今回は、ヘッドジャパン(以下HJ)の「生きる伝説」と言っても過言ではない、エンジニアの河野さんにお話を伺いました。河野さんは社員がまだ3人しかいなかった創業初期にジョインし、以来20年にわたって私たちの技術的な柱として活躍してくれています。
前職のSES企業では、あわやエンジニアを引退し営業職に転換されそうになったという意外な過去を持つ河野さん。そんな河野さんが開発者として、そしてマネージャーとしてHJで働くことの意味について語ってくれました!
「技術をやりたいだけなのに」営業転換を迫られた半年間
小学校の頃から「できるかな」という好奇心でゲームを作ったりしていました。大学は文系だったんですけど、時間が余っていたので並行してゲームの専門学校に通って。卒業課題がそのまま企業の入社試験になるような環境でしたが、僕はゲーム作りよりも開発そのものを仕事にしたくて、SESの会社に入社したんです。
でも、そこがなかなかの環境でした。派遣先が決まらない待機時間が長くて、最終的には「エンジニアを諦めて営業に転換しろ」と言われてしまったんです。入社してわずか半年のことでした。
「ここでは実務経験が積めない」と焦りました。だから転職を決意したんですが、実務未経験だと書類で落ちることが多くて。そんな時に出会ったのが、一次選考が書類ではなく「筆記試験」だったHJでした。
当時のHJは社長(現副社長)とアルバイトが1人、そこに僕が加わって3人でした。でも、とにかく経験を積みたかったので抵抗はありませんでした。それ以上に、福利厚生の欄に「うまい棒食べ放題」って書いてあったのが決め手でしたね。「あ、ここ遊び心があって面白そうだな」って。
肩書きは「名刺を作る時に考える」くらいでいい
実は、うちの会社には「プログラマー」とか「PM」といった明確な役割分担や肩書きって、ほとんど存在しないんです。いつも「名刺の肩書き、何にしようか?」って相談して決めるくらい。
ベテランだから管理だけ、若手だからコーディングだけ、という壁がない。僕も責任者として全体は見ますが、開発の最前線にも立ちますし、逆に若手が「やってみたい」と手を挙げれば、1年目からプロジェクトを動員することもあります。
若手にいきなり任せるのは、会社としても勇気がいることですが、もちろん、丸投げはしません。「やったことないけど、やってみたらできた」の積み重ねが一番成長するものだと思っています。若手が立候補した時は、必ず先輩や周りがフォローに入って、最後には「できた」という成功体験に着地させる。それがHJ流の育て方です。
僕らが向き合うのは、ITの専任部署がない中小企業のお客様も多いんです。「新しいことをしたいけど、何から手をつけたらいいか分からない」という状態。そこで「何でもできますよ」と盛り盛りの提案をするのではなく、あえてシンプルな形で提案するようにしています。
複雑すぎるシステムは、お客様が使いこなせなければ意味がありません。開発メンバーのモチベーションを守ることも僕の仕事ですが、それ以上に「お客様にとって本当に必要なものは何か」を理解してもらう。エンジニアの最善の提案と、お客様の要望の落とし所を全力で探る。これが受託開発の醍醐味であり、一番大切な仕事だと思っています。
「根暗が根暗のまま働ける」場所の尊さ
ヘッドジャパンの居心地の良さは、とにかく「縦社会」がまったくないところです。若手が声を上げやすいし、開発のルールや会社のビジョンに対して、誰でも意見が言える。「不満がないから、今のままでいい」と本気で思える環境なんです。
とくに、「土日にずっと家にこもって何かをしている人」は、僕とおんなじ人種やな、と思います(笑)。インドア派でも、サブカル好きでもいい。一つのことに没頭できる人は、エンジニアに向いています。
逆に「常に誰かと喋っていないとしんどい」という、いわゆる体育会系のノリを求めて入ってくると、少しギャップを感じるかもしれません。社内の会話は盛んですが、みんな自分の技術や仕事に静かに集中している時間も多いので。その静かさを共有できる人がいいですね。
PM不足を解消し、さらに「打席」を増やしたい
正直、今の環境に満足していますが、唯一の課題は「僕と同じような立ち回りができるPM的なエンジニアがもう一人欲しい」ということ(笑)。
一人ひとりが裁量を持って動けるようになれば、もっと面白い案件にチャレンジできるし、若手に提供できる「打席」も増やせます。「やったことがない」を「できた」に変える瞬間を、もっとたくさんのメンバーと共有していきたいですね。
一歩踏み出す「好奇心」だけ持っていればOK
僕も最初は「自分にできるかな」という小さな好奇心からスタートしました。未経験の方も、今の環境に違和感がある経験者の方も、まずは一度話してみませんか。HJには、あなたの「やってみたい」を否定する人はいません。失敗を恐れずに挑戦できる環境と、それを支える仲間がいます。
無理に自分を飾る必要はありません。インドアな趣味の話でも、技術への偏愛でもいい。あなたの「素」のままで、一緒に面白いものを作っていきましょう。