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Member Interview | Design Unit 鈴木 萌

株式会社GENEROSITY
Creative Produce Division
Design Unit
鈴木 萌

1992年生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、新卒でイベントや店舗ディスプレイを行う施工会社に空間デザイナーとして就職。その後同社でプランナー職を経て、タレント・アニメグッズ制作を行うメーカーに入社し、ディレクターとして制作兼企画業務に従事。2023年にGENEROSITYへ入社。これまでの空間デザインおよびディレクション経験を活かし、イベント案件を中心にコンセプトづくりから意匠設計まで幅広く担当している。



もう一度、イベント業界に戻って空間デザインがしたいという強い想い


__鈴木さんがGENEROSITYに入社するまでのキャリアについて教えてください。

美大卒業後、企業の展示会やイベントの施工を担う会社で、空間デザイナー・プランナーとして六年半勤めていました。しかし、新型コロナウイルスの流行後はリアルイベントが開催できず、冗談抜きで仕事が一つもない状態に陥りました。それを機に自分の趣味を活かした異業種にチャレンジしてみようと考え、タレントやアニメのグッズを制作するメーカーに転職し、企画・制作ディレクターとして二年半勤めました。そこではグッズの制作だけでなく、販売するためのポップアップストアやタレントの写真展などのリアルイベントの企画制作も行なっており、前職での経験を活かす機会がある中で空間デザインに対する未練を感じる日々を送っていました。やがてコロナ禍も落ち着き始め、世間でリアルイベントが徐々に復活していくのを見て、もう一度イベント業界で空間デザインがしたいと強く思い転職を決意します。

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__幼少期からモノづくりに対する興味や、デザインへの関心が高かったのでしょうか? 

父親が美術教師だったので、物心がついた頃から家で絵を描くことやモノづくりをすることが当たり前の環境でした。夏休みにはポスターのコンクールに沢山応募したり、趣味としても常に絵や漫画を描いており、小学生の頃から自然と将来は美術やデザインに関する仕事に就きたいと考えるようになっていました。高校は工業高校のデザイン科に入学し、プロダクトデザインにも興味を持つようになります。祖父がかつて国鉄で新幹線を製造していたことや、地元の静岡県浜松市が自動車やバイクにゆかりがあったことも相まって幼少期から乗り物が好きだった私は、進路選択当時はカーデザイナーを目指して美大の工芸工業デザイン学科に入学しました。

__美大在学中はどのような勉強をされていましたか?

カーデザイナーを目指して入学したものの、いざカーデザインの講義を取ってみたら数学や物理などの知識が必須であり、課題の大変さから心が折れてしまい…。(笑)進む専攻を模索していた中で受講したインテリアデザイン研究室の「座る形」という授業で、”あなたが考えた座るにふさわしい形をつくり出す”という課題に取り組みました。単に”椅子”をつくるという課題ではない為、座面が複数ある狭小空間のユニットを制作したところ、教授にその着眼点を評価していただき、それがきっかけで空間デザインに興味を持ちました。そうして所属するに至ったインテリアデザイン研究室では、主に家具をはじめとしたプロダクトデザインから、住宅や店舗などのスペースデザインまで、インテリアに関わる様々なデザインやコンセプトメイキングの思考法などを勉強していました。空間とは”箱”だけではなく、ミニマムのエレメントである椅子や家具も空間の一部と認識して一つ一つを突き詰めてデザインして構成することで、初めて空間のデザインは成立するということを学びました。卒業制作では、地元のシャッター商店街を再活性化する為に、アーケードの構造や空き店舗を利用・リノベーションして演劇が楽しめる空間を作るプロジェクトを企画・提案しました。その時に、空間という”ガワ”をつくり出す楽しさだけではなく、”その場での体験”を一から企画・デザインすることに興味を持っていることにも気が付き始めましたね。




イベントを楽しんでいるお客さんの姿を見ることが、自分の喜びと達成感につながる


__ネクストキャリアを模索する中で、GENEROSITYの空間デザイナー職を選んだ決め手を教えてください。

イベント業界に戻ると決めてから、”デジタルに強い”会社であることを条件に転職先を探していました。前職でプランナー職をしていた時に、デジタルコンテンツを提案に取り入れる機会が年々増えていった経験から、今後はさらにリアルイベントにおけるデジタル体験の需要が確実に増えていくと実感していたからです。そんな中GENEROSITYと出会い、過去の案件の事例や選考時のお話からデジタルとリアルの両軸を展開させていく会社としてのビジョンを知り、自分のやりたいことや求めるものがある会社だと感じて即応募を決めました。余談ですが、前職時代にGENEROSITYにデジタルコンテンツ提案の差でコンペで負けたことがあったことを応募した後に知りました。(笑)また、世界的に有名なブランドがクライアントの中心となっている点も決め手の一つでした。自分が好きなカルチャーであるファッションやコスメ、車などのPRの仕事ができる可能性へのワクワク感が、他社に対するそれよりも大きかったからです。そして何より採用面接でデザインチームメンバーと話をした際に、事業内容と自分のマッチング性だけではなく、コミュニケーションの楽しさから人間としてのマッチング性を高く感じたことも入社を決める大きなきっかけになりました。

__鈴木さんは入社当初から様々なクリエイティブ制作に携わっていますよね。空間デザイナーの仕事の流れについて教えていただけますか?

大まかに「企画」「デザイン・設計」「設営」、時には「イベント当日の運営」まで携わります。具体的には、クライアントからイベント案件の要望が届くと、まず初めに営業チームと一緒にコンセプトやクリエイティブの方向性、コンテンツや会場などを決めていくことから始まります。前職でプランナーの経験がある為、クライアントへの説明資料を営業と協力して作成したり、時にはコピーライターのようなこともしますね。その中でも会場選定は重要で、より具体的かつ説得力のあるプランを練る為に、自らロケハンに行くことは徹底しています。会場が決定したらゾーニングプランニングや意匠設計を行っていきます。リファレンス集めから始まり、イメージスケッチやイメージパースの制作、具体的な設計図面の制作と、徐々にデザインを固めていきます。空間造作のデザインだけではなく、イベントに付帯するグラフィックデザインやイラスト制作、時には映像編集などをすることもあります。また、クライアントとのミーティングやコンペのプレゼンにも度々同席して、先方からのヒアリングもなるべく自分で行います。施工時も現場に赴き、協力会社への指示出しやディスプレイのデコレーション、掃除などの細かい作業もしています。イベントがオープンしたら現場に足を運び、来場するお客さんが楽しんでいる姿を自分の目で見て、一つの仕事を終えたことを実感しています。空間デザインはイベント空間に収まるコンテンツの全てを包括して思考する必要があるので、最初から最後まで一貫して携わっていることが特徴だと思います。​​

__今の仕事上で印象に残っているエピソードや、やりがいを感じる部分について教えてください。

​​印象に残っているのは、入社してすぐにジョインしたラグジュアリーブランドのプロモーションイベントのコンペ案件です。キックオフからプレゼンまでタイトなスケジュールで制作を進めなければならない案件でしたが、入社直後だったため自分がこれまで使っていた空間デザインのツールが整っていない状態で、持ち得る人脈やアナログなスケッチなどを駆使してなんとかやり切れたのですが、入社早々スリル満点でした。(笑)ですが、自分が好きなブランドに対して全力で向き合い、自分の持つリソースを総動員で発揮してクリエイティブに取り組めたことはとても楽しく、思い出の案件になりましたね。やりがいを感じるのは、自分がデザインに携わったイベントに足を運び、そこに来るお客様の反応をダイレクトに浴びる瞬間です。空間デザインは自分が手を動かして作った図面やイメージパースだけでは終わらず、施工や映像、照明などの協力会社さんがいて形として建ち上がり、運営チームがいて回り始め、最後にお客様がその空間で楽しんでくれることで初めて完成するということに得難い達成感があります。自分一人の手では絶対に作ることができないものが完成した時のワクワク感もさることながら、そこに至るまでの毎日が文化祭準備をしているような感覚で楽しみながら臨んでいます。

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__鈴木さんから見て、GENEROSITYならではのデザインの強みはなんだと思いますか?

GENEROSITYメンバーは部署関係なくクリエイター気質の人が多いと感じていますが、その上で各々が得意としている領域が違っていることが会社の強みに繋がっているかもしれません。それぞれの領域における知識や情報量が豊富で、自分一人では生み出せないアイデアに最短で手が届くような環境です。デジタル・ビジュアル・コンテンツ提案など、それぞれのスペシャリストが会社にいることで、みんなで協力して一つのものをつくり上げていく時に相乗効果が生まれ、アウトプット全体の価値が上がっていくように感じています。また、メンバー同士の仲がとても良く、部署の垣根を越えて「いいね、それやろうよ!」というようなノリで進めていける場面もあり、良い意味でこだわりと勢いを掛け合わせた仕事ができることも素敵なところだと思います。




世の中にもっと沢山の楽しさを仕掛けた先に、「クリエイター集団としてのGENEROSITY」を発信していきたい


__前職では経験できなかったことで、今できるようになって嬉しいことはありますか?

前職はBtoB展示会の企業ブース制作を中心としていましたが、予算の都合で妥協しなければならないことが多々ありました。現在は、クライアントのスケールも大きくブランドの世界観を優先する為、予算がどうであれ妥協せず突き詰めなければならない環境がありがたいですね。世界的なブランドが期待するクオリティのものを生み出さなければならないことは苦しい時もありますが、その分スキルや審美眼は格段に上がっていることを実感しています。無理にでも力を発揮しなければならない環境が、自分を成長させてくれると思います。また、著名なブランドやメーカーがクライアントのBtoCイベントが殆どのためメディアへの露出が多く、自分の関わった仕事に対してスポットが当たることが以前よりかなり増えたこともモチベーションにつながっています。

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__GENEROSITYで一緒に働くにあたってどんな人が向いていると思いますか?転職を考えている方へメッセージがあればお願いします。

まず、ポジティブな思考を持った人には向いている環境だと思います。仕事をしていると苦しい場面も多々ありますし、周囲に振り回されると感じることも正直ありますが、それらを引っくるめて最後には前向きに捉えて進むことができる人は向いていると感じています。また、こだわりと柔軟性が両立できることはとても重要です。自分のプロフェッショナルとしてのこだわりポイントをどこかに持ちつつも、同時にクライアントの理想を実現するために様々な意見に対して柔軟に対応・提案することを楽しめる人は向いていると思います。そして何より、ファッションやエンターテイメントなどのカルチャーが好きで、興味を持って楽しむことができる人。GENEROSITYで仕事をする上でそれらは切っても切り離せないですし、好きであることが一歩先のこだわりを発揮できる力だと思います。そんな人と共に「これいいね!」と言い合いながら楽しく仕事をしたいですね。​

__鈴木さんの今後の目標や、GENEROSITYでこれから実現したいことがあれば教えてください。

まず、これまで以上に規模の大きいエンタメ性の高いコンテンツを包括したイベント案件に携わっていきたいと考えています。昨年空間デザインを担当したイベントへ視察に行った際に、遊びに来たお客さんが自分のデザインした空間を褒める言葉と共に写真を撮って楽しんでいたり、その写真をSNSにアップしてくれたりしたことに、今まで得たことのない喜びを感じました。その経験を経て、今後もこういった案件に携わって、世の中のより沢山の人を楽しませるイベントを仕掛けていきたいと意欲を持ちました。また、クライアントからの案件だけに留まらず、エンジニアやプランナーも巻き込んで「クリエイター集団としてのGENEROSITY」を発信する場を創出してみたいです。たとえば自社メディアを作ったり、自社の展示会を開催したり、外部も巻き込むイベントの主催をしたり。やり方もつくるモノも選択肢が無限大なのが、この会社に所属する最大の魅力です。自分一人だけではできないような楽しいものづくりを、この会社の仲間たちと共に実現していきたいですね。





【GENEROSITY採用候補者様向け社員紹介サイト】
https://www.recruit.generosity.co.jp/
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