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Gunosyで活躍する女性社員に密着vol.1~「グノシー」が出来上がる舞台裏!それを支える女性マネージャーが大切にしていること

今回は、Gunosyで活躍する女性社員に密着vol.1をお送りします。ご登場いただくのは、コンテンツ部でマネージャーを務める黒岩さん。Gunosyのメディア事業が成り立つために欠かせないコンテンツ連携やメディアリレーションについて伺い、各プロダクトがキュレーションメディアとして出来上がっていく舞台裏に迫ります。

コンテンツを生む側から、それを支えるプラットフォーム側へ

- 入社前はコンテンツを生み出す側にいらっしゃったそうですね。

 入社前は、AFP通信社の子会社で、同通信社のニュースコンテンツを、マスメディアやYahoo!やGunosyのようなメディアのプラットフォームに卸す仕事をしていました。その一つ前に働いていたIT専門商社で、毎シーズンハードウエアやソフトウェアが目覚ましく進化していく様子を目の当たりにしていて、「これからは情報の流通が変わっていくのだろうな」と、情報を取り扱う職に興味をもったことがその仕事を選んだきっかけです。当時、国内ではある程度ロイター通信社やAP通信の競合社コンテンツが浸透していたので、営業活動は容易ではなく、こつこつ放送局や新聞社を回っては自分たちの強みや他社との違いをアピールするということの繰り返しでしたね。どのような業界でも、既に関係構築できている競合他社をかき分けて、自分たちの価値を認めてもらうということは、簡単なことではないと思いますが、例に倣って私たちも苦労しました。大変だったなと思い返す一方、そこで培うことができたパートナー企業とのリレーションは、私のキャリアの上でも大きな糧となっています。それについては、後ほどGunosyの仕事内容と併せてお話しますね。

- なるほど。では、なぜ新天地としてGunosyを選ばれたのでしょうか?

 前職ではメディア単体で行える業務を一通り経験させてもらったので、次はメディアの事業推進に貢献できるプラットフォーム事業をやりたいと興味をもったことがきっかけです。Gunosyについては、私は「グノシー」のいちユーザーでしたし、圧倒的な成長速度のメディアとして注目していました。また、これまでPC領域のWebメディア経験は積んできましたが、スマホ領域は未経験だったので、Gunosyは自分の経験を活かしつつ新しいチャレンジができる良い環境だなと思いました。選考で印象的だったのはCOO竹谷との最終面接です。若いのに芯が強くて(竹谷は当時26歳)、まだ入社を決めていない私に対して、今後のビジョンを丁寧に説明してくれました。竹谷の考えを知って、「この会社は信頼できる」と安心感を抱きましたね。実は、Gunosyから内定通知を受けた同日に他社からもオファーをいただいたのですが、これまでの面接を振り返って「やっぱりここだな」と、Gunosyへの入社を決断しました。

- いま黒岩さんが所属されているコンテンツ部は、何をミッションとしているのでしょうか?

 主には「コンテンツ(記事)連携」が私たちのミッションです。まず前提として、Gunosyでは、コンテンツホルダーである様々なメディアからコンテンツをご提供いただき、そこから独自のアルゴリズムで決定した配信記事を、自社メディア「グノシー」、「ニュースパス」、「LUCRA(ルクラ)」にて各ユーザーに配信しています。つまりメディアからコンテンツをご提供いただかなければ、私たちのメディア事業は成り立ちません。そのコンテンツ連携のためのメディア開拓、実際にアプリにコンテンツを配信するまでの一連の流れのすべてに携わっています。また、五輪などの世界的イベント時には特集を企画したり、記事以外のデータコンテンツを活用したサービス機能の追加など、コンテンツに関わるプロジェクトにも参画しています。今後は連携後のフォローとして、各プロダクト別の記事閲覧傾向やトレンド予測、が与える閲覧数への影響等管理画面に表示される以上の情報をメディアパートナーに対してフィードバックするということも、より注力して取り組んでいこうと考えています。

- 現在、提携メディア数は600を超えるそうですね。

 そうですね。私が入社した頃の提携メディア数は250程度でしたが、チーム一丸となって動いてきた結果、お付き合いをどんどん広げることができました。ここで、先程の前職での話に繋がってくるのですが、実は当時構築したパートナー企業とのリレーションが、現在Gunosyでも続いています。たとえば、今もお取引中である某テレビ局の担当者は、前職の頃から変わらず10年以上同じ方ですね。その他お付き合いが継続しているメディアは数十社あり、これまで培ってきた関係が終わることなく今に繋がっていて、それは私の財産だなと感じています。また、そういったコンテンツ部によるリレーション構築以外の側面で、提携メディア数増加に大きく寄与することとなった要因の一つに、大規模なシステム開発があげられます。以前はシステム的に一社連携するのにかなりの開発工数がかかっていて、物理的に提携数を増やすことが難しい状況だったんです。連携できて一ヵ月あたり10~20メディアという具合でしたね。そこで、開発チームがそれを改善すべくそれまでのシステムを改修。2016年6月の「ニュースパス」リリースと同じタイミングで、連携にかかる工数を大幅に短縮した記事連携システムを開発し、そこから飛躍的に連携数を伸ばすことができました。当時その開発に尽力してくれた開発メンバーには本当に助けられましたし、今でも何かあれば相談する頼もしい存在ですね。

Gunosyメディア事業がむかえる新しいステージ

- 様々なチームメンバーの仕事の積み重なりが、提携メディア数増加に繋がったんですね。それでは、いま最も注力している取組みはどういったことでしょうか?

 コンテンツ部でいま注力している取組みは2つあります。一つは動画コンテンツの拡充です。つい最近も、パ・リーグの試合ダイジェスト動画およびヒーローインタビュー動画が「グノシー」「ニュースパス」で見られる「パーソル パ・リーグTV」との連携をリリースしました。いま全体的な市場感として、テキストコンテンツよりも動画コンテンツに対する需要が拡大しています。Gunosyとしても動画コンテンツのニーズに対応すべく、それをもっているコンテンツパートナーを開拓して、連携を深めています。もう一つは、まだ私たちが連携できていない、より粒度の細かいコンテンツの獲得です。いま全てのプロダクト共通でパーソナライズ*1機能を強化していて、ユーザー一人ひとりに最適化した情報を提供するため、より幅広いコンテンツ連携が求められています。パーソナライズを強化する前は、たとえばサッカーがテーマだとしたら、日本代表や有名リーグに関する記事のような、多くの人が興味を持っているであろうコンテンツを獲得して配信していましたが、ユーザーの中には、そういったポピュラーな情報ではなく、自分の出身地の地元リーグというような、よりニッチな情報を求めている人もいるかもしれません。なので、そういった一人ひとりの幅広いニーズに対応していけるようなコンテンツを獲得できるよう注力して動いています。

- そういった新しい取り組みをしていく中で、今後Gunosyのメディア事業はどんな新しい価値を生み出していくのでしょうか?

 今後は、強みの一つとして「テレビとの接点になるメディア」という側面をもたせることができたらいいなと思っています。最近では、テレビを持たずにスマホで全てを完結させる若い世代も多いと言われていて、テレビ側も、そのような状況下でどう自分たちのコンテンツをWebで見てもらうか、ということを考えているはずです。「グノシー」でいえば、そのようなスマホ文化をもつ若い世代のユーザーが多いので、上手く両者の接点になり得ると考えています。たとえば、特定のテレビ番組の記事を読んだユーザーに対して、その番組のアーカイブ動画や見逃し配信をお届けできたり、ユーザーの視聴傾向によって親和性の高そうな番組をプッシュできたりしたら、面白いのではないかなと思っています。テレビCMから獲得するユーザー数も多かったり、読まれやすいコンテンツも、テレビの人気番組やドラマ、タレントさんなどの記事だったりするので、テレビとの親和性は高いと感じています。お取引先である放送局の担当者の中には、「グノシー」のライブ動画を見てくださっている方も多くいらっしゃって、ざっくばらんに、「こんなことできたらいいですよね」なんてお話させていただいているので、今後どう新しい価値を生み出していけるのかが、とても楽しみですね。そうやってGunosyのメディア事業はテレビと良い共存関係になっていけるのでは、と個人的に感じています。

- コンテンツを生み出す側にもいらっしゃった黒岩さんですが、メディアに対して何か特別な想いを持たれているのでしょうか?

 コンテンツを生み出し世に提供するということは、ある種の特別な情熱やパワーが必要で、誰もができる訳ではありません。どちらかというと専門的で、作り手は職人さんのようなイメージです。私は前職で、コンテンツを作るのではなくそれを代理で販売する役割でしたが、作り手が「世の中に何を伝えるべきか」を議論しながら突き詰めて、情熱や愛情を注いでモノづくりをする姿勢を、ずっと身近で見てきました。なので、その作り手の方々が、コンテンツ制作に集中できる環境をしっかりとサポートできるパートナーシップを、Gunosyで築くことができたらいいなと思っています。

オンラインとオフラインを掛け合わせたコミニュケーションがチームを強くする

- 普段仕事をする上で、黒岩さんが意識していることはありますか?

 目の前の業務でいうと、物事を決めるときに「全社として最適でないことを無理やりつめこまない」ということは意識していますね。これは今会社としてフォーカスしたいことなのか、割くべきリソースなのか、ということを判断軸としています。もう少し広域的なところでいうと、Gunosy Way*2にもある「三方良し*3」という考え方はとても意識していますね。ユーザー、パートナー企業、自社のどれかに偏った提案、施策になっていないか?ということは常に考えています。

- マネージャーとしてはどうでしょうか?

 マネジメント方針としては、なるべく自分自身で成功体験を積み重ねていくことが仕事の面白さに繋がっていくと思うので、メンバーに事細かに指示するということはせず、色々と任せるようにしています。その一方で、困り事やトラブルを抱え込ませたくもないので、メールやSlackのやりとりを見て、困っていそうなポイントがあれば積極的にサポートするようにしています。あとはメンバーのやりたいこと、やってて楽しいと感じていそうなポイントを把握して、そこに仕事を寄せたりしていますね。できているかは別ですが、そう心がけています。基本的にチームメンバーは中途入社で、それぞれキャリアも積んできていますし、日頃の仕事ぶりをみていて、とても頼もしく感じています。

- チームで何か工夫していることはありますか?

 コンテンツチームでは、一人あたりの担当メディア数が多く、個人で動くことが多いので、毎日朝会で「昨日取り組んだこと」、「今日取り組むこと」、「困っていること」の3つを必ず共有するようにしています。あとは、部署をまたいで横断的に仕事をすることが多いので、他部署とも毎日欠かさず朝会を開いて情報共有しています。どれも10分程ですが、やるのとやらないのでは情報をキャッチアップする速度や、できる仕事の幅が全く違ってきます。あとは、オンラインとオフラインをかけ合わせたコミニュケーションを心がけていますね。相談事や依頼事があるときは最初にSlackで概要を頭出ししておいて、それだけでは伝えられないことを直接口頭で説明するようにしていますし、何か新しいプロジェクトを始めるときも、キックオフミーティングには関わる全ての人に参加してもらって、概要を全員で共有するようにしています。Gunosyでは基本的にSlackを使ったコミニュケーションが活発ですが、顔を合わせたオフラインコミニュケーションがあるからこそ、そういったオンラインコミニュケーションツールが有効的に機能するのではないかと思います。

- これまでの「印象的なエピソード」ってありますか?

 2016年の「ニュースパス」リリース時は印象深いですね。当時6月のリリースに向けて、3月前半に新たなメンバーを迎えたのですが、そこからリリースまでに200メディアと提携するというのがミッションで(笑)。私も含めて一人3~4社は毎日メディアを回って、契約を結んで、記事配信の技術的サポートをして…という、文字通りパンパンに詰め込んだ2ヵ月半でしたね。その入社したばかりのメンバーも、入った途端に色々と任されて苦労したと思いますが、スピード感をもって業務に取り組み、必死に仕事を覚えてくれました。そして、あと少し届かなかったか…と思っていたリリース当日の朝、なんと駆け込みで目標の200社提携を達成!全員でやりきったというこの達成感は嬉しいなんていうものではなかったですね。今でも思い出深い出来事として記憶に残っています。

- Gunosyってどんな会社でしょうか?

 一言でいうとすごく楽しいです(笑)。他では経験できないスピード感でPDCAがまわっていく体験ができていますし、「数字は神より正しい*4」という考え方も、私が魅力的に思っているGunosyの強みの一つです。数字以外のことも当然大切ですが、ディスカッションするときのベースに数字やデータがあると、自分の価値観や経験だけでは気づくことができない、あるいは導け出せない事実や仮説を見つけることができたり、物事を決めるときに推測的にならずに判断することができるので、非常に仕事を進めやすいと感じています。あとは、年齢や性別問わずフラットな環境で、個人的には風通しがよくて無駄なストレスがありません。ざっくり言ってしまうと「良い人」が多いんですよね(笑)。みんな忙しい中でもランチしたり、仕事終わりにみんなで美味しいものを食べにでかけたり、コミニュケーションを大事にしているところが、素敵だなと思っています。

- 黒岩さんが考える「女性のキャリア」とは?

 私自身のこれまでのキャリアを振り返ると、始めから進む道を決めていた訳ではなく、働く中で自分が面白いと惹かれる方向へと舵を切りながら進んでいった結果、この場所にたどり着きました。なので、全てがそうではなくとも、何かしら自分の「好き」や「面白い」に結び付くようなことを仕事として、楽しみながらキャリアを築いていけたらいいのかなと個人的には思います。また、女性はライフステージによって、どうしても働き方を選択しなければならないときもありますが、今は多様な働き方に寛容な時代で、私たちには様々な選択肢があります。Gunosyでも、本当に様々なライフステージの女性が活躍していて、バリバリ働いている方もいれば、お子様がいて時短勤務の方、最近産休に入られた方もいらっしゃいます。最近ではそのそれぞれにとって働きやすい環境がより整えられてきています。長い目でキャリアを考えたときには、そういった「働き方の選択肢」が常にいくつか手元にある状態をつくっておく、ということが大切なのではないでしょうか。

- 最後に、今後実現していきたいことを教えてください

 対メディアでいうと、今後は記事連携にとどまらず、より多様で深いリレーションを、コンテンツ部主導で構築していきたいです。アドネットワークやメディアブースト、メディアを巻き込んだ新しい広告商品の企画等も検討しているので、これまでにはできなかったソリューションを提案できることが今はすごく楽しみですね。ちょっとした相談等もしていただきやすいように、私たちとメディア側がざっくばらんに意見交換ができる場を作っていこうとも考えています。マネジメントの点でいうと、チームが今は小規模なので、もう少し大きくしていきたいですね。メンバーを増やして、よりメディアとの関係を深められたり、サポートが密にできる体制を整えていきたいです。それによって、メンバー一人ひとりができることや体験できることが、さらに増えていけば嬉しいですね。

~編集後記~

社内外問わず積極的にコミュニケーションをとることを大切にされている黒岩さんですが、美食家が多いGunosy社員の中でも美食美酒に詳しいと評判で、仕事終わりはみんなで黒岩さんのオススメの一軒に食事に行くことも多いそうです。そんな黒岩さんのとっておきの一軒を教えていただきました!

我々(がが)
東京都港区虎ノ門5-10-6/Tel:03-3433-1209
ここは60代後半のマスター「元さん」がやっているバーで、メニューはなくて、お願いしたらなんでも作ってくれます。私がよく作ってもらうのは、焼きそばですね(笑)マスターも素敵だしごはんもすごく美味しくて、とても落ち着く場所です!

前職時代から通う大好きなお店だそうです。「ごはんは美味しいし、マスターがとってもいい人で…」と話す黒岩さん。「人」を大切にされている黒岩さんだからこそ繋がるご縁、できる仕事があるんだなと感じるインタビューとなりました。

以上で、黒岩さんのインタビューは終了です。

*1:ユーザー一人ひとりに対し、それぞれの興味関心に合わせて別々の記事配信を行うこと

*2:Gunosyが全社で大切にしている全10か条の社訓のこと

*3:Gunosy Wayの一つ。自分たちだけに都合がいいという考え方で仕事をせず、社会的な課題は何か、ユーザーが求めているものは何か、パートナー企業にとってよりよい状態はどのようなものか、様々な視点で自分の仕事を考え、実行していくことを大切にしています。

*4:Gunosy Wayの一つ。全メンバーが、会社の重要な数値指標(KPI)が何であるか、その目標値と今日の数値を共有しており、誰かの経験や勘ではなく、数字や事実をベースに議論や提案ができることが、Gunosyで一緒に働くメンバーに、最も重要なこととして求められています。

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