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【前編】『マイメイト』『トライオート』の2サービス体制が確立 スタートラインに立った2022年から足固めの2023年へ

2022年は、AIによる自動売買サービス『マイメイト』が本格リリースを迎え、『トライオート』とともにインヴァスト証券を支える二本柱が確立。新たなミッション「デリバティブとテクノロジーで、資産運用の未来をつくる」も掲げ、次のステージへの扉を開けた年だった。続く2023年は、さらなる成長を見据え、運用の基盤づくりや人材育成など足固めに注力していく。

そんなインヴァスト証券の現在地と決意を、これから仲間になる人と今いるメンバーに向けて、前編・後編の2回にわたってお届けする。

取締役副社長 伊藤 誠規
※2023年4月より代表取締役社長に就任

≪前編≫

『マイメイト』が本格始動。『トライオート』との二本体制を確立した2022年

2022年でいちばん大きな出来事は、やはり『マイメイト』の本格リリースです。β版から3年余り、ずっと待っていてくださったお客様も多く、やっと期待に応えられました。お客様からはご好評の声が多い一方で、ご要望などもいただいています。我々は、一時的に大きく収益や損失が出てしまうようなものではなく、安定的に成長し、資産形成できる未来をつくるお手伝いができる商品を提供したいと思っています。その姿に近づけるように、まだまだ進化していかなければいけません。

『マイメイト』の隣には『トライオート』があります。この数年、『マイメイト』の開発に邁進してきましたが、その間、会社の土台であり続けたのが『トライオート』です。過去にはいろいろな商品がありましたが、既存のサービスを『トライオート』に集約し、『マイメイト』と『トライオート』の二商品に絞りました。この体制にすることは、考えていましたが、3年ほどかけて2022年、とうとう実現できました。

今後、それぞれの商品にはいいときもあれば悪いときもあるでしょう。『マイメイト』が悪ければ『トライオート』が支え、『トライオート』が悪ければ『マイメイト』が支え、それぞれの商品が会社を支える。二本の柱で会社を持続的に成長させる体制ができあがり、2022年はやっとスタートラインに立てた年。インヴァスト証券にとって、新しいステージへの扉を開けた年だったと言えます。


メンバーの、みなさんの頑張りに支えられて実現できた

メンバーはみんな、本当に頑張ってくれました。まずお礼を言いたいのは、『マイメイト』の開発陣含めプロジェクトのメンバー。苦しい時期もありましたし、プロジェクトオーナーは苦渋の選択を強いられたこともありました。必ずしも順風満帆ではなかったなかで、やりきってくれたみなさんに、本当に「ありがとう」と言いたいです。

また、プロジェクトのメンバーだけではありません。全員がやり切ったと思います。『トライオート』のチームは、会社が『マイメイト』にリソースを集中させるなかで、粛々と運用し、収益面でも会社を支えてくれました。カスタマーサービスのメンバーは、日頃のお客様への電話対応に加え、リリースに向けて大量のテストを実施してくれました。お客様と同じ環境で、お客様目線で、何十時間とかけてテストをするのです。ディーリングのチームも同様です。外部の取引システムと何回も接続してみて、テストを繰り返しました。

プロモーションチームは、『トライオート』と『マイメイト』の二本体制になったことで、両商品がうまく棲み分けられる広告戦略を考え、試行錯誤しながら実行しました。経理や管理は、シンプルに『マイメイト』分の業務が新たに発生し、仕事量が増しました。このように、直接的に関わる開発や運用の部隊だけでなく、その裏では本当にみなさんが支えてくれて成し遂げたリリースでした。

スタートから次のステップへ、引き続き盛り上げていきたいところです。次は、お客様に対して永続的にサービスを提供するために、運用が大事になってきます。リリースまでは開発に重点を置いていましたが、これからは新たな開発を続けつつ、しっかり運用をしていく。人的リソースの配分なども、改めて考えていかなくてはいけません。お客様に新たな価値を提供し続けるためにも、もう一歩前に進む必要があるのです。

新ミッションを策定。デリバティブとテクノロジーで資産運用の未来をつくる

念願の二本柱がそろった2022年は、インヴァスト証券のミッションも新たに策定しました。新しいミッションは「デリバティブとテクノロジーで、資産運用の未来をつくる」です。

以前は親会社のインヴァスト株式会社のミッション「世界をもっと、良い場所にする」、ビジョン「2025年までに全世界で1000万人の利用者を持つ金融ソリューションを創る」を掲げていました。ただ、よく考えると、我々は「1000万人」という数字を目的としているわけではありません。インヴァスト証券はあくまでもデリバティブで価値を提供するのだ、それがメインなのだという決意を込めて、新しいミッションを掲げました。その先に「1000万人の利用者を持つ金融ソリューションを創る」があると思っています。

デリバティブは、為替や株式、暗号資産などあらゆる金融商品を簡単に、かつレバレッジを掛けて高い資金効率で取引ができるなどの特長があります。我々が目指すのは「1000万人」ではなく、お客様が資産を効率良く、安定的に運用する手段を提供すること。それを、このデリバティブとテクノロジーで実現するのです。

なぜテクノロジーか。

デリバティブという素晴らしい商品は、例えて言えばF1マシンのようなものです。高い金融知識とリスク管理能力を身に付けているプロ投資家にしか扱えませんでした。一般道で普通の人が時速300キロ、400キロと出せば事故を起こします。でも真っ直ぐな一本道なら、一般人でもF1マシンを乗りこなせるかもしれません。しかし、カーブもあり、信号もあります。時には突然なにかが飛び出してくることもあるでしょう。カーブや信号などのリスクにどう対処するのか。資金効率の良さとリスクをどう両立するのか。このリスクをテクノロジーでコントロールすることができれば、一般の投資家がテクノロジーでリスクとリターンをコントロールしながら取引でき効率よく安定的に運用をすることができると信じています。これが、我々の実現しようとしている未来です。

全社員で共有する価値観は情熱、挑戦、責任、高い品質、顧客第一

ミッションを実現するために、改めてバリューも定めました。情熱、挑戦、責任、高い品質、顧客第一の五つです。全社員で共有する価値観であり、我々の行動指針です。具体的な文言はホームページにも載せているので、ぜひ見てみてください。

まず情熱。ミッションを達成するために、社員のみんなには情熱を持ってほしい。ミッションを理解し、達成したいと強く願ったとき、情熱は自然と湧き出るものだと思います。情熱があれば、必ずデリバティブとテクノロジーで資産運用の未来はつくれます。熱い気持ちを持って進めば、きっと仲間も動いてくれるでしょう。逆に言うと、誰かが先頭に立たなければ、みんなが最低限の仕事をして終わってしまうかもしれません。一人ひとりに、立ち上がる気概を持ってほしいです。

そして、挑戦をしないといけません。現状維持は下降につながります。上げようとしても上がらないことも、頑張っても報われないこともあるでしょう。しかし、大きな目標を掲げて一歩踏み出さないことには、絶対にミッション達成にたどり着けません。その一歩を、みなさんには踏み出してほしいのです。現状維持ではなく、上を見れば、最低でも現状維持できます。努力が報われて次のステージに進めることもあるでしょう。

責任とは、仕事を最後までやりきることだと考えます。それも一度きりではなく、何回も。仕事を任されるのはやりきる人で、その積み重ねで信頼を得ると、さらに大きな仕事を任されるようになります。一人ひとりが責任を全うすることが、ミッション達成には不可欠です。

また、高い品質とは対お客様に対してのことだけを指しているのではありません。対社内も同じ。提案や資料一つを作るにしても、会話の一言一言にしても、高い品質を心がけてほしいです。それが対お客様にも表れ、価値提供につながります。社内でできないことが、外でできるわけがないのです。すべての人、すべてのものに高い価値を提供してほしい。

最後の顧客第一は、「お客様の挑戦に寄り添い、成功のために徹底的に考え抜く」ことと定義しています。当たり前だと思うでしょう。だからこそもう一度、意識してほしいのです。当たり前と思って流していることを、一つひとつしっかりやっていきましょう。その一歩から始まります。

≪後編≫へ

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2022年は、AIによるトレードサービス『マイメイト』が本格リリースを迎え、『トライオート』とともにインヴァスト証券を支える二本柱が確立。新たなミッション「デリバティブとテクノロジーで、資産運用の未来をつくる」も掲げ、次のステージへの扉を開けた年だった。続く2023年は、さらなる成長を見据え、運用の基盤づくりや人材育成など足固めに注力していく。 ...
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