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ストロングポイントの強化に特化した、新しいキャリア開発支援『360°フィードバック』を実施しました

こんにちは!中途採用担当の深井です。

今回は新しい人事制度として取り組みを始めた、360°フィードバックについてご紹介します。
360°フィードバック自体は目新しいものではないかと思いますが、フリークアウトでは各人のストロングポイントの強化を目的とし、『ネガティブな回答や短所は指摘しない』という、フリークアウト独自のアレンジを加え実施しました。

『自身の強み』を強化できる機会を

フリークアウトでは各事業部の事業フェーズに合わせて異なる人事評価制度を設けて運用しています。
評価制度は総合力を高めることを目的の一つとして実施されていますが、『自身の強み』を客観的に把握できる機会は限定されていました。そこから、ストロングポイントの強化に特化したキャリア開発支援の検討が始まりました。

検討にあたり大事にしたいポイントとして掲げたのは以下の3点です。

①キャリア開発
FBを基に自身の強みを多面的に理解/把握し、今後の成長に繋げる(自身の現在地を客観的に把握する)

②相互理解の醸成
上司がメンバーの強みを理解し、組織マネジメント/メンバーマネジメントへの活用する

③社歴や役割に捉われず、オープンにコミュニケーションできる文化の維持/強化
コロナ禍の影響で在宅勤務が中心となり、特に横(チームメンバー)や斜め(他チーム)のコミュニケーションが薄くなったため、本施策をきっかけに活性化を図る

これらを実現する方法として、360°フィードバック(以下「FB」)を導入しました。

概要(特徴)

FBの主な特徴は以下になります。

①各々が上(上司)・横(同僚(後輩含む))・下(部下)・斜め(仕事で関わる他部署メンバー)からFBを受ける
「具体性をもったFB」を得るため、FBを受ける相手は、業務で関わった事のあるメンバーに限定

②評価には紐付けない
今回の目的(大事にしたいポイント)との親和性から評価に紐付けないことを決定

③具体性をもったFB
強みを認識させるだけでなく、ネクストアクションにつながる具体性をもったFBを書いてもらう

回答方法

FBの回答方法について、上記概要の中でも特に③の実現のためどのようなやり方が最適か議論を重ね、決定しました。

①択一ではなく記述式に
抽象的な回答をさせないために記述式の回答方法に決定
また、ネガティブFBを回避するために、ガイドラインや回答例を明示

②業務に支障のないよう、1人あたりのFBを10分程度で書けるシンプルな内容に
対象者の強みは何?その理由は?さらに伸ばすには何が必要?の3つの設問に決定

③本人へのFBは匿名に
まだ1回目の実施ということもあり、多少の遠慮が入ってしまう可能性も高いため、本人へのFBは匿名に

こんな回答が集まりました!

職位や社歴に関係なく、具体性をもったFBが集まりました。実際の回答を一部抜粋してご紹介します。

①マネージャーAさんへのFB

▼(部下からAさんへ)

強み
俯瞰力、冷静さ、実行力
強みの理由
・Mgrとして、メンバーのアクションや課題を詳細に見ている。
・定例やMTGでの議論活性化もファシリテーターが必ず必要だが、場の雰囲気を和らげながらも議論に集中させている。
・ミスやネガティブな事象も共有しやすく、組織として非常に健全なものを構築している。
・先2つはMgrとしての観点が強いが、新規営業などの現場や会食といった動きも行われている。
・メンバーの手本を真っ先に示してくれている。
さらに伸ばすには
・現場と管理を横断的に行える小集団での新規事業など。
・社内の日程調整などの庶務を手放し、製品開発やメンバーのマネジメントに注力できる時間を作ること。

▼(上司からAさんへ)

強み
コミットメント。絶対に逃げないタフさ。
強みの理由
逃げずに、一歩一歩目的達成のために前進しようとしている姿をよくみます。このようなことを長期的にできるには相当タフじゃないとできないと思う
さらに伸ばすには
権限移譲。
スキルトランスファーするために、抽象化・パターン化・分担・育成。
まずは権限移譲するための全てを実行したのちに、より1歩2歩先の仕事が自ずと待ってると思う

②中途入社BさんへのFB
※Bさんは入社1年未満

▼(上司からBさんへ)

強み
・俯瞰して物事を見るのは得意と入社前からイメージしていたが、泥臭い業務にも進んで取り組もうとしてくれる
・自分の意見を持ってチーム内で発言できる
強みの理由
・入社すぐから、自分の得た知識や経験をもとに意見をチーム定例で話していた。発言でアウトプットする機会が多いからこそ次の仕事の機会を考えることができて助かった。
・キャッチアップの早さもすごかったけど、今も継続して知らない領域に手を上げてインプットの機会を得ようとする。
さらに伸ばすには
インプットしたことをまとめてアウトプットすることで、ざっくりとした理解からしっかりとした理解になると思うのでやってほしい!

▼(他部署メンバーからBさんへ)

強み
未経験領域でも自分で調べて推進していける
強みの理由
新規プロダクトのBizメンバーとして、joinして間もない中で、メインで作業を受け持つ等、積極的に関わって推進しています
さらに伸ばすには
実際に顧客・パートナーのヒアリングをしてプロダクトに落とし込むフィードバックを煮詰めていくような機会があると、Bizとプロダクト開発の経験となって良いと思います

FB実施後の社内の反応

FB実施後は、「良い意味で、自分が思っていた周りからの見られ方と乖離していて面白いなと思った」「モチベートが湧きそうないいツール」「良いところは見つけやすくて積極的にコメントできましたが、伸ばすためにどうするかはなかなか書けなくて悩んだ」といったコメントが寄せられました。

360°フィードバックのレポートは以上です。

回答の熱量や実施後の感想を聞く限り、今回の取り組みは成功だったのではないかと感じています。
一方で、フィードバックを受けて終わりではなく、どう受け止め、キャリア開発に昇華させていくかが本来の目的であり、(現状、本人へのフィードバック後、上長との1on1で活用してもらうなどしていますが)、組織として結果の活用を仕組み化し、推進させていくことも重要だと思います。

また、個人の成長促進だけでなく、組織を最大化させる最適配置の検討材料とするなど、中長期的にはピープルアナリティクスの観点でも活用できるように、今回の取り組みを昇華させていきたいと考えています。

今後も新しいフリークアウトらしい制度などご紹介していく予定です!
お楽しみに。

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