「選挙コンサルタントって、秘書とは違うんですか?」
よく聞かれる質問です。
確かに、どちらも政治家を支える仕事。外から見ると、違いがわかりにくいかもしれません。でも、実際にはまったく違う仕事です。
秘書は「内側」の人
議員秘書は、特定の政治家に仕えます。
スケジュール管理、来客対応、地元回り、冠婚葬祭への代理出席、支援者へのお礼状——政治家の「分身」として、日々の活動を支える仕事です。
秘書は政治家の内側にいます。その政治家の考え方を理解し、その政治家のために動く。政治家が当選し続ける限り、長く一緒に働くことも多い。政治家との信頼関係が何より大切です。
政治家が落選すれば、秘書も職を失います。運命共同体です。
コンサルタントは「外側」の人
一方、選挙コンサルタントは外部の専門家です。
私たちは特定の政治家に仕えるわけではありません。依頼を受けて、選挙という「プロジェクト」を一緒に戦う。選挙が終われば、また別のクライアントの仕事に移る。
いわば、政治家にとっての「外部パートナー」です。
秘書が「この先生のために」と考えるのに対し、コンサルタントは「この選挙に勝つために」と考えます。視点が違うのです。
仕事の中身も違う
秘書の仕事は多岐にわたります。政策のリサーチから、支援者回り、事務作業まで。「何でも屋」的な側面があります。
一方、コンサルタントの仕事は選挙戦略に特化しています。
選挙区の分析、ターゲット設定、メッセージ開発、スケジュール設計、広報戦略——選挙に勝つための「作戦」を考えるのが仕事です。日々の事務作業や支援者対応は、基本的には担当しません。
私たちは「参謀」であり、「実行部隊」ではない。そこが秘書との大きな違いです。
一人の政治家か、多くの政治家か
秘書は基本的に、一人の政治家に仕えます。長年同じ政治家の元で働く人も多い。
コンサルタントは違います。年間で何人もの政治家と仕事をします。国会議員もいれば、県議会議員もいる。首長選挙もあれば、市議会議員選挙もある。
だから、比較ができます。
「この戦略はA市では効果があったけど、B市ではうまくいかなかった」「この候補者のSNSは伸びたけど、あの候補者は伸びなかった」——そういう経験の蓄積が、コンサルタントの強みになります。
一人の政治家だけを見ていては得られない視点がある。それが、外部の専門家としての価値です。
どちらが「いい」という話ではない
秘書とコンサルタント、どちらが上ということはありません。役割が違うだけです。
政治家にとって、信頼できる秘書は不可欠です。日々の活動を支え、長年にわたって一緒に戦ってくれる存在。それは外部のコンサルタントには務まりません。
一方で、選挙という特殊な期間においては、専門的な知見を持つ外部の視点も必要です。内側にいると見えないことがある。客観的なデータに基づいた戦略が必要な場面がある。
秘書とコンサルタントは、政治家を支えるという意味では同じ。でも、役割と立ち位置が違う。補完関係にあるのです。
どちらを選ぶか
政治の世界で働きたいと思ったとき、秘書になる道とコンサルタントになる道があります。政党職員とか、自ら政治家になる道もあるかも知れません。
一人の政治家と深く長く関わりたいなら、秘書が向いているかもしれません。多くの選挙を経験し、戦略や分析のスキルを磨きたいなら、コンサルタントが向いているかもしれません。
私たちジャッグジャパンは、コンサルタントの会社です。
特定の政治家に仕えるのではなく、選挙というプロジェクトを次々と経験できる。与党も野党も、国政も地方も、様々な選挙に関われる。
そういう働き方に興味がある人を、私たちは待っています。