選挙に必要なものは何か。
政治の世界では、昔から「地盤・看板・鞄」の「3バン」と言われてきました。
地盤は、支持基盤。親や親族が政治家で、代々の後援会組織がある。看板は、知名度。有名人であったり、大きな組織のバックアップがある。鞄は、資金力。選挙には何かとお金がかかる。
この3つがなければ選挙には勝てない——そう言われてきました。
でも、本当にそうでしょうか。
「3バン」がない候補者たち
私たちがコンサルティングを担当する候補者の多くは、この「3バン」を持っていません。
政治家一家に生まれたわけではない。テレビに出ていた有名人でもない。大企業や大きな団体のバックアップがあるわけでもない。資金だって潤沢ではない。
それでも、「この街を変えたい」「この問題を解決したい」という志を持って立候補する人たちがいます。
私たちは、そういう人たちも多く支援してきました。そして、実際に当選してきました。
「3バン」の代わりに必要なもの
地盤がないなら、つくればいい。
いきなり大きな後援会は作れません。でも、一人ひとりと会い、話を聞き、名前を覚えてもらう。その積み重ねが、やがて地盤になります。
大事なのは、その活動を「見える化」すること。誰に会ったのか、どんな反応だったのか、どのエリアが弱いのか。データとして把握し、戦略的に動く。感覚ではなく、数字で判断する。
これが、私たちが「ミエセン」を作った理由でもあります。紙の地図とExcelでは追いつかない。でも、アプリで管理すれば、少人数でも効率的に地盤を作っていける。
看板がないなら、つくればいい
知名度がないなら、つくればいい。
SNSは、知名度ゼロからでも始められるツールです。誰でも、今日から発信できる。
もちろん、ただ発信すればいいわけではありません。誰に届けたいのか、何を伝えたいのか、どんなキャラクターで発信するのか。戦略が必要です。
でも、戦略があれば、無名の候補者でも存在感を出せる。私たちは、そういう事例を何度も見てきました。
鞄がないなら、知恵で補う
資金が潤沢でないなら、知恵で補えばいい。
選挙にはお金がかかります。でも、お金の使い方には濃淡があります。効果の薄いところに大金を使い、効果の高いところにお金をかけない——そういう非効率な選挙をしている陣営は多い。
限られた資金を、どこに集中させるか。限られた時間を、どこに集中させるか。
それを判断するのがコンサルタントの仕事です。
データを見れば、どのエリアに注力すべきかがわかる。どの層にアプローチすべきかがわかる。「なんとなく」ではなく、根拠を持って判断する。
それだけで、資金の効率は大きく変わります。
「選挙を科学する」ということ
私たちのミッションは「選挙を科学する」です。
勘や経験、人脈だけで決まる選挙から、データと戦略で戦える選挙へ。「3バン」を持っている人だけが有利な選挙から、志のある人が正当に評価される選挙へ。
もちろん、「3バン」があるに越したことはありません。地盤も看板も鞄も、あれば強い武器になります。
でも、なくても戦える。なくても勝てる。
そのための戦略を考え、ツールを提供し、伴走する。それが私たちの仕事です。
だからこそ、面白い
「3バン」がない候補者の選挙は、正直、大変です。
ゼロから地盤を作り、知名度を上げ、限られた資金でやりくりする。楽な選挙ではありません。
でも、だからこそ面白い。
自分たちが考えた戦略が当たる。地道な活動が票に結びつく。そして選挙の日、当選が決まる。
この瞬間の喜びは、何度経験しても色褪せません。
「3バン」がなくても勝てる選挙を、一緒に作りませんか。