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【高知県四万十町】「地域が好きな人を育む」。町内のマルシェに塾として出店しました。

「地域が好きな人を育む」

地域を舞台に展開するFoundingBaseの教育事業は、「地域が好きな人を育む」というミッションを掲げています。

小学生から高校生という多感な時期を地域で過ごし、たくさん地域に関わって、様々な人にお世話になって、その地域への愛着と誇りを持ってほしい。

このミッションには、そんな思いを込めています。

「四万十町シェルシェ2021」

四万十町で町営塾「じゆうく。」を運営させていただいて、5年が経ちました。この5年で、町内での認知度も少しずつ高まり、多くの人に「じゆうく。応援するね!」「若者のために頼むきね!」と声をかけていただけるようになりました。

そんな中で、ここ最近は、具体的なコラボレーションを提案していただくことも増えました。

今回書いている、マルシェ「四万十町シェルシェ2021」もその一つです。

チラシの通り、「四万十町に縁のある人が、美味しいご飯や素敵な作品、パフォーマンスを持ち寄り、この場所でしか出会えないヒト・モノ・コト・オトと出会う」イベント。

主催者の方が、「じゆうく。」を気にかけてくれ、「出店してみないか?」と声をかけてくださったところから、「運営側」としてこのイベントに関わるようになりました。

「じゆうく。」が出店した理由

一般的に「勉強する場所」というイメージがあるのが塾だと思います。私たちも、普段は「勉強」をメインに生徒たちに関わっています。

【期末テスト対策に本気で臨んだその先に〜四万十町町営塾じゆうく。〜】|株式会社FoundingBase
高知県四万十町にある高校生向けの 町営塾じゆうく。 では、定期テスト開始日の1週間前からの期間をテスト対策期間と設定し、普段の授業をストップさせてテスト対策に力を入れて取り組んでいます。先日実施された期末テストの対策期間においても、連日眠い目を擦りながら来塾する生徒たちとともに目標点数を掲げ、達成のためのアクションを日々積み重ねていきました。 ...
https://foundingbase.jp/n/n0023eb33e9f4

そんな「じゆうく。」が、なぜ、出店させてもらうことにしたのか。

そこには、冒頭の「地域が好きな人が育む」があります。

地域の方がどんな信念を持って生産しているのか、どんな思いでイベントを作っているのか、サービスに対して対価を払ってもらうとはどういうことなのか、四万十町において、「町内の高校生」はどんな風に応援されているのか。

出店することを通して、「お客様」としてイベントに参加する時よりも少しでも多く、少しでも深く、上記のようなことを体感してもらいたい。

そんな考えで、出店させてもらうことにしました。

より「地域が好きな人を育む」に近づけるために

実は、出店自体は、昨年度に引き続き2回目。

今回は、「地域が好きな人を育む」という事業ミッションに、この「シェルシェ出店」がより紐づくように、一部設計を変更しました。

大きなアップデートポイントは、「町内の生産者さんから食材を直接仕入れ、それらを使用した料理を提供する」です。

そして、それに伴い、

・生産者さんの情報や四万十町の一次産業の現状をインプットする
・生産者さんに思いを伺いにいく
・実際に、仕事を体験させてもらう
・食材を提供してもらえるように交渉する ・生産者さんの思いを伝えるパネルを制作する

のような、地域(の方)に思いを馳せ、発信者となる機会を設けました。

伝統的な製法で麹を作っている方、有機栽培で生姜などの野菜を育てている農家の方、コンテストで金賞を複数回受賞しているお米農家の方に協力していただき、「豚肉と野菜の味噌炒め丼」「さつまいものカップケーキ」を作り、シェルシェにて販売。当日は、95杯の味噌炒め丼と、50個のカップケーキを完売させました。

四万十町の魅力ある農産物やそれを使った食材と、四万十町でそれらを作り続ける人との関わりを通して自分の住む地域を知り、改めて魅力を掘り下げていく。地域の農産物を使ったオリジナルの商品を販売することで、地域の魅力を知るだけではなくて、魅力を伝える側になれる。これが「地域が好きな人を育む」につながると考え、実施したという次第です。

四万十町の方々へのより深い愛着

農産物を扱うだけでなく、その背景にあるストーリーに触れた生徒たちからは
今回のプロジェクトの最中に、こんな言葉が出てきました。

「20年以上地元を離れていたが、自分が小さい頃から触れてきた風景がなくなるのは嫌だという思いでUターンし、家業を継いだ。」という話を伺った。これまでは地元を離れるという考えがなかったけど、一度外を経験してから戻ってくる、という道もあるんだなと知ることができた。

「地元の農業に強い危機感を抱いた。“どうにかしないと”という思いで、アメリカに農業を学びに行き、地元に持ち帰った。」「四万十高校の自然環境コースで学んだ。農業を通して、人を育てていきたいという思いも持っている。」というお話を聞いて、いろんな発想を持って働く人がいることに興味を持った。四万十町で農業をやる人が増えてほしい。

今後の展開

「じゆうく。」に目を向けてくれ、高校生の未来に投資してくださる。そんな四万十町の方々がいてくれるからこそ、こういったチャレンジの機会を生徒に提示することができています。

快く協力してくださっている皆様、本当にありがとうございます。

そういった懐の深い土壌がある四万十町だからこそ、もっともっと地域の方々とコラボして面白いことができるんじゃないか、と感じている今日この頃です。

是非、町内の皆様にはお声がけいただきたいと思いますし、「じゆうく。」からもご相談させてください。

「地域が好きな人を育む」。
この世界を実現するために、今後とも精進して参ります。

お読みいただき、ありがとうございました!

※写真撮影時のみ、マスクを外しております。

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