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「仲間と共に新しいバリューをつくること、その想い」- フォースタートアップス代表 志水雄一郎
for Startupsは、2019年1月22日に新しいバリュー「Startups First」「Be a Talent」「The Team」を発表した。
※for Startupsの新しいバリュー
このバリューは、昨年10月から「CAMP」という全社ミーティングを通じてメンバー全員で考えてきたものだ。これまでは「Be a Talent」という一つのバリューを制定していたが、事業も組織も急成長する中で、社会やマーケットのため、自分たちのさらなる進化とこれから入ってくる未来のメンバーのため、全社員で改めて自分たちの社会における存在意義について時間をかけて何度も議論し合った。そのプロセスによって、メンバー一人一人の想いが結実したものになった。
ここから対内的には様々な制度設計が行われ、対外的には既存の事業の提供価値の向上だけでなく、様々な事業創造が生み出されていく。その結果が成長産業領域を活性化させ、日本の成長に貢献する。その最も重要な軸となるものが、今回の新しいバリューである。
社会・市場に対する約束「Startups First」
「今回の新しいバリューの制定については、中心となって動いてくれたメンバーがいるので、彼らの方がその想いは強いと思う」と、一言前置きしてから志水は語り始めた。一つ目のバリューは「Startups First」。StartupではなくStartup”s”と、表現しているところに特徴がある。これにはfor Startupsの強い想いがある。志水は言う。「国も近年は、Startup Firstという言葉を使うようになってきました。私たちは創立当初より、『for Startups』というビジョンを掲げ、今は社名にも採用しています。なぜStartupではなく、Startup”s”なのか。私たちがいわゆるスタートアップと呼ばれる企業だけを支援するのではなく、それも含めた成長産業領域を支援するチームでありプラットフォーマーだからです。
通常、スタートアップといえば、アーリーステージの企業を思い描くでしょう。しかし、私たちの事業で支援するのはそのセグメントだけではありません。プレIPOやポストIPOなどのメガベンチャーでさえも、世界で勝ち抜けるためには支援し続ける必要があります」。成長産業支援を推進することが、日本の成長につながる。そこには、次の時代へと動いていこうとする人の存在がある。
志水は続ける。「私たちが支援したり、応援したりするのは、スタートアップマーケットの中にいる起業家やVC、エコシステムビルダーだけでなく、日本の成長・進化のために想いをもって日々行動している人たちです。そのような人は、大企業の中にも行政やメディアの中にもいる。その人たちを総称して『Startups = 進化の中心にいることを選択する挑戦者達』と定義しました。」
※連日ご来社いただく起業家・VCの皆様(※一覧はこちらからご覧いただけます)
for Startupsは、4年前に日本に上陸した世界最大級のスタートアップイベント「Slush」の日本版イベント「Slush Tokyo」を第一回開催から支え続けている。「Slush」は、フィンランド・ヘルシンキでスタートし、今や数々のスタートアップが集まるイベントとなっていて、開催期間中に起業家と投資家のマッチングが行われ、巨額の投資が決まり、市場に与える影響はとてつもなく大きい。年に一度の「Slush」がそのようなインパクトをもつのであれば、毎日のように起業家やベンチャーキャピタルと向き合い、スタートアップの事業成長を支えるfor Startupsが与える影響は、決して小さくはないはずだ。
志水は、for Startupsの使命についてこう表現する。 「スタートアップをフィーチャーしてロックスターのようにプロデュースしていくことが、私たちの使命です。私たちが生み出す価値は、そのまま市場に対しての価値になり、日本の成長の原動力となります。バリューの先頭に掲げた『Startups First』は、その意思表示なのです」。
日本という国から成長企業を生み出すことに、for Startupsは真摯に取り組んでいく。その決意は、スタートアップのパートナーとして伴走する姿勢に現れている。
バリューへの想いに至る志水の原体験とは。
今となっては、志水は日本で唯一の殿堂入りヘッドハンターとして知られ、国内No.1の成長産業支援チームの代表として、メディアやイベントなどでの露出も増えて、順風満帆なキャリアのように見られることもある。しかし、志水自身は自分の存在に自信を失くしていた時期があった。その時に考え抜いた経験が、for Startups創業、志水自身の国全体を成長させるという目的へとつがなっていく。
志水は語る。「40歳を過ぎたとき、自分の半生を振り返りました。私は「DODA」を立ち上げてHRセクターでは国内第二位の規模を持つ事業にグロースさせましたが、それは果たして社会に対してインパクトを与えたのだろうかと。答えはノーだったんですよね。それまでは事業のために、必要な情報だけを追い求めていました。結果的に事業は伸びましたが、社会のためになるような情報を意識してインプットしていなかった。見たくない情報をシャットアウトしていたといっても良いかもしれません。」
それから志水は変わった。一念発起して、日本の現状を知ることから始めた。そして、驚愕した。日本は、大して裕福な国ではもう無かったからだ。「良い国、平和な国とは言われていますが、将来を見据えたとき、日本はそんなに素晴らしい国ではなかったのです。ほかの国と比較したら、生活水準も大して高くはなかった。だから、”変えたい”と強く思ったのです」
国全体としてみると、GDPや生活水準は他国から遅れをとっている。少子高齢化の加速に伴い、社会保障は整わないままに人々が長く生きる時代も今後は訪れる。それなのに、その現状を誰も見ようとも、伝えようともしない。世界のことを学ばない人だって多い。それならば、気がついた人間の使命として、その現状を打破する必要があるのではないだろうか。
志水は世界の中の日本についてこう話す。 「世界の時価総額ランキングは、アメリカや中国の、それも2000年度以降上場の会社ばかりが上位を占めています。ベンチャー投資にかける金額も、中国は年間9兆円、日本は4,000億円です。ユニコーンの数だって日本はたった1社、中国は80社、アメリカは140社。勝てるわけがない。でもそれを、今を生きる私たちは変えなければならない。かつてトヨタやソニーを生み出した国として、勝てる国にしていかなければならないのです」。
個人・自分自身に対しての約束「Be a Talent」
残酷な時代だ。豊かな国と誰もが信じた日本の姿はもうない。それでも、今を生きる存在として、先々の日本を生きる人々のために、豊かな国を作っていかなければならない。そのためにfor Startupsは、個人の進化が重要だと考えている。それが、バリューの二番めに掲げる「Be a Talent」に込められた想いだ。
「ヒューマンキャピタルを事業として行う中で、私たちは毎日のように起業家や投資家の方々とお会いしています。企業のCxOとなる方々ともたくさんお会いします。そうなると、for Startupsのメンバーは、ただの社会人ではいられないですよね。ベンチャーキャピタリストと同じように、ヒューマンキャピタリストとして、彼らから選ばれる人でなければならない。社会のものさしで、自分が何番目に位置する人材なのかと、自分自身を客観的に判断し、証明することが求められます」
ヒューマンキャピタル事業にとどまるのではなく、日本最大級の成長産業領域の情報プラットフォームである「STARTUP DB」やオープンイノベーションに関する事業など、for Startupsの行動すべてが社会へ還元されるものでなくてはならない。今後の日本を支えていくエコシステムの中で、自らも進化の中心にいるStartupsであり、そして市場全体を引っ張ることが求められるからだ。
「for Startupsの事業内容を、ヒューマンキャピタル事業ではなく、成長産業支援事業に定めた理由はそこにあります。私たちのコアコンピタンスは、人の無限大の可能性を活かした事業創造ですから」と、志水は人が持つ可能性を強く信じている。大きなムーブメントを起こさなければならない。for Startupsを軸にしながら、市場全体、ひいては世界へも波及できるほど大きなうねりを生み出さなければならない。
仲間・組織に対しての約束「The Team」
それができる仲間が集まったチームには、特別な想いがある。
「プロのヒューマンキャピタリストとしてお金を稼ぎたいだけなら、組織ではなく、自分ひとりでも生きていくには十分に活動できます。でも、それでは日本は変わらない。日本が変わらないならその行動に意味はない。そう考えています。成長産業支援という業は一人ではなし得ません。それぞれの能力や個性溢れるタレントである優秀なメンバーが協力しあって推進するからこそなし得る業なのです」
あえて『The』と付けたのも、ここにしかない唯一のものであり、強調をしたかったためだと志水は言う。「これまでお話してきましたが、Startups Firstを体現し、Be a Talentできるメンバーが、お互いのインプットを共有しあい、さらにお互いをプロデュースし合えば、私たちは今以上に強くなることができる。Startupsを進化させるだけでなく、for Startupsで共に歩む仲間をお互いに進化・成長させ合う環境をみんなで築き上げていきます」。
日本の未来は決して明るいものではないかもしれない。しかし、だからこそそれを変えようと仲間と共に努力する。その努力が報われるかどうかは、誰にもわからない。ただ、今なら可能性はあるだろう。日本の現状に危機感を覚えたのなら、今すぐに行動するべきだ。愛する人や子供たちが少しでも幸せな生活を送れるように、for Startupsは仲間と共に日本を変えるためのチャレンジを続ける。