「全部やる会社なんです、うちは」——HMit 3つの事業部リーダーに、広報が根掘り葉掘り聞いてみた
EC支援の会社としてスタートしたHMitには、今3つの事業部があります。
EC事業部、AI事業部、デザイン事業部。
今回はそれぞれのトップに、広報が「ぶっちゃけ何やってるんですか?」と
聞いてみました!
EC事業部|森裕也
——まず、EC事業部って何をしてるんですか?ざっくり教えてください。
ざっくり言うと、ECの「売る」を全部やってます。コンサルティングから運用まで一貫してサポートしてるので、戦略だけ出して終わりじゃないんですよね。「何を売るか」「どう売るか」「目標は? 広告予算は?」をお客様と一緒に決めて、それを100%の意図通りに店舗に落とし込むところまでやる。
——戦略を立てるだけじゃなくて、実行もセットなんですね。
そうです。コンサルだけだと「提案はいいけど、誰がやるの?」ってなるじゃないですか。そこを分けないのがうちのスタイルです。
——実際にうまくいった事例ってありますか?
たとえば、父の日商戦に絞って戦略を組んだ店舗さんは月商4倍になりました。あと、新規で立ち上げた店舗が2ヶ月で月商1,000万円を達成したケースもあります。クライアントさんのリソースに合わせて提案を変えるので、やり方は毎回違いますけどね。
——クライアントとのやり取りはどんな頻度で?
ミーティングは基本月1回、ウェブで。ただ、チャットや電話は毎日のようにやってます。ECって次の日にはガラリと環境が変わるんですよ。在庫の調整とか、「今このキーワードが来てる」みたいな話は、その日のうちに共有しないと意味がない。
——楽天だけじゃないんですよね?
はい。Yahoo!ショッピング、Amazon、auペイマーケット、Dショッピング、あと最近だとTikTokショップですね。トレンド性の高いモールも押さえてます。
——TikTokショップまで。それ、森さん一人で全部見てるんですか?
さすがに全部は無理です(笑)。ただ、どのモールでも共通する「売れる構造」はあるので、そこはブレない。モールごとの細かい仕様は、チームで分担しながら対応してます。
AI事業部|濱崎宰
——濱崎さん、代表なのにAI事業部のトップもやってるんですね。
やってますね。もともとHMitはEC支援の会社なんですけど、自分たちの業務をAIで効率化していったら、「それ、うちにも教えてほしい」って声をいただくようになって。気づいたら事業になってました(笑)。
——「AI-Solution」って具体的に何をしてるんですか?
3つのステップで支援してます。まず「研修室」。座学じゃなくて、ハンズオンで実際にGeminiやNotebookLMを使ってもらう。プロンプトの設計も、ゴール・コンテキスト・制約という型に落とし込んで、再現できるようにします。
次が「相談室」。お客さんの業務を整理して、「ここ、AIでいけますよ」って見える化する。で、最後が「開発実験室」。実際に試作品を作る。最短で即日です。
——即日って、本当ですか?
本当です。採用面談の自動議事録化とか、楽天の画像判定チェッカーとか、請求書の自動作成とか。Chrome拡張やGASで、その日のうちに動くものを出すこともあります。
——どんな会社が使ってるんですか?
従業員30〜80名くらいの中小企業が中心です。業種はEC事業者に限らず幅広くて、サービスリリース前からの契約も含めると延べ300名以上を支援してきました。
——導入後、実際にどう変わるんですか?
一番わかりやすいのは、うち自身の話ですかね。事務作業をAIエージェントで自動化した結果、事務員ゼロで6名の会社が回ってます。
クライアントさんだと、社労士事務所で3時間以上かかっていた給与計算が80%の工数削減になったり、ECメーカーさんのバックオフィス業務が60%以上削減されたり。共通してるのは、「ゼロから書く」作業が「AIの下書きから選ぶ」に変わること。構成に使ってたエネルギーの70%が浮くんですよ。
——満足度はどうですか?
9割越えです。ただ、僕らのゴールは「依存させること」じゃなくて、お客さんの社内にAI推進室を立ち上げて内製化してもらうこと。自走できる状態を作って、ちゃんと卒業してもらう。
——なるほど、自分たちの仕事をなくす方向に動いてるんですね。
そうなんですよ。でも不思議と、卒業したお客さんが別の相談を持ってきてくれるんですよね。信頼って、そうやって積み上がるんだなと思います。
デザイン事業部|新谷有加
——新谷さん、HMit唯一のデザイナーですよね。事業部のトップって、プレッシャーないですか?
めちゃくちゃあります(笑)。でも、唯一だからこそ全部の案件に関われるし、クライアントさんと直接やり取りできる。それは大きいですね。
——デザイン事業部では何を作ってるんですか?
メインはLP(ランディングページ)制作です。ただ、単にデザインを組むだけじゃなくて、「素材作り」から対応してます。商品撮影もやりますし、モデル撮影やシチュエーション撮影も。良いデザインって、良い写真がないと始まらないので。
——撮影からやるんですか。
はい。あとはLP以外にも、商品パッケージやラベルデザイン、同梱物のリーフレット、ディスプレイ広告のバナー、ECモールのTOPページ制作なんかもやってます。
——依頼が来てから、どういう流れで進むんですか?
まずヒアリングシートで、商品の特徴やターゲット、解決したい課題を深く聞きます。次に競合調査と市場分析をやって、「どう見せれば売れるか」の構成案を作る。そこからデザインに入って、初稿提出から2回の修正を経て仕上げます。最後に実装して納品、という流れです。
——「売れたデザイン」の事例ってありますか?
繁忙期に、通常のサムネイルを母の日ギフト向けにピンクベースの華やかなデザインに変更したんです。それだけでモール内のクリック率が上がって、繁忙期のアクセス最大化につながりました。
あと、楽天TDAの広告クリエイティブで、ROAS 8,000%超え、CTR 2.39%を出せたことがあって。売上の70%以上が新規顧客だったんです。ブランドを知らない人に対して、デザインの力で一瞬で魅力を伝えられた実感がありました。
——それはすごい数字ですね。新谷さんがデザインで大事にしてることって何ですか?
「デザインはアートじゃなくて課題解決」ということですかね。きれいなだけじゃ売れないんですよ。誰に、何を、どう伝えるか。そこが抜けてると、どんなにおしゃれでも数字は動かない。
3つの事業部が揃う意味
——最後に、3つの事業部が一つの会社にある意味って何だと思いますか?
森: ECって、戦略・デザイン・効率化、全部つながってるんですよ。別の会社に頼むと、毎回ゼロから説明しないといけない。うちは全部社内にあるから、「この商品、こう撮って、こう見せて、こう売ろう」が一息で通る。
濱崎: 僕は「AI×EC」の掛け算が一番の強みだと思ってます。ECの現場を知ってるからこそ、本当に使えるAIの提案ができる。机上の空論じゃなくて、明日から使えるものを出せる。
新谷: デザイナーの立場からすると、コンサルチームがクライアントの数字を把握してるのがありがたくて。「この商品は30代女性に刺さってる」とか「リピート率が高いからギフト訴求にしよう」とか、データに基づいた依頼がくるんです。だから、デザインの精度が上がる。
——なるほど。バラバラじゃなくて、つながってるから強いんですね。
濱崎: そうですね。「Help Me!をITで解決する」がうちのミッションなんですけど、お客さんの「Help Me!」って一個じゃないんですよ。売上も上げたい、業務も効率化したい、ページも作りたい。それを全部受け止められるのが、HMitの形です。