年収1,100万円、子ども3人、マイホーム。それでも安定を手放し、十勝で挑戦する道を選んだ理由。
「よく辞められましたね」
ふく井ホテルをはじめ、北海道・十勝で8社を経営する「ゆうた社長」が、起業してから何度もかけられてきた言葉です。
かつては大手生命保険会社の日本生命で働き、順調なキャリアを歩んでいたゆうた社長。
年収は1,100万円を超え、家庭には3人の子ども。新築マンションを購入したばかりで、仕事もプライベートも充実していました。
それでも2020年、11年間勤めた会社を退職し、起業する道を選びました。
なぜ、安定した生活を手放してまで挑戦しようと思ったのか。
今回は、現在ふく井ホテルの経営にも携わるゆうた社長の、これまでの歩みと仕事に対する想いをご紹介します。
目次
順調だった会社員人生。それでも芽生えた「このままでいいのか」という想い
大学卒業後、日本生命に入社したゆうた社長。
首都圏の支社勤務を経て、東京・大阪の本社部門で9年間勤務。途中には労働組合の専従も経験し、委員長も務めました。
仕事にも人にも恵まれ、会社員としてのキャリアは順調そのもの。
家庭では3人の子どもに恵まれ、千葉県の新浦安にはマイホームとなる新築マンションを購入。
誰が見ても、会社を辞める理由などないように思える環境でした。
実際、本人も当時を振り返り、こう語っています。
「会社が嫌だったわけでも、待遇に不満があったわけでもありません。むしろ、とても恵まれた環境でした」
しかし、そんな日々の中で、ある想いが少しずつ大きくなっていきました。
「このまま一度も、自分で何かをやらずに人生が終わったらどう思うんだろう」
この先も会社に勤め続ければ、ある程度のキャリアや収入は想像できる。
それは大きな安心である一方、自分自身で新しい道を切り開く機会を逃してしまうのではないか。
そんな気持ちが、心のどこかにありました。
「いつか挑戦する」では、きっと一生挑戦できない
当時は30代半ば。
子どもは5歳、3歳、1歳。住宅ローンもあり、家族を支える責任もありました。
「40歳になってからでもいい」
「もう少しお金を貯めてからでもいい」
「もっと準備が整ってからでもいい」
挑戦を先延ばしにする理由はいくらでもありました。
それでも、ゆうた社長が考えたのは、会社員として順調にキャリアを積むほど、今の環境を手放すことが難しくなるということ。
年収が上がり、役職が上がり、責任も増える。
そうなれば、挑戦へのハードルはますます高くなっていきます。
「準備が整ったら挑戦しようと言っていたら、たぶん一生やらない」
だからこそ、「いつか」ではなく「今」を選ぶことにしました。
もちろん、不安がなかったわけではありません。
毎月決まった収入がなくなること。大企業の看板を失うこと。これまで積み上げてきたキャリアが、別の世界でも通用するとは限らないこと。
何より、守るべき家族がいました。
それでも最後に背中を押したのは、こんな想いでした。
「失敗することより、『あの時やっておけばよかった』と思いながら生きる方が嫌だった」
11年間の経験を胸に、新たなステージへ
2020年、ゆうた社長は11年間勤めた日本生命を退職。
大学時代の同級生とともに、株式会社そらを共同創業しました。
ただし、会社を辞めたことを「安定を捨てた」とは考えていません。
日本生命で学んだ仕事の進め方、人との向き合い方、組織の動かし方、数字の見方。
その11年間で積み上げてきた経験は、現在の経営にもつながっています。
会社員として働き続ける人生も、決して間違いではなかった。
それでも、自分の可能性を試してみたかった。
「自分で選んだ道なら、自分で正解にする」
その覚悟を持って、新しい一歩を踏み出しました。
そして、北海道・十勝へ。今では8社を経営する立場に
日本生命を退職した翌日、ゆうた社長は北海道・十勝にいました。
当時は、この土地が自分の人生を大きく変えることになるとは、想像もしていなかったといいます。
あれから6年。
現在は、ふく井ホテルをはじめ、温泉施設、商業施設、食品事業、スポーツ関連事業など、十勝を中心に8社の経営に携わっています。
会社員時代には想像もしていなかった仕事や出会いがあり、経営者として新たな挑戦を続ける毎日です。
もちろん、会社員を続けていたらどうなっていただろう、と考えることもあるそうです。
それでも、今だからこそ見られる景色がある。
あの時の決断がなければ、今の自分も、十勝での出会いも、そしてふく井ホテルとの関わりもありませんでした。
自分で選んだ道を、自分で正解にしていく
ゆうた社長が歩んできた道は、決して最初からすべてが計画されていたわけではありません。
安定した会社員生活から起業へ。そして、北海道・十勝でのさまざまな事業への挑戦へ。
その根底にあるのは、「自分で選んだ道を、自分で正解にする」という考え方です。
今、ふく井ホテルの経営に携わっていることも、その挑戦のひとつ。
これまでの経験を生かしながら、十勝という地域で新しい可能性を追い続けています。
「十勝に人とお金を呼び込む」
そんな想いを胸に、ゆうた社長の挑戦はこれからも続いていきます。
そして、私たちふく井ホテルも、その挑戦の舞台のひとつです。