの改修などを担っていました。でも、やっていくなかで「エンジニア以外をやりたいな」って(笑)。
転職も視野に入れていた最中、前職の社長に「じゃあ新規メディアをやってみたら?」と言われたので、立ち上げから開発、SEOやコンテンツ運用管理、時には自分で取材に行って記事執筆など、「事業が伸びるなら何でもやる」というスタンスで幅広く業務に携わっていました。
── エンジニア以外のことをやりたかったのは、なぜですか?
maru:
僕はあまり「ギークに尖れるタイプじゃないな」と、当時から思っていたので。
いるじゃないですか。凄く技術力が高くて、関心度も高くて情報技術に長けてる人たち。自分の関心度的にそこの領域にはいけないなって。
その領域ではない部分で戦う方がキャリア形成しやすそうだと生存戦略的にも感じていました。そこで「じゃあなんか色々やってみたいな」という意識が根底にあったのだと思います。
── そこからクラシルへ転職したキッカケは?
maru:
新しいドメインに挑戦して、エンジニアリングの幅を広げたいと思ったのがきっかけです。
もう撤退してしまいましたが、当時クラシル(dely)では、「ニューリテール」や「OMO(Online Merges with Offline)」といった、Eコマース・リアル店舗を絡めた新規事業を立ち上げようとしていた時期だったんです。
先にクラシルへ転職していた前職の先輩から声をかけられたことや、CTO大竹さんと面談した際に「一兆円規模のプロダクトを作ろう」という熱量の高い構想に惹かれ、入社しました。
── クラシルでのキャリアについて深掘りさせてください。
maru:
入社後はまず、サーバーサイドエンジニアとしてEコマース事業の立ち上げチームにジョインしました。そこでは要件定義から実装まで、幅広く担当していましたね。
その後、「クラシル」の推薦アルゴリズムを作るチームに異動し、機械学習の技術設計やサービスへの組み込みなどを経験しました。
そして、「レシチャレ」の前身となるプロダクトをグロースさせるタイミングで再び異動し、現在は「レシチャレ」のPdMとして事業を見ています。
── エンジニアからPdMへとキャリアチェンジされたのは、どのような経緯だったのでしょうか?
maru:
正直なところ、「今日からあなたはPdMです」と辞令が出たわけではないんです。
立ち上げ期は少人数チームだったので、開発はもちろん、マーケティングやアフィリエイトの売上管理など包括的に挑戦していました。
そうやって「事業を伸ばすために必要なこと」を自主的に拾い続けていたら、結果としてPdMという役割に収まっていました。
── 「エンジニアからPdMになる」ことへの、ギャップは感じませんでしたか?
maru:
特になかったですね。正直、「Will(意志)」さえあれば、ギャップはあまり感じない気がします。
例えば、エンジニアとして働きながらでも、要求の背景を理解したうえで、それに沿った開発目線での逆提案などはできると思います。
誰かに言われなくても、プロダクトを使い込む・気になったら勝手に調べる・データを分析する・提案する。そういうPdM的な振る舞い、クラシルでいうオーナーシップを持って行動すると、周囲からも「じゃあ、この領域はあの人に任せてみよう」と信頼が集まってくる。
クラシル株式会社コーポレートサイトより「https://kurashiru.co.jp/about/mvv」
役職が先にあるのではなく、そうした行動の結果として、PdMというロールがついてくるという感覚です。
── では、実際にPdMになって感じたエンジニア時代との違いなどはありますか?
maru:
強いていうなら、ビジネスへの深い理解が求められることだと思います。
例えば、Eコマース事業をやるうえで、在庫は単なるデータではなく“資産”であり、会計上の処理や賞味期限管理などが絡んできます。「商品を仕入れて売る」というビジネスを達成するために、どんなプロセスを担保しなければいけないのか。それを達成するために、倉庫管理システムに必要な要件は何なのか。
エンジニアとしてコードを書くだけでは知ることがなかった、商売の裏側の泥臭いロジックを理解し、それをシステムに落とし込んでいくプロセスは、大変でしたがとても勉強になりました。
加えて、事業全体を構造的に捉えることの重要性を感じています。
プロダクト開発、マーケティング、セールスの各チームがどんな役割、どんなKPIで動いているのか。隣接部門のKPIと同等、あるいは相関するような数値をプロダクト側の指標として組み込めたら、新しい打ち手も生まれますし、事業の前進スピードを速めることができます。
未経験のことばかりでしたが、キャッチアップをする際、キーマンの過去のSlackの発言を1年分遡って経緯を調べたり、詳しい人に話を聞きに行ったりしてビジネスや事業の理解を深めていきました。
── クラシルではよく「プロダクト志向」という言葉が使われますが、maruさんが考える「プロダクト志向」を教えてください。
maru:
一言で言うと、実装の“狙い”を理解して開発できることです。
例えば、事業責任者やPdMが「この機能を作りたい」という要求を出す時、「その機能でAという体験をユーザーに提供してBを達成したい」という狙いがあります。
プロダクト志向のあるエンジニアとは、その狙いを理解した上で、「Aの体験を提供したいなら、最低限のこの機能に絞れば、最速でリリースできます」とか、「この機能を作ればサービスの他の部分にこういう影響を及ぼします。でも、こう対処すると狙いの体験も提供できると思うのですがいかがですか」など、ビジネス要件とシステム要件をトレードオンできる提案を、柔軟にしてくれるような人だと思います。
── 技術的な「正しさ」より、事業にとっての「最適解」を優先する動きですね。
maru:
特にクラシルでは、「1ヶ月かけて100点のものを作る」より、「3日で70点のものを作って検証し改善したい」というフェーズが多々あるので。
技術的な制約とビジネスのバランスをみて、エンジニア側から選択肢を提示してくれると、事業のスピードは圧倒的に加速します。
これこそが、僕の思う「プロダクト志向」です。
── エンジニア出身のmaruさんがPdMをやる「強み」はどこにあると感じていますか?
maru:
経営戦略や事業戦略において、重要な意思決定になりえる検証を最速で実行可能な粒度に落とし込める点だと思っています。
検証すべき“問い”の質と、“問い”に対する検証の質は両輪で重要です。
PdMとして問いの質を担保した上で、それをプロダクトでどのように表現し検証するかを、自身の脳内で高速でやり取りできるので、検証の質と速度を上げやすいと感じています。
データベースがどうなっているか、クライアント側で持っている状態は何か、導入しているMAツールで一部対応できないかなど、システムの制約を理解していると、エンジニアとコミュニケーションせずに自身で大枠を作れるんですよね。
その後、問いを理解してくれている、弊社のプロダクト思考のエンジニアと、実現に向けてさらにブラッシュアップしていく流れです。
── 逆に、エンジニアからの技術的要望が出ることもあると思います。事業目標とのバランスはどう調整していますか?
maru:
業務における30%程度は、技術的な改善に時間を使うというルールがあるので、「いつ、何を、なぜやるのか」を毎日実施する朝会で細かく調整しています。
技術的要望の妥当性もエンジニアを経験していると判断できるのは、大きなアドバンテージだと感じています。
── クラシルの開発組織において、エンジニアとPdMの関係性はどのようなものですか?
maru:
「PdMが決めたものを作る」というトップダウンな関係ではなく、 むしろ、エンジニア側からのプッシュ型の提案を歓迎しています。
僕自身、エンジニアメンバーから「maruさん、この仕様だとエッジケースでバグる可能性があります」「Xでユーザーがこう言っていたので、こっちの体験を強化した方が良いと思います!データ的にもその傾向ありそうです。」とガンガン指摘されているので。
── そんな環境をふまえ、どんな人と一緒に働きたいですか?
maru:
“原案”を持ってぶつかってきてくれる人ですね。
当たり前ですが、PdMが全ての正解を持っているわけではありません。経営陣ですら、解を持っているわけではなく、日々実行しながら戦略を考えています。
だからこそ、状況を俯瞰して「ユーザーにとってはこっちの方がいい」と意思を持って行動してくれる人がいると嬉しいですし、事業をもっとグロースさせることができると思います。
── 最後に、PdMを目指すエンジニアや、クラシルに興味を持っている方へメッセージをお願いします。
maru:
PdMになるということは、コードを書く手を止めるということではありません。むしろ、技術という武器を使って、もっと大きな「事業」というシステムを設計・運用する仕事だと僕は捉えています。
「技術力には自信があるけど、もっと事業の数字に直結する仕事がしたい」
「言われたものを作るのではなく、何を作るべきか本質に向き合いたい」
そんな「Will(意志)」を持っている方であれば、クラシルには挑戦できる打席が無数にあります。 「自分ならこうする」という原案を持って、ぜひ僕たちと一緒に事業を伸ばしていきましょう!
── maruさん、ありがとうございました!
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