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withコロナ・アフターコロナでのデジタル地域通貨の在り方~事例紹介~

こんにちは。
コーポレートスタッフの福島です。

新型コロナウイルス感染症により、各方面様々な影響が出ています。
また地方においては、より厳しい現状が続いています。

フィノバレーでは、緊急事態宣言の前から、デジタル地域通貨を通してできることを実施してきました。現在、フィノバレーのプラットフォーム「Money Easy」は、千葉県木更津市で『アクアコイン』、岐阜県飛騨高山地域で『さるぼぼコイン』で活用されています。

今回は、各地域通貨でのコロナ禍での取り組みについてお伝えします。

どうぞ最後までお付き合いください。

『アクアコイン』での事例

~ 1. Webサービス「らづデリ+」と合わせ、飲食店等のデリバリー対応を支援~

千葉県木更津市を対象とするデジタル地域通貨『アクアコイン』は、2020年5月18日より開始した「中小企業向け宅配支援事業補助金制度」を通じて、宅配(デリバリー)サービスを実施する事業者の支援を行っています。

補助金制度の対象となるのは、デリバリー・テイクアウトの注文ができるWebサービス「らづデリ+(プラス)」に無料登録完了済みであることなど、木更津市の定める要件を満たした市内の事業者です。「らづデリ+」の注文フォームを通じた注文で、注文1件あたりの販売金額が1,500円以上の宅配商品が補助対象となります。決済方法がアクアコインだった場合は、1件あたり300円、それ以外の決済方法では200円が補助されます。補助対象期間は2020年12月31日までを予定しています。

これにより、新型コロナウイルスの影響で需要が高まっている飲食店のデリバリー・テイクアウト対応を支援し、同時にキャッシュレス決済を促進ができればと考えています。自治体と協力できるからこそ取り組める活動であり、地域にダイレクトに貢献できる活動ではないでしょうか。

~ 2. 「緊急応援企画 アクアコイン加盟店情報一覧HP」~

コロナ禍でも加盟店の皆さんを応援したい・木更津を応援したいという想いから、簡易的ではありますが、加盟店の営業時間や、テイクアウト情報などをまとめたHPを立ち上げました。

HPはこちらから確認できます。

アクアコイン加盟店情報一覧

加盟店の皆さんから、写真の提供をしていただき、充実したものとなりました。


~ 3. メルマガでの情報発信支援~

緊急事態宣言がでた当初、多くの情報が溢れていたと思います。そのため、何を参考にすれば良いのか困るのでは、という声がフィノバレー内からも挙がっていました。そこでアクアコインでは、ユーザーに向けて国の支援や金融機関の融資情報などをまとめた情報を、メルマガにて配信することにしました。アクアコイン推進チーム内で検討し、「今必要な情報・知りたい情報」をまとめて配信をしました。

最近では、加盟店のテイクアウト・デリバリー情報の紹介を配信しています。メルマガを作成するたびに、木更津には良いお店がたくさんあるなと改めて感じます。画像は実際に配信したメルマガになります。紹介した加盟店からも好評をいただいています。


『さるぼぼコイン』での事例

~ 1. 1億円規模・最大34%上乗せ デジタル地域通貨・さるぼぼコイン、飛騨市民対象のプレミアム電子地域通貨を発行~

岐阜県飛騨高山地域を対象とするデジタル地域通貨『さるぼぼコイン』は、2020年5月20日から、岐阜県飛騨市に住民票を置く全市民を対象に「飛騨市がんばれプレミアム電子地域通貨」を発行しました。

「飛騨市がんばれプレミアム電子地域通貨」は国の特別定額給付金にあわせて行う、市内の需要喚起による事業者支援の取り組みです。さるぼぼコインを発行する飛驒信用組合と、岐阜県飛騨市の連携により実施しています。民間企業が運営するデジタル地域通貨としては「東海地方初」の取り組みで、「地域の店舗で消費される」、「キャッシュレスで衛生面や利便性も向上」、「紙の商品券と異なり1円単位でも自由に利用可能」といった、事業者・市民双方のメリットが期待できます。具体的には5月下旬を目処に、飛騨市から全市民にお一人様 1 枚の「引換券」が送付されます。その引換券を持って、ポイント発行場所である飛騨市内の飛驒信用組合営業店窓口へお越しいただき、本事業専用の二次元コードを読み込み、さるぼぼコインをチャージすることで、プレミアムポイントが付与されます。

当初は、終了予定を7月 31日または付与プレミアムポイントの総計が 2,000 万ポイントに達するまでとしておりましたが、開始からわずか5日間で予定されていた上限の「87%」まで到達、上限を撤廃し10 日間の期限までに変更されましたが、上限の約2.4倍に達し、予定より 2 か月早く発行を終了することとなり、極めて迅速な経済対策につながり、改めてニーズの高さを実感しました。このように、地域にすぐ貢献できることこそ、デジタルである利便性を活かしたがデジタル地域通貨の良さではないでしょうか。


~ 2. さるぼぼコインでテイクアウト・デリバリーを利用したユーザーに対し、10%のポイント還元を実施~

新型コロナウイルス感染症により厳しい状況下にある飲食店と、休校・在宅ワークで食事の負担が増えるご家庭を支援するための特別キャンペーンになり、2020年4月25日から5月末まで実施しました。


~ 3. 例年のチャージ額の0.15%分の寄付を今年はユーザーへ還元~

さるぼぼコインは年に一度、普段からご利用いただく地域の方々へ感謝の気持ちを込め、チャージ額の0.15%を寄付しております。例年は自治体や観光協会等を対象としていましたが、今回は新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、その一部をユーザーに還元することに決めました。

衛生面に注意し、テイクアウトやデリバリーを楽しんでいただくことで、少しでも自粛で苦しむ飲食店の支えになればと考えています。

withコロナ、アフターコロナの社会で、デジタル地域通貨の意義が問われる

フィノバレーではコロナ禍で大変な状況が続いている中、「MoneyEasyを活用してこの状況に対して何ができるか」と常に考え、スピード感を持って取り組むよう日々心がけています。「デジタル地域通貨」だからこそ、また、地域に直結しているからこそできることに積極的に取り組んでいくことを通じて、「デジタル地域通貨」をさらに発展させていきます。

今回挙げた事例のように、デジタルだからこそ、接触する機会を減らせ、迅速に施策が実行でき、地域のために貢献できることがたくさんあります。これから、落ち込んだ経済のV字回復フェーズに移行していく中、デジタル地域通貨の可能性はさらに広がっていくと思います。今回はここには載せていませんが、既に動いている案件もあります。

今回もお読みいただきありがとうございました!

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