こんにちは、フーディソンの広報です。
フーディソンは、本日2022年12月16日に東証グロース市場に新規上場しました。新規上場にあたり、CEOの山本さんとCFOの内藤さんにお話を伺いました。
編集部:上場おめでとうございます!率直に今のお気持ちを教えてください。
山本さん:ありがとうございます。「生鮮流通に新しい循環を」をビジョンに掲げ、2013年の設立から10年間、水産を軸に生鮮の流通をデジタルで繋ぐことに全力投球してきました。もちろんここまでいろいろありましたが、今はほっとした気持ちが強いですね。「やってやったぜ!」というよりは、社員のみんなや社員の家族のみなさんが前向きに喜んでくれていることが純粋に嬉しいです。
内藤さん:実はコロナの影響で当初予定していたスケジュールからは後ろ倒しになってしまったのですが、かねてより株式上場に関しての情報は、伝えられる限り社内でもオープンに伝えてきていました。そういった経緯も社内メンバーは知っていて、全体的に喜びが大きかったのかもしれません。
編集部:上場し、これから会社として目指していることを教えてください。
山本さん:私たちは生鮮流通の中でも水産業界に軸を置き、業界内の中小事業者のつながりを作りたい一心で事業を展開してきました。それが、飲食店向けのEC事業「魚ポチ」、街中の鮮魚専門店「sakana bacca」、食に特化した人材エージェント「フード人材バンク」の3つからなるプラットフォーム事業です。規模の大きい漁業者とスーパーマーケットをマッチングすることはすでにありましたが、産業の多数を構成する中小事業者の流通を豊かにすることはできておらず、フーディソンはそこをテクノロジーの力で課題解決しようとしてきました。
現在展開している魚ポチやsakana baccaなどは、魚を売って買うというプレイヤーとして機能してきました。地に足のついたプレイヤーをやってきたことで水産という独特な業界内の知見が増えましたし、顧客のネットワークも構築できました。水産業界の中でを推進していくための資産を獲得できてきたと感じています。
一方で、現在のフーディソンのサービスの対象となる範囲や関連している人はまだ限定されている状態であり、まだまだ業界内でのインパクトは足りていないとも感じています。ただそれはこれからの事業展開として余白のある部分だと認識しており、魚を買って売るというプレイヤーからテクノロジーを活用した流通インフラを作ることで日本全国の流通を活性化したいと考えています。
そのために新規事業開発部を立ち上げました。まだ詳細はお話しできませんが、自分たちで売り買いができる仕組みを構築し運用できている実績を活かし、システムを作って終わりではなく、しっかり根付いていく状態を目指しています。
編集部:新しい挑戦が進む中で、組織づくりにも力を入れていると伺いました。どのようなことを意識されているのでしょうか?
山本さん:私が考えるいい組織やチームは、一人ひとりが自分が求められていると感じる、自分の居場所があると感じられている状態です。その上で、向かっていく場所や価値観が共有されていることが大切です。ヒマラヤなどの大きな山に登頂する際も、ベースキャンプがありますよね。戻ってこられる場所があり、命の安全が保証されているからこそ困難なチャレンジができるわけです。上司と部下の間、組織の中でもそうありたいと思っています。
内藤さん:会社と個人の価値観の共有って、正直とても難しいですよね。会社で大切にしている価値観と個人がそれぞれ持っている価値観を、お互いが受容することが大切だと思っています。そのためにもまずは採用段階でその人がビジョンミッションに共感してくれているかどうか、どのような価値観を持っているか、フーディソンでどのようなことを成し遂げたいかを面接でじっくり確認するようにしています。
また、入社後は一人ひとりのやりたいことを少しでも実現してもらえるよう、会社として成長の機会を均等につくるように意識しています。仕事を通じて成功体験をしてほしいですし、自分で何かを成し遂げたという自信を持ってほしい。そんな成長できる場面を創造したいと思っています。
山本さん:ビジョンの解像度を上げるのは、CEOである私の大きな役割だと自覚しています。私の頭の中にある構想や未来予想図を伝える場として半年に1度開催している「オールイン」という全社ミーティングがあります。最近では、私の口からだけではなく、漁師さんにリアルな課題を語ってもらい、自分たちの仕事が社会の中でどのように役立っているのか、どのような課題解決につながっているのかを見える化することで、ビジョンをよりリアルに伝える取り組みをしています。
さらにこれからは漁業体験や、漁師さんと釣りに行って獲れたてのお魚をその場で一緒に食べるなど、体験として学べる機会を会社として提供していきたいなと考えています。
編集部:会社が世の中とつながっていることが意識できるのは、実務中にも良い影響が出そうですね!人事の評価などはいかがでしょうか?
内藤さん:人事評価は行動、能力、業績と3つの軸があり、特に行動面では会社が掲げているバリューを体現できていたかを見ています。くわえて特徴的なのは、360度評価を採用しており、評価者は上長だけではなく同僚も含まれます。個々の成長を促すためにも、本人へのフィードバックが重要な役割を担うと思いますが、上長だけのフィードバックではなく、より広範囲で複数の目でフィードバックがあるおかげで気づきが豊かになっていると思います。
また個人の成長のための施策としてマネジャー以下のメンバーを対象に「JUMP」というスキルアップ施策を設けています。役員陣が希望者に対して個別でスキル相談にのる施策なのですが、直属の上司とは日常の業務的な相談に閉じられてしまいがちなので、新しい視点や知識を蓄えるいい機会になっていると思います。
編集部:お話を伺っていると、人や組織に対する“成長”が1つのキーワードかと思いますが、フーディソンとはどのような会社だと思われますか?
内藤さん:とてもオープンな会社だと思います。そこには常に変わり続ける意味も含んでいて、すでにある程度確立されている人事制度や組織体制も、時代や会社のステータス、状況に合わせて変化、アップデートしていく必要があります。それを柔軟にスピード感をもって実現していくのがフーディソンの最大の強みです。そのために、情報もマインドも常にオープンになっている、そんな会社ですね。
山本さん:フーディソンは魚屋さんと思われがちですが、魚屋さんは一部の側面でしかありません。生鮮流通にテクノロジーで革命を起こす会社であり、そのための手法、つまり展開するプラットフォーム事業は、流通をテクノロジーでつなぎこむサービスと、流通情報を活用して業界内の事業者を支援するサービスで構成されています。
プラットフォームの最終形にむけて、社会の変化に合わせて戦略的にサービス開発を進めていきます。SDGsやESGなどの観点からも、第一次産業である水産の課題を解決することは、食の持続可能性を高めることに大きく寄与します。私たちの事業はそのくらい社会にインパクトのあることをしているので、社員のみんなには誇りや使命感を感じてもらえると嬉しいですね。
編集部:そんなフーディソンには、どのような人がフィットするとお考えでしょうか?
山本さん:フーディソンは働く時間も場所もバラバラなので、多様なメンバーが在籍してくれています。ビジョンやミッション、バリューへの共感は大前提ですが、自分と異なる価値観をもっている人ともリスペクトをもって、柔軟かつオープンにコミュニケーションが取れる人がフィットすると思います。
また、私たちは生鮮の流通を変えるという大きな使命をもっています。簡単に成し遂げられることではないので、長期的な視点でずっと探究し続けられる人が向いていると思います。
内藤さん:大きな使命がある分、1人で完結する仕事も少ないので、チームで何かを成し遂げることが好きな人はフィットすると思いますね。
株式上場し、これからもっと人や組織に投資をしていく上で、常に最適な組織を模索し続けてくれる人事の責任者の人を探しています。私たちと大きな挑戦をしてくれる方、ぜひ一度お話ししましょう!
フーディソンでは現在、各ポジションで積極的に採用を進めています。少しでもご興味お持ちの方はお気軽にお話しを聞きに来てください!オンライン面談もおこなっています。
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