インヴァスト株式会社広報担当です。今回はインヴァスト株式会社専務取締役で株式会社アルカド代表取締役社長の鶴見 豪氏に、進化を続けるコミュニティ学習プラットフォーム「Fincs」について詳しく話を伺いました。
前期比200%を超える流通金額の成長などFincsの現在から「教える側が成果を出せる」ための運営者向けサポートを重視する理由、また新サービスまで幅広く語っています。
目次
「Fincs」は投資からビジネス、自己啓発とカテゴリーを拡充し「コミュニティ学習プラットフォーム」へと進化
-2023年12月にリリースした「Fincs」の現在について教えてください。
Fincsは実践的投資学習プラットフォームとしてリリースした後、取り扱うジャンルの幅を広げ、現在は「コミュニティ学習プラットフォーム」に進化しています。具体的には投資に加えビジネスや自己啓発のカテゴリーまで含まれるようになりました。
受講生にとっては最前線、最高鮮度のスキルを学べるコミュニティ学習プラットフォームとして、また、講座運営者にとっては「成果を生み出すコミュニティを創るためのOS」として機能しています。
いわゆるSaaSの場合、システムを用意して「豊富な機能がありますから自由にコミュニティを作ってくださいね」というモデルが一般的ですよね。しかし、Fincsはシステムにノウハウや緻密な設計を組み込むと同時に、運営していくにあたって必要なソフト面の強力な伴走支援を同時に提供しているのが特長です。
具体的にはマーケティング支援やコミュニティ運営戦略の策定などをご用意しています。Fincsでコミュニティを立ち上げるのであれば、絶対に成果を出してほしいというスタンスで運営者をバックアップしているためです。
そのため、Fincsは希望すれば誰でも講座を開設できるわけではなく、講師の方をかなり厳選しながら、質の高い講座の流通額を伸ばしていく方針を重視しています。結果としてアルカドが提供する「成果を出す仕組み」が評価され、投資からビジネス、さらにフィットネス・婚活などの自己啓発まで、自然と領域が拡大しつつあるのが現在の状況です。
「Fincs」は「教える側が成果を出せる」点にフォーカスした運営者向けサポートの手厚さが特長
-Fincs自体を成功させるために、運営者向けのサポートを手厚くしているのが特長なのですね。
はい、まさに「教える側が成果を出せる」点に強くフォーカスしているのがFincsの特長です。たとえば講師が学習コンテンツを提供し受講者の学びを加速させるためには、単なる動画配信だけでなくコミュニティが併設されている方が絶対にベターですよね。
でも、コミュニティを継続的に運営していくには講師側にしっかりとしたインセンティブや報酬が必要です。もし報酬が低額であれば、熱意を継続しながら頑張り続けるのは難しいでしょう。
しかし報酬が100万円、200万円と大きな成果として跳ね返ってくるのであれば、当然モチベーションは高まりますし、講座運営にかける時間も増やせます。講師が時間をかければコンテンツの品質もあがり、結果的に受講者によるコミュニティのクオリティも高まるという、素晴らしい好循環が生まれるのです。
ですから、アルカドとFincsは講師が稼ぎやすくなる機能を強化しなければいけないと考え、ノウハウ面の手厚いサポートまでご提供する形にしています。システムだけ用意して「自由に使ってください」という一般的なSaaSと異なっているのは、Fincsが講師の成果にコミットしていくために必要な取り組みだからです。
Fincs側がどこまでのサポートをご提供するかは講師の方との契約次第で、顧客獲得の導線設計から広告のクリエイティブ制作、またコンテンツをどんなタイミングでデリバリーするかまでオールインワンですべてお任せいただくケースもあります。一方で、すでにノウハウをお持ちの講師なら、一部だけお手伝いさせていただく場合もあるなどケースバイケースです。
Fincs側でもマーケティングの専門家に参画していただき、ノウハウを体系化しながら成果を高めている段階です。
-Fincsの新サービス「Fincs for School」についてご説明ください。
Fincs for Shcoolは、学習塾など子どもを対象とする教育事業者を応援するために用意した新たなサービスです。Fincsの優れた機能を教育現場でお使いいただきたいとの思いから、売上に対する手数料ではなく月額固定料金のみでお使いいただけるようにしました。
また、Fincs for CompanyというBtoC企業向けのサービス準備も進めています。企業には自社プロダクトのファンがおり、彼らはプロダクトに関連する学びやファン同士のコミュニティを求めています。
一方で、企業にとってコミュニティはお客様のエンゲージメントを高め商品改善につながるインサイトを集めるための貴重な場です。アンケートからも読み取ることができない、何気ないトークや投稿こそが企業にとって非常に重要性の高い情報源だからです。
企業が運営するファンを育成するためのコミュニティは、今後ニーズが高まっていくのではないでしょうか。Fincs for Companyを活用した具体的な事例が、グループ企業のインヴァスト証券と連携し展開しているTorcheです。
Torcheはインヴァスト証券がFincsをマーケティングやカスタマーサクセスのプラットフォームとして活用しており、アルカドとしてはFincs for Companyの第一弾として位置づけています。
Torche

投資学習コミュニティTorche|インヴァスト証券
流通金額が前期比200%を突破し右肩上がりで成長中のFincsの運営はAIの活用によりわずか9名
-Fincsの事業成長を数値で解説していただけますか。
今期は前年同月比で流通金額がすでに200%を達成しており、現在も右肩上がりで順調に伸び続けている状況です。2023年12月のサービス開始から約2年半が経過し、累計の受講者数(=決済数)は15万名を突破し、流通金額も30億円規模に成長しました。
講座数は約100となっておりアクティブな会員数は15,000名ほどです。講師の中には、すでに年収1億円を超えている方も複数いらっしゃいます。
-Fincsの手数料や料金体系を説明してください。
システム利用料としての手数料は、消費税率と同程度に抑えてサービスを提供しています。一般的なプラットフォームの場合、手数料は30%から40%かかるケースが多く見られますよね。その点、Fincsは手数料を非常に安く設定しているのが特長です。
コンサルティングやマーケティングサポートなど人的なリソースをご提供する場合は別途費用をいただいていますが、システム利用料自体を値上げする予定はまったくありません。私たちはプラットフォーム側で集客を約束しているわけではないため、講師ご自身の力によりますから、講師の利益を最大化する仕組みとしています。
-アルカドの運営体制を教えていただけますか。
現在は私のほかに正社員が5名、1年以上の開発業務委託メンバー3名と合計9名体制で運営しています。案件ごとにデザイナーさんや専門家の方々に顧問や業務委託といった形で携わっていただいています。
AIを徹底的に活用しており、業務プロセスを自動化しているため、売上が2倍になっても社員を2倍にする必要がない運営体制を敷いています。
開発ではAI駆動開発を全面的に取り入れており、エンジニアが手作業でコードを書く割合は1%以下です。プログラミング自体をAIに任せ、人間は要件定義やシステム設計などより上流工程に時間を費やせるようになっているため、開発効率は以前と比べ何倍にも跳ね上がりました。
そのため、わずか9名のチームでも毎週の定期的な機能リリースを継続でき、システムも安定的に稼働しています。ほかにもカスタマーサポートやデータ分析、さらにバックオフィス業務もAIが担当し、人間の手作業がほぼ発生しないレベルまで自動化を進めています。
本質を考え抜き、新しいことに果敢に取り組むチャレンジ精神持つ方にアルカドの仲間になってほしい
-アルカドにとって、今後の課題として感じている点があれば、お話しください。
課題というより、今後を考えるうえで大前提として捉えなければならないと思っているのがシステムとしてのFincsそのものの価値はどんどん下がっていくだろう、という点です。
例えばコミュニティ内でトークができたり動画コンテンツを配信できる、決済ができるといった機能を持つシステムは、私たちが2023年にゼロから構築した頃よりも今ならAIではるかに簡単に作れてしまいます。したがって、システム自体の機能的価値が今後高まることはないだろう、と認識しています。
また、FincsはYouTubeのように数多くのユーザーによるネットワーク効果が価値を生み出すモデルでもありません。では、アルカドは将来的に何で勝負していくべきなのでしょうか。
それは、私たちに蓄積されていく「講座を成功させるためのノウハウ」と、コミュニティを運営する「OS的なソフトの部分」です。成功したいと本気で考える講師がコミュニティを立ち上げる際には、経験豊富な人材がともに伴走していくことが不可欠です。
システムは簡単に作れても、コンサルティングや伴走支援といった人の力によるサポートは、絶対に真似できません。今後は「人」の部分がより大きな価値を生み出していく、と考えています。
「人」の力による付加価値を高いレベルで提供できている企業はまだほとんどありませんから、アルカドではそこに注力した事業展開を進めてまいります。
-アルカドが求める人材像を教えてください。
アルカドで働く最大の魅力は、少人数のチームで短期間のうちに次々と新事業や施策を立ち上げていく圧倒的なスピード感で挑戦できる場であることです。特定の知識やスキルは数年で価値がなくなってしまう変化の激しい時代ですから、私たちが求めるのは物事の本質を見極め、自ら判断する力を持つ人材です。
アルカドでは定型的なオペレーションをAIでどんどん自動化しており、メンバーにはクリエイティブなタスクに集中してもらっています。新規事業の立ち上げや投資・ビジネス・自己啓発以外の新たな領域開拓、マーケティング戦略の立案、クリエイティブのディレクション、AIによる業務効率化など、ポジションはいくらでもあります。
これをやってみたい、という強い意思と根拠があれば、必要なリソースを提供してすべてを任せるのがアルカドのカルチャーです。本質を考え抜き、新しいことに果敢に取り組んでみたいチャレンジ精神を持つ方に、ぜひ仲間になっていただきたいですね。
※取材時の部署・役職を記載しています。
(取材日:2026年7月24日 聞き手:垣本陸)