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「在庫」「大量生産」「大量廃棄」という社会問題の解決に情熱を注いでいるフルカイテンですが、そのはじまりは、夫婦2人で始めた食器のEC業でした。
その後ベビー服ECに参入し、在庫が原因で3度も倒産危機を迎えます。たまたま大学時代からAIを研究していた代表が在庫問題をロジカルに分析し、経営に苦しみ抜いた中で生まれたのが在庫×AIの「FULL KAITEN」なんです。
筆を執ったのはもちろん元新聞社デスクの「南(通称:デスク)」です。
読んだ社員が何名も感涙したストーリーです(笑)代表瀬川も読み始めてすぐ涙していました。
この記事で内容を一部抜粋しましたので、フルカイテンに興味を持たれた方はぜひ読んで、FULL KAITENというサービスが生まれるべくして生まれたということを知ってもらえたら嬉しい思います!
下記リンク先からは最初から最後まで読んでもらえます。
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信用保証協会審査官の男性が声を上げて泣いている。2013年2月、食器EC会社でのことだ。
向かいに座るのはフルカイテン株式会社(当時はハモンズ株式会社)社長の瀬川直寛。
彼も嗚咽を漏らしている。前年5月に資本金615万円で起業したものの、10カ月で資金は残り200万円まで激減。夫婦で9万円の月給では生活も苦しく、夫婦喧嘩が絶えない。「倒産」の2文字が瀬川の頭をよぎる。
2人の男泣きには理由があった。EC利用客からのレビューコメントだ。
審査官は型通りの質問を終えた後、瀬川にこう問いかけた。「社長、会社を作って良かったですか?」瀬川はレビューページを見せながら答えた。「もちろん良かったですよ。だってこんなにお客さんから喜ばれる仕事ができてるんですから」
志とは裏腹に売上は低迷し、615万円あった資金は400万円超が消えていた。新婚早々に起業した結果がこんなことになり、妻にも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
実は審査官も来社前にレビューを読み、「利用客から喜ばれている」と感銘を受けていたのだ。瀬川の話を聞きながら「こんなに実直な社長さんは久しぶりに見ました」と言って泣いた。声を上げて泣いた。
何とか涙を拭った審査官は「(保証希望の)満額を通せるよう頑張ります」と言い残して事務所を出たのだった。
審査結果は満額。瀬川はこの融資で息を吹き返し、事業は急成長。そして勢いに乗ってベビー服ECに参入した。しかし、ここからが本当の苦難の始まりだった。
ベビー服ECはあれよあれよという間に会員数が増え、売上も毎月増える中で、さらなる成長を求めて取扱商品数を増やした。狙い通り売上は急拡大したが、瀬川はしばらくして異変に気付く。
「利益はこんなに出てるのに現金はどんどん減っていく。なんでや?」。
とうとう、2カ月後には従業員の給与を払えなくなるところまで資金繰りが追い込まれる。
瀬川は目の前の在庫の山と向き合った。やがて、目星を付けて売っていくうちに光明を見出す。在庫が多い商品でも、日々コンスタントに売れているのなら不良在庫とはいえない。逆に1つしか残っていなくても、全く売れていないのなら不良在庫かもしれない。
そんな疑問がヒントになった。不良在庫を見極めるシステムを作り上げ、セールで現金を取り戻した。倒産危機は脱した。
「これでもう会社はつぶれへん」不良在庫をお金に換える力を付けたことに瀬川は自信を深めた。
しかし小売業は甘くなかった。その後もわずか1年余りの間に、過剰仕入れや価格戦略の失敗で2度も倒産危機に直面したのだ。
当然ながら、社内の雰囲気は悪くなる。普段から瀬川を良く思っていなかった社員が同僚を扇動し、讒言が横行して会社が内部崩壊しそうになったことも。長く働いてくれた従業員でさえも嫌気が差して辞めていった。
そんな状態なので、仕入れ担当だった妻との喧嘩も絶えない。クールダウンするためにほぼ毎夜、夫婦で公園を散歩した時期もあったほどだ。
瀬川は何枚も何枚もグラフを書き直して考え抜き、ついには在庫問題の本質的原因にたどり着く。そして解決策をシステム化していった。その甲斐あって、合計3度の倒産危機を全て乗り切った。
苦労してたどり着いた在庫問題の解決策は、それまで小売業で常識とされていた考え方とはほぼ正反対の考え方だった。これには瀬川も心底驚いた。
これがフルカイテン株式会社が提供するクラウドサービスFULL KAITENの始まりだ。
その後、瀬川はコネもゆかりもないベンチャーキャピタルへ飛び込んでいった。事業計画を一から説明し、半年後には最初の資金調達(増資)を実現。さらには上場企業との間でEC事業のM&Aを成功させ、経営資源をFULL KAITENへ集中させた。
「在庫で悩む社長さんたちの役に立ちたい」
当初はそれだけの気持ちでスタートしたFULL KAITEN事業だったが、営業先の大手企業の役員の言葉が、瀬川とフルカイテンの転機になった。
「FULL KAITENが広まっていろんな企業が在庫問題を解決していけば、世界中で今までのような商品廃棄が減らせるんじゃないかな。そうなったら資源の無駄遣いも減らせる。瀬川さん、FULL KAITENにはそんな可能性がありますよ」
瀬川の視座が一気に上がった瞬間だった。
「世界の大量廃棄問題を解決する」というミッション。これこそが究極の「人の役に立つ」事業だと確信している。
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また、このような歴史は社員にも何度も話していることで、だからこそ社員のFULL KAITENへのプロダクト愛はとても強く、思い入れも強いのです。愛されているプロダクト「FULL KAITEN」!
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