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理想と現実のギャップにほとほとあきれてからの、3つの分かれ道について

こんにちは。人事の筒井です。

私はよく仕事において、自分の中の理想と現実とのギャップにガーンとなって、歩みが止まってしまうことがよくあります。自分の弱みの一つです。

約1年ほど前にクラシコムへ転職したのですが、前職時代は、仕事の担当領域における「こうあればいいのに」というイメージと、現状とのあまりの差に愕然として、「もうムリだ、何をどうすればいいのかわからない・・・」と、湿った布団のように気持ちがずっしり重くなることがしばしばありました。


ガーンの種類の変化

1年間クラシコムで仕事をし、ガーンとなるのは相変わらずなのですが、その対象が変わりました。自分以外のことから、自分自身へのガーンです。

昔は、理想に向かうために、自分以外の阻害要因もたくさんあったので、そっちばかりに目がいっていたのですが、今は、阻害要因が自分しかいない、ということかもしれません。

ほとほとガーン状態から、その先に私には3つの道が待っています。



【第一の道】思考停止の道

あんな失敗してしまった、どうしてこんなこともわからなかったのか、私なんて無益な存在だ、自分の嫌いなところ1000個書けるぜーーー!!的なやつです。

これは、「ダメな自分LOVE病」と呼んでいます。

具体的に自分の行動、思考のプロセスのどこに課題があったのか、(さらにどうしたら改善できるのか)を、客観的、建設的に分析するのではなく、「できなかったバカな自分」の方に焦点が当たっています。

他にも、もっとひどいと、「誰かや他の何か」に焦点を当ててしまうときもあるかもしれません。(人に愚痴ってしまう時もこのフェーズですね)

思考停止の先には、課題の忘却があります。肝心の解決すべき課題が、「しょうがない!甘いもんでも食べて忘れよう!」で消え去ってしまうことに・・・

*もちろん、全部を真剣に客観的に捉えていたら疲れてしまうので、時にはダメな自分にひたったり、人に話を聞いてもらって忘れてしまうこともすごく大事なのですが。バランスです。


【第二の道】理想を小さくする

こういう時には、掲げている理想があまりに高すぎて足がすくんでしまっているので、例えば、富士山の登頂を目指すために、まず5合目を目指そう、5合目にいくために、3合目、1合目、とバックキャスト的に、ゴールを小さくしていって考える方法が二番目の道です。

理想は下げる必要はなく、それに至るまでの目盛りを逆引いて細かく打つイメージです。

私にとっては、これが一番難易度が高いです。

富士山だとわかりやすいのですが、普段の課題ではわかりやすい目盛りがある訳ではないので、自分で分解する必要があり、ガーン時はHPが減っていて、そんなに構造的に考える脳みそパワーが残っていないことが多いからです。


【第三の道】一歩を小さくする

第二の道と似ているのですが、順番が違います。山頂は遠いけど、まずは一歩、1合目を目指してみよう、それくらいなら行けるでしょ!という感じです。

1合目→2合目→5合目→7合目→山頂、という具合に、第二の道と逆の積み上げ型です。

こちらはHPが少なくても、結構できます。ゴールは遠いけど、ひとまず何かやろう!といった感じで、小さいことをやっているうちにHPが回復されるという良い効果もあります。

ただし、その領域の業務経験が少ない場合は、自分が踏み出している一歩目が見当違いの山を目指していたということにならないよう、上司やその道に明るい人によって「まずこの一歩目でいいんじゃない」というお墨付きをもらえることや、「間違っていてもいいよ」とセーフティネットをはってもらえるとさらに良いなと思います。


↑気分を上げる文房具をそろそろ新調しようと思います。


私の場合は、どれかの道に入ったら行きっぱなしの時もたまにありますが、だいたいは、「落ち込んで、病にかかり、それでもまぁ山登るか、となって、3合目あたりで、こっから山頂までの道のりを逆算すると、、、」となり、道の順でいくと、①→③→②ですね。

自分がどの道を進んでいるのか自覚できていると、回復までの時間が短縮できるかもしれません。

周囲にいる素敵だなぁと感じる大人の方々は、いつもコンディションが一定のように見えるのですが、きっと、①の時があっても、その「バカバカバカ〜〜〜!!」的な自分の気持ちのザワメキを、否定する訳でも、無視する訳でもなく、そういうプロセスは経るものだとして受け入れて、やりすごす、しかもそれを周囲には悟らせない人なんだろうな、と思います。


ギャップを運動エネルギーに変える消化酵素

これを書いているのも、今まさに現実のしょうもない自分にひどくがっかりしているからなのですが、いやいや、もしかするとそれ自体がエネルギー源なのかもしれないと思い当たりました。

ギャップというのは強いエネルギーのかたまりで、それ自体ではまだ塊でしかありませんが、それを前に向かう運動エネルギーに消化することができれば、良い成果に近づいていく、ということなのかと。

その消化酵素を持っているかどうかは、その人が社会人経験の中で、どれだけギャップをエネルギーに変えてきたか、という経験の蓄積に依るのだと思います。

赤ちゃんが、生まれたばかりの時には消化に良いもの(=ギャップの少ないもの)しか食べれないけど、成長するに従っていろんな種類の食べ物に挑戦し、少しずつ食べられるものが増えていく、というイメージです。

自分としては、理想の自分にぴったりなりきって=ギャップ少ない状態でいるよりも、ギャップありまくりで、でもそれをエネルギーに変えたり、消化不良を起こしたりしている方が、自分らしい気がしてきました。負けん気や「やってやるーー!」みたいなのとはまた少し違っていて、「ギャップあり、故に我あり」という感じでしょうか。

ということで、同じような心境の方の、何かご参考になれば良いのですが。


胃腸の強いエンジニア(冗談です)、募集しています。


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