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多様なエンジニア経験を経て知った「気づき」の重要性。組織で働くエンジニア/デザイナーに必要なこととは

IBJが持つ「IT」の一面をご紹介するため、3月より月に1度、社内エンジニアの取り組みについて取り上げてきました!

最後となる今回は、「Labo部」の統括およびIBJ執行役員、そしてグループ会社である「サンマリエ」では取締役を務める小笠原さんに、ご自身の経験とLabo部でのマネジメントについてインタビューを行いました!

◆プロフィール

小笠原 武彦
<株式会社IBJ>執行役員  Labo部統括
<株式会社サンマリエ>取締役 プロダクト部統括
―東京都八王子市出身
―小学生から社会人までサッカーに打ち込む(ポジションはFW、MF)
―2020年1月 株式会社サンマリエへ入社
―2022年1月 株式会社IBJ執行役員、Labo部統括就任

▲前職コミュニティでのフットサル

1on1の対話を重ねてコミュニケーションを深める

(広報)インタビューをお受けいただきありがとうございます。小笠原さんは現在、サンマリエ、そしてIBJの二社で統括を兼任されているということで、まずはそれぞれのスケジュール感やマネジメント範囲を教えていただけますか。

(小笠原)よろしくお願いします。現在、サンマリエとIBJを曜日で区切ってそれぞれに出社しています。サンマリエではエンジニア、デザイナー、マーケティングを、IBJではエンジニア、デザイナーの統括をしています。

(広報)専門職分野を見られているのですね。マネジメントがメインかと思いますが、どういった業務内容なのかぜひ教えてください。

(小笠原)メンバーの雑用…(笑)っていうと語弊があるかもしれませんが、私自身の意識としては近しくて。働きやすい環境を作りつつ、いかに会社の業績に繋げるかという目線で「黒子に徹したい」と思っているので、大枠で言うとそういう業務がメインです。具体的には、サンマリエではマーケティングの業務が多いです。KPI設計・サイト構成チェック・デザインチェックやSEO対策、リスティング、AF周りの広告プランチェックなど全体的に見ています。エンジニア側はプロダクトオーナーがいるので、基本的には任せて連携をとっている感じですね。IBJでは、統括しているLabo部ができたばかりということもあり、現在模索しながら進めている状態です。僕は課題認識から始めたいタイプなので、基本的には、会社全体が抱える課題を取集することに今は徹していて、いろんな事業部、エンジニアと話をしながら情報収集しています。

(広報)確かに、小笠原さんの予定には1on1など話をする場が多く設けられている印象があります!

(小笠原)やっていますね、本当は週一で全メンバーとやりたいのですが、時間が足りないので…両社とも隔週で入れています。

(広報)どういったことを話しているのですか?

(小笠原)進めている業務の進捗や課題感の確認、新規トピックスなど、一人ひとりの業務管理に繋がる内容を話しています。また、チームメンバーの考えをより理解できるよう、「最近どう?」というような雑談をすることも多いです。「人に相談しなくてもいっか」って思ってしまうもやもやってあったりしませんか?エンジニアやデザイナーって専門知識だからこそ理解されにくい悩みも実は多くて。もやもやを結構ため込みがちなので、雑談を挟みながらいかに引き出せるか。悩みの大小にかかわらず、壁打ちとして発散してほしいというのと、まずは、個々の考え方を知り、理解を深めることが大事だと思っています。

(広報)コミュニケーションの場としているのですね。

(小笠原)そう。でも実は、コミュニケーション取るのが苦手で(笑)

(広報)え、そんな風に見えませんでした!

(小笠原)話すのが苦手で、初対面の方とか緊張してしまうんですよ。だから、強制的に話す場を作るんです(笑)Labo部については人数も多いので、出社のたびにMTGが入ってますね。

▲1on1は開放感のあるリフレッシュスペースで行うことが多いそう

好きと好奇心で突き進んだエンジニアとしての道

(広報)小笠原さんはご自身もエンジニアとして従事されていたのですよね?

(小笠原)はい。エンジニア分野の専門学校を卒業後、エンジニア職種を3社で経験しています。1社目はLANケーブルの張替えがメインで、エンジニアとしての実務業務はあまりなかったのですが、2社目ではセールスエンジニアや社内SEに従事しました。ものを作るというよりは、既存サービスのサポートがほとんどだったので、独学で社内の営業ツールを作成したり、テレアポ管理ツールを作ったりもしたのですが、社外に向けて何かモノを作りたいという思いが高まっていき、そして、3社目でそれが実現できました。

(広報)独学で…すごいですね。3社目ではどういったものを作っていたのですか?

(小笠原)3社目ではエンジニアとして入社後、SESという社外への業務委託派遣がメインの部署に配属されて、グルメサイトの管理画面の開発や、ソーシャルゲームの運用開発など様々なサービスに携わりました。特にソーシャルゲーム開発では、普段知りえない裏側を知ることが出来ましたし、ユーザーの声も聴きながら一から開発出来て面白かったです。

(広報)インナーからtoCまで、エンジニアとして様々な業務に携わってきたのですね。それもいろいろ勉強されながら?

(小笠原)そうですね。僕、エンジニア教育を座学で行うことに、違和感を持っていて。僕自身教育されたことないですし、基本的にみんな独学なんですよ。 前社では、案件が降ってきて、勉強しながら工数組んで、開発進めて…を繰り替えす、本当勉強ばかりの毎日でした。

(広報)本当プロフェッショナルな職種というか、好きじゃないとできないことですね。

(小笠原)そうですね、本当好きじゃないとできないことだなって思います。今でもやはり勉強は続けていますね。

多様な経験を基に得た「学び」の本質とマネジメント

(広報)エンジニアとして幅広く培った実務経験を生かすマネジメントで、IBJの統括にも抜擢された小笠原さん。担当するLabo部についてもお伺いさせてください。まずは発足の目的や業務内容をお聞かせいただけますか?

(小笠原)Labo部(=laboratory)ということもあって、改善活動系のことを主体に行っています。システムには、利益を生み出す攻めの部分と、品質を担保する守りの部分が必要です。Labo部では、守りの部分をまずは整えるのを目的に、サポートを行っています。例えば、ずっと同じ家に住んでいて増改築を繰り返しても、根本の水道周りが弱くなってしまうってことがあるじゃないですか。そういう見えないインフラの部分の改善もしています。機能だけでなく、セキュリティ的にも。

(広報)家で考えるとすごくわかりやすいですね。

(小笠原)ベースが古かったり、過去の修正で複雑化しているケースもあります。課題感を持っていても、工数の長期化が懸念され改修に踏み切りにくいサービスも多いので解消したいですね。デザイナーチームは、制作業務と並行してUIや情報設計の質の向上、グラフィカルデザインのスキルアップを目指しつつ、新たにデザインシステムを取り入れ始めました。簡単に言うと、「ある一つのサイトをどのデザイナーが作っても一貫したデザインとなるためのシステム設計図・構成図」みたいなもので、人事異動のある組織においては、人の匙加減や属人的なものが多くない方がいいという考えで取り入れています。構成要素が複雑で時間もかかりますが、会社の長期的な発展を目指しLabo部チームで実現していけたらと思っています。

(広報)それぞれのチームが新しいことにチャレンジしているのですね。Labo部全体としてはどんなチームですか?

(小笠原)20代~30代前半のメンバー中心に構成されていて、国際色が豊かなチームですね。また、向上心が高いスタッフが多いので、周りを巻き込んで全体的に刺激しあえる環境だと思います。議論になることはあってもいい感じにまとまりますし、雰囲気もとてもいいです。勉強熱心なメンバーも多いと思います。

(広報)やはり「勉強」は大事なのですね。

(小笠原)何かしらの形でみんな、客観的な気づきみたいなものを主体的に取得できるようにはしてます。

(広報)毎月行っているエンジニアゼミもその一環ですか?

(小笠原)そうですね。エンジニアに限らず「気づき」が成長の根幹にあるのかなと思っているので、気づきを「どういう形で」与えるか、また、インプットしたものをいかにアウトプットさせていくかということを、僕も常に意識しています。

(広報)動き出して間もないため、なかなか結果が見えにくい段階ではあると思うのですが、どういったときにやりがいを感じますか?

(小笠原)メンバーから、環境が変わった、働きやすくなったというような反応をもらえた時に感じましたね。あとは、IBJにはエンジニア・デザイナーが今感じている課題感があって、それを今、Labo部が発足したことで改善していけそうというチームの雰囲気や期待感があるので、僕だけでなく全体のやりがいに繋がっているのではないかなと思います。だからこそ、どうアウトプットしていくかが課題ですね。
ただ、アウトプット以外にも、各職種間の関り方とか、チームとしての開発に対する姿勢とかも課題と考えており、僕はどれもコミュニケーションで解決していくことが一番いいのではないかと思ってます。チーム開発においてコミュニケーションの手法は多く持っていた方が優位だと思うので。IBJに限らず、エンジニア・デザイナーに従事する人は日々勉強しているからこそ、それぞれ異なる感性や知識が培われているのですが、業務で何らかの軋轢が生じる際は、周囲への共有が伝わってないか、情報が足りていないというケースが多いです。判断をする人って情報をいっぱい持っている方が俯瞰的にジャッジできると思うので、そういった意味でも1on1での情報収集が大事だと感じています。意識的な行動指針を明確にしていきたいです。

(広報)コミュニケーションを密に取っているからこそできる、小笠原さんのマネジメントですね。

(小笠原)コミュニケーションが苦手な人がやってるから、正しいかはわからないですが・・・(笑)

好きな職業を、楽しく働ける環境で

(広報)小笠原さんのマネジメントにおいては、「コミュニケーションする」「方法を教えるのではなく、気づきの場を作る」ことが重要ということですね。今後Labo部をどんな組織にしていきたいなどお伺いしてもいいでしょうか。

(小笠原)基本的には、会社が抱えている課題を正確に向き合う形でみんなが楽しく働ける環境を作っていきたいと思っています。あとは、エンジニア・デザイナーのこうあるべきというような指針をしっかり作って育成し、仕事のしやすい人材を各事業部へ輩出していけたら一番いいのかなと考えています。

(広報)素敵ですね。そのために、今、メンバーに対してこんな風に接しようなど思っていることはありますか?

(小笠原)自立自走出来る人をより多く、排出できればと思っていますので、できるだけメンバーには考えてもらうような形でフィードバックする事が多いですね。

(広報)今後新しくLabo部に配属される方も増えてくると思いますが、どういった方と働きたい、合っていると思うなどありますか?

(小笠原)そうですね、、、もちろん細かく挙げることもできますが一番は【デザイン/開発が好きで、かつ人が好きな人】につきますね。結局、自分たちが作りたいものだけを作ってお金がもらえる、というものではないですし、媒体を介して人とも接しますし、会社所属ということでチーム開発は必要なので。仕事自体や人とのコミュニケーションを楽しめる人が向いているのではないかなと思います。

(広報)専門性がある職種だからこそ、黙々と個別で行うイメージを持たれやすいですが、Labo部のチーム力が高いのは、小笠原さんの「コミュニケーションと主体性を高める」マネジメントが影響しているのだなと思いました。貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

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