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「ほぼ起業」の環境で事業づくり──元起業家が語る、ギフティでの新規事業開発の魅力

「事業づくりがしたい!でも、起業するとなると、資金繰りや人集めなど事業づくり以外が大変そう……」そんな人にピッタリな環境が、ギフティにあります。

この記事で紹介する高瀬昇太は、SIerや外資メーカーのIT部門でSEとして働く中、MBA取得に向けて大学院に進学。そんな中でスタートアップに興味を持ち、30歳を前に起業しました。クラウドファンディングによって1ヶ月で2,000万円を超える資金を集め、メディアでも多数取り上げられましたが、事業は4年弱でクローズ。しかし、この経験から学んだ0→1の事業立ち上げスキルを武器に、現在はギフティで新規事業担当として活躍しています。

ギフティでの事業開発は「起業に近い」と語る高瀬。その魅力とやりがいについて、自身の起業経験に照らして語ってもらいました。

<プロフィール:高瀬 昇太(たかせ しょうた)>

滋賀県出身。関西大学、後SUNY Cortland(NY州立大学)。2006年に国内のSIerに入社し、以降6年間メガバンクのシステム開発・保守メンテ・IT統制などに従事。2012年にJohnson & JohnsonのIT本部に入社し、社内向けのBIシステムの構築、クロスカントリー・オフショアプロジェクトのマネジメントを担当。2012年から2014年にはBOND BBT MBA社会人大学院でMBAを取得。2015年に離職し、Blincamを創業、以降創業者CEOとして0から事業開発を行うとともに、資金調達や海外展開、製品開発などを行う。2019年5月よりギフティにジョイン。

顧客との継続的な関係構築を支援する「Recurring」部門を、責任者として推進

──まず、高瀬さんが現在ギフティで担っているミッションを教えてください。

もともと新規事業として立ち上げられた、「Recurring(リカーリング)」部門の責任者を務めています。商品を購入してくれるお客様のロイヤリティを醸成し、リピーターを増やしたい企業を支援するためのサービス開発が、Recurring部門のミッションです。

ギフティは上場を経て、eギフトプラットフォームにとどまらず、新しい事業も生み出していくフェーズに入りました。Recurringを、将来のギフティを支える柱に育てたいと思っています。

──これまでRecurring部門で、どのようなプロジェクトを手がけてきたのでしょう?

水面下で準備中のプロジェクトも多いのですが、すでにローンチした事例としては、2020年7月に発表された、アイスクリーム定額サービス『サーティワン サブスク』が挙げられます。たとえば、『サーティワン サブスク』内では「31日間毎日サーティワンチャレンジ」というキャンペーンを実施しています。5,980円を支払えば、31日間は毎日、レギュラーシングルサイズのアイスを1個楽しめるというもの。期間中は毎日、アプリ上に店頭でアイスクリームに交換できるギフト券が発行されるのですが、この新サービスの裏で使われているのが、ギフティが新たに開発した『giftee Loyalty Platform』です。eギフトを活用したマーケティングのプラットフォームとして、今後は他企業への展開も構想しています。

──『サーティワン サブスク』のプロジェクトが進んでいった経緯についても聞かせてください。

ギフティは『サーティワン アイスクリーム』を展開するB-R サーティワン アイスクリーム様と、従来からお取引がありました。そんな中で2019年に、新サービスを提案する機会をいただいたんです。リピーターを増やす仕組みとしてサブスク化を提案したところ、受け入れていただけました。

プロジェクトは、先方と一緒に企画の詳細を詰めることから始まりました。ギフティ側の体制は、開発ディレクターとBizDev、自分の3人。先方の担当者とは、プレスリリースの準備やインフルエンサーを活用したプロモーションで発生する実務など、細かい調整を進めていきました。また、Recurringは新規事業なので、ギフティ社内の調整もそれなりに大変で。経理の流れの確認や、法務面での契約書や規約のチェックなど、事業立ち上げに必要なプロセスに一つひとつ対応していきました。

コロナ禍の影響でローンチ時期は後ろ倒しになりましたが、開始後のデータを見ると、想像以上に利用率が高くて手応えを感じています。今後も継続的にデータを分析し、サービス改善や新サービスの開発につなげていく予定です。

「起業とほぼ同じ」カオスから事業を生み出せる環境

──高瀬さんは、過去に起業した経験がありますよね。起業と、ギフティで新規事業づくり。両者に共通するポイントはありますか?

ゼロから育てたアイデアを具体化し、事業としてグロースさせていく。この一連の流れは、起業とほぼ同じだと思います。

自分が入社したときも、引き継ぎ事項は一切なく、本当にゼロからのスタートでした。面白そうなアイデアを思いついたら、ビジネスモデルを考えてみて、社内のメンバーにヒアリングしながらブラッシュアップしていきます。事業の形が見えてきたら、提案書を作って、ギフティのお客様に意見を聞きに行く。ニーズがありそうだとわかれば、目標を立ててスケジュールを引き、プロダクト開発に移ります。

──何も決まっていない状態から、多くの人を巻き込みながら、プロダクトを形にしているのですね。

みんなで考えながら探り探り進めているので、チームメンバーはみんなCo-founder(共同創業者)だと思っていますね。一応、僕はマネージャーという立場に就いてはいますが、明確な上下関係があるわけではありません。

──逆に、起業していたときと比べて、なにか変わったポイントはありますか?

ギフティが積み上げてきたお客様とのネットワークや信頼、そしてeギフトプラットフォームというアセットを活かせる点は大きいです。先ほどお話しした『サーティワン サブスク』を実現できたのも、ギフティがこれまで築いてきた信頼関係があったからこそです。

また、基本的に事業づくり以外のことは考える必要がなく、精神的に安定した状態で取り組める点も魅力ですね。起業していたときは、事業づくり以外にも、投資家へのプレゼン、資本政策の策定、弁護士との調整、法務・総務・労務など、やるべきことがたくさんありました。何より、常にお金に関する不安が付きまといます。

──ギフティなら、余計な心配をせずに、事業づくりに集中できると。事業をつくるうえで、心がけているポイントはありますか?

関わる全ての人が良い体験をできるよう、サービスを設計することを意識しています。SIerで飲食店向けのサービス開発をしていたときに感じたのですが、飲食店だけが使いやすいサービスを開発しても、その先の消費者の体験が楽しいものでなければ、本当に役立つものとは言えません。クライアント企業だけでなく、あらゆるステークホルダーのUXにしっかりと配慮することで、長期的に使われるサービスが生まれるのだと思います。

「人生一度きり」。ビジネス経験ゼロ、子どもと家のローンも抱えるSEが起業に踏み切ったワケ

──高瀬さんはもともと、大手SIerや外資メーカーのIT部門で働いていたそうですね。しかし、途中でMBAを取るために、大学院に進学された。きっかけは何だったのでしょう?

IT以外のやり方で解決したほうが良さそうなことでも、「ITでどう解決するか」しか考えられない環境の外に出てみたかったんです。「もっと俯瞰した視点でビジネスを見てみたい」「IT以外の領域も学んでみたい」といった想いで、MBAの取得を目指すことにしました。

──当時から、起業は視野に入れていたのでしょうか。

いえ、目的は単にキャリアアップだったので、会社を興そうなんて考えてもいませんでした。ところが当時、たまたまスタートアップ関連のイベントに参加したことがあって。自ら考えて行動する起業家たちを目の当たりにして、強く触発されたんです。自分がこれまで接してきた「会社員」とは、全く異なるタイプの人たちでした。

そのときから、「人生一度きりだし、自分も会社の外でチャレンジしてみたい」という想いが湧いて、モヤモヤするようになりました。子どもはまだ小さかったですし、家のローンもあったので、葛藤はありましたよ。でも、「この気持ちに蓋をしたまま何十年も過ごすのはきつい!」と思い、起業を決断したんです。「子どもの自然な姿を撮影できるサービスがあったらいいな」という気持ちに突き動かされ、ウエアラブルカメラを開発するスタートアップを始めました。

──思い切った決断ですね!実際に起業してみて、いかがでしたか?

起業してからの4年弱、初めての経験ばかりでしたが、何から何まで自分で手がけたことによって、会社員の頃とは比べ物にならないレベルの経験や人脈を手に入れることができました。一気に世界が広がった感覚がありますし、「自分次第で物事は動かせるんだ!」という自信も湧いてきました。この経験があるからこそ、いまギフティで0→1の事業立ち上げを進められているのだと思います。

ただ、同時に厳しさも痛感しました。創業当初は夢に賭けて、無条件で応援してくれる人ばかりでしたが、ある程度時間が経つと、実績も求められるようになります。ハードウェアを扱う事業だったので、商品開発だけでも莫大なお金を要しましたが、資金調達は思うように進まなかった。4年弱経った時点で、クローズすることを決めました。

──その後、ギフティにジョインすることになったのはなぜでしょう?

いくつか面接を受けた中の一社が、ギフティでした。もともと代表取締役の太田睦と知り合いで、事業内容に好感を抱いていたんです。他にも成長中のスタートアップでのプロダクトオーナーなど、魅力的なオファーがあり迷いましたが、ギフティを選ぶ決め手になったのは“自由度”でした。大まかな方向性さえ経営方針と合っていれば、やりたいことを自由にやらせてもらえそうだと感じたんです。

入社後も、思い描いていたイメージとのギャップは少なかったですね。実績を出さなければいけないプレッシャーはありますが、指示されない方がワクワクする、自分の性格にフィットしていると感じています。自分が好きなのは、とにかく自由な発想で進めて、ルールは後から最低限だけ作っていくスタイル。ギフティはまさに、自由度の高い環境だと思います。

起業経験はなくてもいい、カオスが好きなら楽しめる!

──今後、ギフティでどのようなことを実現していきたいですか?

冒頭でもお話した通り、Recurringを将来のギフティの柱となる事業へと成長させたいです。0→1よりも先、1→10や10→100のフェーズにまで事業を伸ばしていけるよう、僕自身がもっと成長しなくてはならないと思っています。そして、いま以上に柔軟で、みんなが意見を言いやすい環境を率先して作っていきたいです。

──最後に、ギフティでの事業づくりにはどんな人が向いているか教えてください。

新規事業開発に向いているのは、「新しいチャレンジをしたい」「スキルの幅を広げたい」といったモチベーションが高い人です。そして、カオスな状況が好きな方には、ギフティがすごくフィットすると思います。

──ちなみに、高瀬さんのような起業経験がなくても、チャレンジできますか……?

もちろんです!僕も精一杯サポートしますし、あらゆる分野のスペシャリストがいて、いつでも話しかけられるのも、ギフティならではの魅力。フランクな相談でも、丁寧に答えてくれます。

とにかくカオスで自由なので、慣れるまでは大変かもしれません。でも、一緒に動いていくうちに、感覚がつかめてくると思います。事業づくりに正解はありませんが、実戦を重ねるうちに自主的に動けるようになるので、安心してください。

(取材・文:一本麻衣、撮影: 高橋団、編集:小池真幸

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