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本当に使ってもらえるものにするために。ノベルティタオルを作りました。

ブランディング部プロモーション課でコーポレートサイト等のデザインを担当している川本です。

去年から企画しているフェンリルの3つのノベルティのうち1つ、「オリジナル今治タオル」のノベルティをチームメンバーとして担当させていただきました。

フェンリルでは、これまで様々なノベルティを自社で制作・配布しています。


最近ではオリジナルのフェンリルカレーなど遊び心に富んだノベルティをご紹介していました。


ノベルティはコンペ形式で選出された案が採用される予定だったのですが、私たちのチームは異なる経緯を辿ることになりました。

意外と難航した、「貰って嬉しいもの」。

当初採用された案は、

①フェンリルのテクノロジーに関連している
②軽くて配りやすい、セットでもバラでも渡せる
③もらっても困らない、嬉しいもの

この3つに着目したモバイルケーブルのアイデアがコンペで採用されていました。


コンペ当初のケーブルセットのアイデア


しかし企画を進めていくうちに、モバイルケーブルには様々な制約や、当時検討していたパッケージではケーブル自体に不具合が出てしまう(台紙で折れ曲がると断線する恐れがある)という難題に直面。急遽チームは再編成(!?)され

②軽量・配りやすい
③貰っても困らない、嬉しいもの

この2つの案を活かし、原点回帰したノベルティの模索が始まりました。

まずチーム内ではコンペでもかなり人気を集めていた次点の一つ、「今治タオル」が候補に挙がりました。

フェンリルの本社がある大阪の産物でもある泉州タオルなども候補に上がりましたが、品質・知名度、何よりドラマティックな復活を遂げた今治タオルのストーリーは営業先で語れる要素も充分。さらに本質である「もらって嬉しいもの」というテーマにもぴったり合致する、ということで「ノベルティとして充分優れているものを作れるはず」という結論に至り、今治タオルが採用されました。

ノベルティだからこそ、クオリティを重要視。

今治タオルブランドの認定は、愛媛県今治市で生産され、吸水性・肌触りなど日本トップクラスの厳しい品質を勝ち抜いた製品にしか与えられない称号です。

この100年以上の歴史を持った高品質な今治タオルも一時期売上げが低迷していました。

2006年、中小企業庁が世界に通用するブランド力の確立を目指す取り組みを支援するための「JAPANブランド育成支援事業」に選出され、クリエイティブスタジオ SAMURAI(株式会社サムライ)のクリエイティブディレクター・佐藤可士和氏を迎えたリブランディングでみごと今治タオルが再起した逸話はあまりに有名です。

今回のノベルティ制作で最も大切にしていたこと、それは「ノベルティ”だからこそ”クオリティにこだわる」という点でした。

フェンリルは、手に取れる製品を販売している会社ではありません。

しかし、テクノロジーによって「触れる」体験を最も大切にしている会社です。

だからこそ、実際手に取って「触れる」ものは最高の品質を実感してもらいたい、ノベルティだからこそ「1pxまでこだわるフェンリル」を体現できる高い品質である必要があるというチームの強い想いがありました。

その強い想いから、タオル工場さんをはじめ、刺繍工場さんやパッケージ企業さんとも何度も打ち合わせや話し合いを重ねました。

タオル、そのタオルにつける刺繍や収納するパッケージに至るまで、ノベルティを構成する全てが重要なものであるということを、共につくっていただく方も含めて全員が理解することが不可欠です。

チームも再編成されたので少数精鋭(!?)体勢に。東京支社のメンバーとのやりとりや、産休前で時間が限られていたメンバーの奮闘など、3ヶ月間の間の紆余曲折を経て、タオルは製品として販売しても遜色ないクオリティに仕上げられたのではないか…と思います。

細かいところまで気を配ることで「語れる」ノベルティに。

タオル、パッケージ、刺繍のカラー、大きさにも気を配りました。

タオルの大きさは約25×25cmの正方形。このサイズに関しても社内アンケートをとり、普段使っているタオルのサイズ、カラーの統計を取りました。(協力してもらったスタッフのみなさんにも感謝です!)

ハンドタオルの大きさは20~25cmくらいのものが多いのですが、普段ポケットに入れてもかさばりにくく、大きめの男性の手にもなじみやすい・夏には汗を拭いたりしても事足りるようなサイズ、そして洗濯を繰り返すと8%程度縮むという事も考慮し、今回は大きめのサイズである25cmを採用。

タオルは洗濯しても固くなりにくい今治タオルならではの高い品質で、使うほどにふんわりと手に馴染み、速乾性があるのが特徴です。

タオルの色は黒/グレージュ/オフホワイトの3色。性別やシーンを選ばないベーシックな印象でフェンリルらしいカラーが選ばれました。

刺繍に関しても、刺繍工場さんで1mm単位の細かいサイズ調整を繰り返していただき、ベストなサイズと配置に。実はフェンリルのロゴマークの鼻先と耳の部分は細かいカーブのため潰れやすく、従来の刺繍の方法では美しいマロゴマークが表現できない!というハプニングがありました。

型を作り直し、通常ノベルティのレベルではなかなかしない裏紙を用いた刺繍方法を採用していただきました。もちろん、裏面の今治タオルブランドマークの位置も、フェンリルのロゴにかぶることがないよう注意を払っています。

フェンリルのロゴマークからタオルのカラーが覗くパッケージは、上品で高級感のあるパッケージにするために、しっとりとしたマット加工を施しました。

大きさはちょうどタオルを4つ折にしたくらいのサイズで14×14cm。ちょうど12cmCDのケースを彷彿とさせるサイズで、持ち運びもかさばらず、重ねても単品でもスマートにお渡しできます。

限定色として<バーガンディ(真紅)>カラーとフェンリルのコーポレートカラーを象徴する定番色として、<黒>と<白>が選ばれました。

実は白のパッケージにのみ、裏面にもロゴが。表面のフェンリルロゴが裏から透けているように見えます。裏面のデザインは時期によって変わる(かも!?)しれないので、お手に取って見る機会がある方はぜひチェックしてみてください。

実際に作られている現場を体験。

今回のノベルティ制作に関わらせていただき、実際に生産者様と顔を合わせて想いをお伝えすることで、丸投げではなく本当の意味で一緒につくりブラッシュアップしていくことが大切だと実感できました。

普段は撮影などできない工場内も各生産企業様のご好意で、パッケージ、タオル、刺繍の全ての工程に立ち会わせていただくことができました。

パッケージ

なるべくコストを抑えるために、同系色(黒と白)の箱は二丁付け(同じものを天地方向に2面付けして印刷する方法)を用いました。印刷/ダイカット(型抜き)/紙折/表面加工それぞれ綿密なスケジュールに沿って別の工場さんで行います。


タオル

今回この作業は発生しませんでしたが特別に見せていただいた整経機。クリールというスタンドに、均一な張力と幅をドラムに巻き取ります。

タオルの織り機。こちらでタオルを織っていきます。かなり細かい柄や模様まで表現が可能です。


刺繍

2019年に導入したばかりの最新式のコンピューター刺繍機で15枚のタオルの刺繍が、セットしてわずか30秒程で完成する様子を見せていただきました。タオルに少しでもたわみがあると刺繍がうまく縫い付けられないため、熟練の職人さんが手でタオルを枠にはめる作業を高速でされていました。

タオル工場の近くにある佐藤可士和氏が内装のディレクションを手掛けたという今治タオルラボにも立ち寄りました。


今治タオルは、独自の品質基準を設けており、それを満たしたものだけが今治タオルブランドに認定されます。その高い吸水性を実感できる「5秒ルール体験」(タオル片を水に落としたとき、5秒以内に沈み始めないといけない)もこの施設では実際に実験することができます。

体験するまでは本当に5秒以内に沈むの?と思っていましたが、見事1秒かからないうちに沈みました!

前職でノベルティや製品制作に携わることもありましたが、生産地まで出向く機会はそう多くなかったので今回は貴重な体験をさせていただくことができました。チームメンバー全員が常に前向きで協力的だったおかげで、この短期間で細かいこだわりや小さな工夫を形にできました。改めてメンバーに感謝しています。

お渡しする時に、「実は…」と思わず話したくなるような、話題が広がるノベルティとして活用していただけることを期待しています。

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