1
/
5

キャリア設計の難しさをどう乗り越える?編集者・ライターが悩みを相談するミートアップを開催しました

「10年後にどんなキャリアを築いていたいですか?」

そう聞かれて即答できる編集者やライターの方はどのくらいいるでしょうか。

編集やライター業を始めるために特定の資格や経験は必要ありません。また、編集者やライターは会社員だけでなく、フリーランスとして働く人も多くなっています。キャリアパスも働き方も自分次第で選択できる——そういった選択肢の多さゆえの自由に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

こうした編集者・ライターならではの悩み事を相談し、気軽に情報交換ができる場としてインクワイアでは、毎月ミートアップを開催。4月のテーマは「編集者・ライターのキャリア」でした。

今回は、会社員として編集に関わる方からフリーランスのライター、そしてライターや編集者のキャリアに興味がある学生の方など、様々な方が集いました。


集まった皆さんから議題を募る形でミートアップがスタート。興味深いトピックが集まった中、今回のミートアップでは、

- フリーランスと正社員、どう選ぶ?
- 好きなことを仕事にする大変さと楽しさって?

について話すことになりました。

フリーランスと正社員、どう選ぶ?

まず、現在会社員として働くある編集者の方から、全体に向けてこんな問いかけが。

今、フリーランスに転向するか迷っているんです。それぞれメリットもデメリットもあるから、悩ましくて。みなさんはフリーランスと正社員、どのように選びましたか?

一人でも仕事がしやすいライターや編集者にとってフリーランスになるか否かは共通の悩みだったようで、この問いかけをきっかけに、働き方に対する様々な意見が集まりました。

もともとは正社員として企業で働いていましたが、執筆の仕事に専念したかったのでフリーランスのライターの道を選びました。ただ、いきなりフリーランスになるのは怖かったので、個人での仕事の割合を増やしつつ、頃合いを見て独立しました。
私は、以前はフリーランス、今は正社員として働いています。フリーランスは自分で仕事を選べる点は魅力的ですが、まだ社会的に様々な保障が未整理な状態。出産を控えたタイミングで正社員に一度戻ることを決めました。

「副業から始めて徐々に収入を増やす」「出産など手厚い保障が必要なタイミングで会社員に戻る」などの実体験が共有され、質問者の方以外も真剣に耳を傾けていました。フリーランスは自由に仕事が選べる反面、安定的な収入がなくなり、社会保障が受けづらくなる可能性があります。自分のスキルや状況に応じて、自分の中の優先度を変えながら働き方を柔軟に変えていくことが求められているようです。

また、フリーランスと正社員の違いを話す中で、「フリーランスとしてスキルアップをどうはかるか」が話題に上がりました。

フリーランスは基本的に「今のスキル」でできる仕事を請け負うことが多くなります。すると、難易度の高い仕事に挑戦しづらく、スキルアップがしづらくなってしまうことも……。

「自由な働き方に憧れつつも、スキルアップへの不安からフリーランスへの転向に躊躇してしまう」との意見に対して、集まった方からは次のような回答が。

前職でお世話になっていた先輩にお願いして外部メンターのように頼らせていただいています。自分のロールモデルとなる人から教わることができるので、違和感なくスキルアップに向き合えているように思います。
コミュニティに所属して、同じような悩みを持つ人や外部の講師の方から学ぶ機会を作るのも一つの手だと思います。
担当の編集者の方と仲良くなって、その方に色々と相談しています。また、編集者の方経由で別の仕事を紹介してもらい、複数の編集者の方と仕事をしています。フィードバックの切り口が異なるため、意識するポイントも自ずと増えて技術も磨かれている気がします。

信頼できる人とのつながりを築き、スキルアップの機会を自分から作りにいく——そうした態度が自律的に働くフリーランスには求められるのかもしれません。


好きなことを仕事にする楽しさと難しさ

次に、現在就活中の学生の方から「ライティングや編集に興味はあるけれど『好き』を仕事にすることが不安です。やらなくてはいけないと思うと、やりたくなくなってしまうのでは…?」という相談が。

これに対して他の参加者から「たしかに好きで始めた仕事であっても、常に『楽しい』わけではないよね」と声があがりました。

思うように原稿が書けなかったり、たくさんの修正があると落ち込むこともあります。
ライターの方に編集の意図がうまく伝わらなかったりすると、力不足を感じるんですよね……

では、大変なことも多いなか、なぜライター・編集者としてのキャリアを歩み続けているのでしょうか。

「その人の履歴書になる記事」を書けたときに大きな充実感を感じます。例えばインタビューをした相手に「僕のことは、この記事を読めばわかります」と言ってもらえたとき。思いを汲み取った文章が書けたんだと嬉しくなりますね。その過程は楽しいことばかりではないけれど喜んでもらえることで「続けたい」と思えるんです。
好きなことって「楽しい」「面白い」「大変」「辛い」など様々な感情がミルフィーユ状に積み重なっているものだと思うんです。決してポジティブな感情だけで成り立っているわけではないけれど、それでも続けたいと思えることが大切なのかな、と。

楽しさだけでなくやりがいを感じる道なのか、大変でも続けたいと思える分野なのか等の視点から、自分自身の歩むキャリアを決めていけるとよいのかもしれません。

気軽に悩み相談や情報交換ができる場へ

ライターや編集者のキャリアについて様々な意見が交わされた今回のミートアップ。共有された悩みは簡単に答えがでることばかりではないからこそ、何度も対話を重ねる機会をつくる大切さを感じました。

次回のミートアップの開催は、5月17日19:30~となっています。テーマは「編集者・ライターのタイムマネジメント」。興味がある方はぜひこちらからお申込みください!

株式会社インクワイアでは一緒に働く仲間も募集しています。ご興味がある方は、ぜひこちらをご覧ください。
株式会社インクワイア's job postings
2 Likes
2 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Miki Okamoto's Story
Let Miki Okamoto's company know you're interested in their content