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親や友人に心配されながらも新卒でココロミルに就職した理由

なぜココロ・ミルに入ったか?

 ココロ・ミルの存在を知ったのは、SNSがきっかけで、本当に偶然のことでした。当初はそこで働くことになるとは全く思っておらず、単純に「こういう塾があって、社員を募集しているんだな」と思った程度でした。

 ところが、それからずっとココロ・ミルのことが心の片隅にありました。強く惹かれたのは、順風満帆ではない子どもたちに対しても広く門戸を開いて、向き合っている点だと思います。例えば「できない」というレッテルの貼られた子どもがいたとして、時折その子どもだけの責任かのような言い方がなされるのが私はずっと疑問でした。ある子どもがある教育機関から脱落するということは、言い換えればその教育機関がその子どもに敗北したということではないか。大学で教育系の講義を受けて、そんなふうに考えたこともありました。そんなふうに、私が頭の中でただ考えていただけのことにきちんと向き合って、結果を出そうと取り組んでいる人たちがいる。そのことが、頭から離れなかったのだと思います。

 とはいえ、就活をしていたときの私は、実はあまり教育に目を向けていませんでした。結果的にココロ・ミルを選び、春から中学受験の塾に勤めることになったと周囲の人たちに報告したとき、「ずっと塾講師をやるの?」という反応が返ってきたことがあります。もちろん悪気があったわけではないと受け止めていますが、その反応には、多数の大学生のアルバイト先としても選ばれる「塾」というものに、正社員として勤めることへのなんらかの抵抗が含まれていたのではないかと思います。

 私にその抵抗が全くなかったかといえば、実はそうでもありません。抵抗があったと言うとそれはそれで語弊があるのですが、就活をしていたときの私には、「バリバリ働いて、なんだかすごいと評価されるスキルを身につけて、社会から必要とされて…」というような漠然とした気持ち、さらに言ってしまえば「そのように思わなければ」という焦りがあったように感じます。その非常に漠然とした焦りに対して、「中学受験塾の講師」という職業が持つイメージはあまりそぐわないものでした。

 それでも最終的にココロ・ミルに入ったのは、どうしても気になって話を聞きに行ったココロ・ミルの教室で、そんな漠然とした焦りを整理して、「自分が本当に大切にしたいことは何か?」を考えることができたからだと思います。仕事をする上で、自分にとって本当に大切なことは何か。就活において、皆さんそれは必ず考えることだと思います。ですが、本当の本当に、その問いに対する答えを出して会社を選べる就活生はどのくらいいるのでしょうか。社会に出る前に、明確な、そして心からの夢や目標を持てる人は、実はそんなに多くないのではないかと思ってしまいます。そして、それでも何かそういうビジョンが自分の中にもあるのだと、そう思わなければならない側面が就活にはあります。嘘を言っているつもりはないのに、自分の口から出る言葉と自分の心が乖離していくような、そんな気分になることがありました(あくまで私の話なので、皆さんに当てはまるわけではないと思いますが)。

 そんなふうに、焦りで濁ってしまった私の思考をクリアにしてくれたのが、ココロ・ミルでした。今までの自分を素直に振り返って、好きなことはなんだったかと考えた時、一つの答えとして「人と関わる」というのがありました。目の前の人とじっくり対話すること。あるいは、非言語コミュニケーションも含めて、なにかしら心が通じたと感じられる瞬間。それは好きだと思いました。そして、子どもと関わることそのものが仕事とも言えるこの会社なら、自分を見失わずに真摯に取り組める。そこだけは確信に近いものがあったと思います。いちばん大切なことを仕事にも求めよう。そう思って、ココロ・ミルに入りました。

 実際に入ってみると、「バリバリ働いて、なんだかすごいと評価されるスキルを身につけて、社会から必要とされて…」という漠然とした気持ちに対して、「プロの自覚を持って働いて、早く子どもたちや親御様に評価されるような授業ができるようになって、目の前の子どもたちに必要とされる存在になれるように」という明確さが加わりました。心からそう思えるという点には、働く上での安らぎも感じます。自分が一番大切にしたいことをおさえていれば、漠然とした気持ちも働くうちに具体性を持って自分の中に収まるのではないか。今はそんなふうに思っています。

 私は初の新卒採用者ということで、主に新卒の方向けに書いてみたつもりなのですが、これを読んだ皆さんには「自分にとって大切なことは何か?」ということをゆっくり素直に考える時間も持ってほしいと思います(難しいことですが)。そして、ご縁があればそれを教室にお話に来ていただければ嬉しいです。

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