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40万台売れている「Nature Remo」の土台を支えるSREのやりがいとは

Nature社員へのインタビューシリーズ。今回はSREの黒田に、入社の経緯や現在の業務、会社への思いを聞きました。

黒田 良 / Kuroda Ryo (SRE)
新卒では、郵便局員として窓口業務などを経験。その後、独学でサーバーエンジニアリングを身につけ、QuipperやKyashでSREチームの立ち上げに従事。インフラの構築や運用・改善などを経験。2020年11月に1人目のSREとしてNatureに入社。

ーー黒田さんは郵便局員からエンジニアにキャリアチェンジされていますが、どういった経緯があったのでしょうか?

もともと幼い頃からプログラミングには興味がありました。小学校の頃に初めてプログラミングに触れて、高専でもプログラミングを学びました。ただ、面白さを感じながらも、夢中になって取り組むような感覚はありませんでした。

その後は、音楽にどっぷりのめり込み、クラブやレコード屋に入り浸る日々を送っていました。そのため、就職先を決める際には、忙しくガツガツと働くよりも定時で帰って自分の趣味に時間を費やせる職業を求め、公務員に絞って試験を受けて郵便局員になりました。

でも、これが間違っていたんですよね。郵便局員は僕が想像していたよりもはるかに大変な仕事でした。定時で上がってゆるりと働くなんてことは全然なくて、売上のノルマはあるし、窓口が忙しい時は水を飲む暇もありませんでした。結局5年間働きましたが、人生そんなに甘くはないってこと身を以て経験しました。


そこから僕の本当の就活が始まるんですが、依然としてやりたいことがなかったため、せめて自分に向いている職業に就こうと思い、ITエンジニアを目指しました。浅はかですが、兄が未経験からエンジニアになって活躍していたのをそばで見ていたので、「僕もやれるだろう」と思い、必死で勉強しました。その後、データセンター事業を行っている会社に就職しエンジニアとしての人生を歩みはじめました。

当初は、とにかく生きるためと思って始めたエンジニアの仕事でしたが、いくつかのweb企業で働くなかで、尊敬できる人たちとの出会いや、新しい技術に触れていくうちに、他人事ではなく、「自分でもやりたい!」と情熱を持って取り組むようになりましたね。

ーーそこからNatureに入社した経緯を教えてください。

前職はFintechスタートアップでSREとして、1年半ほど勤めました。金融業のため、クレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準であるPCI DSSという厳しい監査に対応しなければならず、とても高いシステムのセキュリティ強度を保つ必要がありました。
僕自身も、機密性の高い情報を扱うがゆえに、セキュリティを高める重要性は理解していましたが、常にセキュリティを第一に考え、ガチガチに設計していくのに少し疲れた頃に、10年来の知人がいるNatureでSREの募集を始めたのを見て、コンタクトを取りました。
Nature Remoは元々知っていたプロダクトでしたが、Nature社のことを初めて詳しく調べて、面白そうだなと思って応募しました。

ーーNatureのどんなところが面白そうだと思いましたか?

これまで物理デバイスを扱うサービスには関わってこなかったので、同時に何十万台もが接続しているようなシステムアーキテクチャーの中身や、そこにどんな課題があるのかに興味がありました。
また、単なるリモコンではなくて、その先の「自然との共生をテクノロジーでドライブする」というミッションがしっかりしていたことから、やりがいがありそうだなと思いました。「自然に優しく」などではなく「自然と共生する」のメッセージが、自然と一緒に前に進んでいくんだ、というテクノロジー企業らしさが出ていていいなと思いました。

ーー入社前に感じていた不安や、入社してから感じたことはありますか?

これまでもSREとして、障害対応や不安定なシステムを見ることは経験してきたため、Natureに入社する際もある程度覚悟はしていましたが、いざ入社してみたら、基本的にはアーキテクチャーはよくできており、システムは安定していました。

しかし、今まで専任のインフラエンジニアがいなかったために、完璧とは言えない部分もいくつかありました。特にネットワーク周りやセキュリティ設定に関しては根本的に改善が必要な部分があり、入社してすぐに、「黒田さんの好きにやっていいよ」と言ってもらえたので、ひとつひとつ整えていきました。

業務以外の部分で言うと、Natureは仲が良い組織だと思います。ホームページに仲良く楽しそうにジャンプしている集合写真があるんですが、入ってみたら本当にその写真の通りの雰囲気でした。仕事中は壁を作らずみんなで話すことが多く、リモートでも適度なコミュニケーションが取れています。


ーーNature唯一のSREとしてのやりがいはどんなところにありますか?

今までは少人数のSREのチームで働いていましたが、今は基本的に僕一人で決めて、気になったところは自分の判断でスピード感持って改善していけます。
もちろん、重要な部分はしっかりとエンジニアチームでレビューを行いますが、細かいディスカッションやレビュー、複数人での運用を前提とした作り込みをしなくていいので、時間をかけずに効率的に仕事ができているのはやりがいに繋がっています。
ただ、自分で書いたコードを自分でレビューしてマージする、いわゆるセルフマージを行うこともあるので、少し寂しい気持ちになることもありますね。

ーー入社して1年になりますが、印象的だったエピソードはありますか?

入社してまだ間もない頃に、大規模な障害が起きました。システムに若干不安定なところがあったので、少しずつ改善し、システムの可観測性を高めていたのですが、改善の途中で、過負荷によりシステムが長時間落ちてしまいました。

その頃は僕もNatureシステムへの理解が浅く、全体像が掴み切れていなかったため、どこに潜在的な問題が潜んでいるのかが分からず、障害の原因特定に時間がかかりました。当初は、復旧の方法も目処もたっていないなかで、社内はピリピリした空気や誰かを責めるような雰囲気はなく、みんな自分がその時にできることをやっていました。職種や役割に関わらず、一人一人がその時にやれることをやるのがNatureの特徴だと思います。

また、障害が起きた時に、お客さまからは厳しい声をいただきつつも、「一緒に頑張っていこう」、「大変だと思うけど頑張って」のように応援してくださる声も多く、とてもびっくりしました。当たり前かも知れませんが、前職は金融系のサービスだったため、障害を起こすことが許されないというか、障害によって決済や支払いに問題が生じてしまうため、辛辣な声が大半でした。

Nature Remoは、こうして応援してくださるユーザーのみなさんに支えられているので、今後は安定して使っていただけるよう、SREとして丁寧かつ正確な仕事を大切にしていきたいですね。
また、直近ではNature Remoシステム稼働状況がわかる「Statuspage(ステータスページ)」をリリースしています。

ーーステータスページとは、どのようなものですか?

これは、障害が起きてしまった時にお客さまがシステムの稼働状況をリアルタイムに確認できるページです。一見シンプルなページなのですが、デザイン面ではかなり苦労しました。
僕はエンジニアなので、数字が並んでいるだけの無味乾燥なページでもいいと思っていたのですが、代表の塩出からは「ユーザーが見た時に一目で分かるシンプルなデザイン」を求めていました。
そこで、とにかく親しみやすさを重視する方向に決め、何度か塩出にダメだしをされながら、最終的にはとてもシンプルで分かりやすいページができあがったと思います。


ーーNatureで印象に残っている業務はありますか?

そんなにエクストリームな仕事ではないですが、データベースをAuroraというAWSマネージドのDBホスティングサービスに切り替える作業と同時に、MySQL自体のアップグレードを行った事ですかね。データベースのアップグレードは、手順や準備が間違っていたら何日もサービスを止めてしまうこともある作業なので、かなり神経を使います。今までもデータベースアップグレードの仕事はしてきましたが、この切り替えはダウンタイムを極めて短い時間で完了することができました。「今回もうまく行ったぜ!」と、やり切ったと同時にほっとしましたね。

ーー今後はどんな人と一緒に働きたいですか?

僕は目の前にある問題や課題をやっつけるのは得意なんですが、未来を見据えたアーキテクトが苦手なので、青写真を上手く描けるバディを待っています!

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Natureは電力市場をテクノロジーでドライブしていく仲間を募集しています!
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インタビュー :Megumi Mitsuya
文      :Takeru Usami
編集     :Saori Abe

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