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LX Designerチームに配属となったプライス奈緒美紗羅のインタビュー記事です!

プライス奈緒美紗羅(Naomi Sarah Price)

制作部 / LX Designer
1993年4月20日生まれ。福岡県宮若市出身。佐賀大学文化教育学部美術・工芸課程を修了後、アメリカのオレゴン州ポートランドへ移住。翻訳会社にて勤務を経て、2019年より東京でデザイナーのキャリアを歩み始める。
2023年11月にFoundingBaseへ入社、LXデザイナーとして地域のデザイン制作に従事。

自分にとって必要なものを探す学生時代

子供の頃どんな人間だったかはもう忘れてしまいましたが、わりと真面目な性格だったと思います。中学までは勉強が好きで、吹奏楽部でクラリネットを吹いていました。星も好きで本当は天体物理学者になりたいと考えていましたが、高校に進学後、私はスティーブン・ホーキングにはなれないと早々に悟りもう一つの大好きなことであった絵や美術を学ぶことにしました。
一年のデッサン修行を積み、 2013年に佐賀大学文化教育学部美術・工芸課程へ入学しました。

大学時代は人生の中で最も迷走。色々と悩みは尽きませんでしたが、 自分のルーツや出自に関して最も悩んで苦しみに苦しんだ時期でもありました。アメリカへ年に1度、家族の顔を見に行く様になったのもこの時期。 英語が話せずまともに祖母と会話できなかった苦い経験から、帰国後は海外の映画三昧の日々を過ごす様になりました。毎年ほんの少しずつコミュニケーションが上達していき、卒業後は従兄弟の住んでいるポートランドへ渡る決意をしました。

専攻は彫塑(ちょうそ)でした。粘土を使って塑像し、石膏などで型をとり、強化繊維プラスチックなどを流し込み成形します。学生の時にしかできないことをやろうと考えた結果の彫塑専攻でした。今でも粘土を触りながら無心に何かを作るのが好きです。ロゴデザインは彫塑に似ているな、と思うこともあります。

大学時代は私にとって、時間をかけて自分や今まで蔑ろにしてきたことと向き合う貴重な時期でした。また、自分がマイノリティとして生きていくことを強く意識し、これからどうするべきか、何が自分にとって必要なのかを探し求める旅の始まりでもありました。

アメリカが教えてくれた大切なこと

2017年〜2019年2月までアメリカのオレゴン州、ポートランドに住んでいました。当時は一番ポートランドが輝いていた時期でもあり、住んでいてとても楽しかったのを覚えています。
仕事ではローカリゼーションカンパニーで、翻訳のクオリティチェッカーとして仕事をしていました。徐々にクリエイティブの仕事がしたいと思うようになり、中でも街中のデザインなどに影響されてグラフィックデザイナーになりたいと考えるようになりました。

アメリカに住んでいた期間としてはとても短いのですが、ここで多くのことを学びました。日本で嫌な思いをする多くのことは、仕方のないことではなかった、ということ。自分の意見を言ってもいいということ。 コーヒーは美味しいということ。道を歩いている時に不安にならなくて済むのは大きな特権だということ。 また、まちづくりに興味を持ったのもポートランドのおかげです。アメリカに数多存在する小規模な都市の中でもこれほど一際目立つ街になった理由を、今でも考え続けています。

自分の中でデザイナーを問う時間

2019年に東京に引っ越しました。今まで住んできたどの街より大きく、同時に様々な人との出会いもありました。インターン先ではまちづくりに関して学んだり、イベントのお手伝いをしてデザイナーになる上でこれから自分が身につけていくことを考えていきました。その後、社会人向けのデザインスクールにてデザインの勉強をし、本格的にデザイナーとしてキャリアを作ろうとした矢先のコロナでした。厳しい就活でしたが秋ごろに就職。入社した会社で商業デザインを行いながらも、資本主義的すぎるマーケティングや広告の思想に疑問を感じる日々。制約の多い広告制作の中でもなるべく人に寄り添えるものを作ろうともがきました。

デザインができればなんでもいいのか、それともデザインを通して何を作るかが重要なのか、はっきりと自分の心が見えた2年間でした。

前職を退職後、家族の介護で一旦アメリカへ。合間にフリーランスとして仕事を取りはじめ、2023年1月に帰国してからは徐々に仕事を増やしていきました。また、NPO法人メタノイアにてボランティアで移民や海外ルーツの子供達に日本語を教える活動もはじめました。ホームレス支援か移民へのボランティアで考えましたが、運命的な出会いがありメタノイアにて活動を続けています。フリーのお仕事では、ローカルビジネスや社団法人、大学のジェンダーセンターなど自身が関わってきた人たちの繋がりの中でお仕事をいただくことも多く、社会に良い影響を与えられるもの・ことを作れる喜びを感じました。

そんな中、やはり人と関わりながらまちづくりを行いたいと思い、就活をしていたところFoundingBaseと出会うことができました。
志が同じ方々、そして私の話を真剣に聞いてくれるメンバーと出会うことができ、これからまちづくりやコミュニティへ力を注ぐ、まさに自分にとってのBaseができたように思いました。

FoundingBaseで実現したいこと

これからの日本社会を考えていくと、少子高齢化や人口減少、様々な問題が浮かび上がり暗く感じる方も多いと思います。しかし、悲観する前に何かできることはないかと考えると、意外とたくさんの選択肢ややりようがあることに気がつきます。そういったことにいち早く気付き、すぐ行動を起こせることがFoundingBaseの強みであると私は思っています。この場所で、たくさんのコミュニティと関わる中で、自分が探している答えを見つけたいです。

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