かつて国内有数の大手企業で優秀な成績を収めた女性営業2人。子どもの誕生や離職などのライフステージにおける変化を経て、なぜ2人は次のキャリアとしてFaciloを選んだのでしょうか。
リクルートにおいて、名実ともにトップ営業としてグループ内アワードを受賞した直後、専業主婦への転身に踏み切った高野さん。Googleで、多様性あるメンバーの中で自主性を発揮しながら、広告営業としてカスタマーフェイスの仕事を続けてきた松森さん。2人のキャリア観をはじめ、Faciloを選んだ決め手、今後のビジョンについて伺いました。
髙野紗弥子 (左)
株式会社Facilo(ファシロ)
セールス/Sales
新卒で入社したリクルートにて、主に分譲マンション部門の集客戦略立案・実行支援を担当。業界大手デベロッパーの中核業務にまで介在した取り組みが評価され、グループを代表する社員へ送られるTOPGUN AWARDを受賞。第1子の幼稚園受験をきっかけに専業主婦へ転身。数年のブランクを経てFaciloのSalesとして復職、サービス提案の第一線にて活躍中。
松森加歩 (右)
株式会社Facilo(ファシロ)
カスタマーサクセス/Customer Success
Googleの広告営業本部アカウントマネージャーとしてエンタープライズ企業を担当。多岐にわたる業界および企業のオンラインマーケティングを支援。子どもの誕生を契機にカスタマーフェイスの立ち位置から離れ、大学病院や医療機関とのパートナーシップマネジメントに従事。新たな領域への挑戦を求め、FaciloのCSとして参画。
▍優秀な人材の価値はライフステージの変化に左右されない
—— 高野さんはFacilo入社前の5年間を専業主婦として過ごされていたそうですね。
高野:はい。私の子どもが経験した幼稚園受験の世界は、そもそも母親が専業主婦であることが前提条件なんですよね。当時はTOPGUN AWARDを受賞した頃だったこともあり、いわば一番仕事がノっていた頃。仕事から離れなければならない喪失感はありましたが、初めての挑戦が好きな体質なので、まあ一度くらいは専業主婦をやってみるのもいいかな、と。あとは、アワード受賞者が専業主婦になったなんて経験があれば、ゆくゆくは“オモシロ人材”として誰かが拾ってくれるんじゃないかという想いはありました(笑)。
—— 実際、COOの浅岡さんが声を掛けたのも、高野さんの持つ可能性を埋もれさせたくなかったからだと聞いています。
高野:有難い話です。専業主婦の世界を経験してわかったのは、かつて優秀だったであろう元キャリアウーマンが山ほど潜在しているということ。一方で、その多くが復帰に困っている現実もあります。一度前線から離れてからの職場復帰というのは、想像以上にハードルが高いもの。人材エージェントをしている私の姉からも、「いくらアワード受賞者でも、5年も専業主婦をしていたら価値なんてないよ」といわれました。私自身のスキルは変わらなくても、世間から見た私の価値が変わってしまうんですよね。それで、離職前のようなポジションにはもう戻れないのかな…また働きたいけど、パートタイムで働きたいわけではないですし...
などと悩んでいたところに、浅岡さんに声を掛けてもらったんです。
松森:私がFaciloに入社したのも、浅岡さんとのランチがきっかけです。もともと進むべき道を思い悩んでいたものの、職場環境自体は文句のつけようもないほど恵まれているとは感じていたので、あえてその環境を捨ててまでチャレンジする勇気はなく…。変化をもたらすために部署やロールを変えてもみましたが、悲しいことに、同じ会社内では結局限界がありました。そうして第2子の妊娠・出産の後、改めて将来のキャリアパスを考えていたところに、Faciloで凄く楽しそうに働いていた浅岡さんの姿を見て、ここが決心のしどころだと感じたんです。
高野:私も松森さんも、以前勤めていた職場自体、そこまで男女差を感じさせるようなカルチャーや風土の企業ではありません。性別に関係なく、自主性があって周囲を巻き込んでいける当事者タイプであれば、男女問わず活躍できるチャンスが拓けていたように思います。それでも、ベンチャーフェーズで当社ほど家庭を持つ女性がフラットに活躍できる環境も珍しいのではないでしょうか。Faciloは『ファミリーファースト』を掲げていることもあってか、代表の市川を含め、家庭と仕事の時間を線引きしながらバランスよく働いているメンバーが多い印象です。
松森:市川さん自身が15時になったらお子さんのお迎えに行ってますもんね、ママチャリで(笑)。彼はアメリカでの育児経験もあってか、「家族をおざなりにしてまで仕事をする必要はない」と公言しているんです。家庭事情やライフステージの変化に関わらず、本当に目指したいキャリアを見据えられるのが有難いですね。
▍ プロダクトを自分が作っているという自負
松森:Faciloの魅力は、圧倒的な距離の近さ。社内の別部署や別ポジション同士の距離が凄く近いですし、CSとして接しているクライアントのご担当者様にも寄り添えていると感じます。前職でも客先へ伺うことはありましたが、こんなに濃い密度の中で最大限の価値を届けられる環境は他にないと思います。あとは、スピード感も段違いですね。見つけた課題が当日中に解決できることもあり、全員が「プロダクトを自分が作っている」と感じられる環境は、大企業では絶対に味わえないものですね。
高野:大企業にいると、商品やサービス自体は規模が大きすぎて動かせない分、いかにそこへ関わる「人」を動かして貢献するのかが重要なポイントでした。ですが、今はFaciloというものに対して「プロダクトそのものを自分が作っている」という当事者意識を持って接しています。会社への愛着とでも言うのでしょうか。全員の顔が見える環境下で、一緒に同じ方向を見て頑張れるんです。エンジニアやCSなど、別ポジションのメンバーを同じチームの仲間として尊敬できる一体感があります。
松森:特に皆、プロダクト愛が強いですよね。Faciloはプロダクトドリブンな企業だからこそ、すべてがプロダクトありきで動いて、その先のお客様目線で行動ができるんです。全員がその原動力を深い部分で理解できているからこそ、自然と会社への帰属意識につながっているのではないでしょうか。
▍自らの価値を最大化してチーム貢献を目指す
—— Faciloにはどんな人が向いていると思いますか。
松森:新しいことに挑戦したり、挑戦しながら吸収したりするのが好きな人は多いですね。一方で、業務を明確に区切って、自分の分だけやればいいという考えの人は合わない気がします。
高野:なんでもやる人ばかりですよね。全員がそれぞれ「自分はどんな価値を提供できるのか」「組織にどんな貢献ができるのか」を考えている気がします。“Not my business(自分には関係ない)”というスタンスの人は誰もいませんね。だからこそ、Faciloには働きやすい制度が各種取り揃えられていますが、それを使う側も覚悟を持っていると感じます。どんな環境下でも、その中で絶対にパフォーマンスを上げるんだという決心さえあれば、おのずと効率的に動くようになると思います。私も、5年のブランクを跳ね返すほど絶対的な成果を出してやろうという想いでやっていますしね(笑)。
松森:給与だけが目的なら、必ずしもFaciloを選ぶ意味はないと思います。最低限の働き方で、一定のお金がもらえればいいという人には、他の職場が向いているのではないでしょうか。でも、働くやりがいとか、いかに自分ならではの価値を発揮していくかを追求したいなら、この職場は最適です。どうすれば自らのパフォーマンスを最大化できるか、のびのびとチャレンジさせてもらえるので、どんどん新しい発見や刺激が得られると思います。
高野:あとは、不動産売買の分野が未経験の人にも、ぜひ飛び込んでみてほしいです。FaciloはインターネットやITツールに疎いお客様にもご利用いただけるようなサービスなので、テック方面の知見も不要です。お客様のことを知り、顧客課題を解決してきたソリューション営業経験者であれば、経験業界に関わらず、顧客ニーズを深掘りした提案に挑戦できるはずです。
松森:私の場合、CS職や不動産テック分野に携わったのは当社が初めてなのですが、ずっとカスタマーフェイスのロールにいた分、顧客コミュニケーションや関係づくりの経験が活かせていると感じます。あとは前職でアドテクの最先端に携わっていたことから、エンジニアとのやりとりを想像しながらプロダクトや顧客と向き合えるのも強みですね。「不動産テックか」と敬遠するのではなく、お客様の事情を想像しながらケアしようという気持ちがある人であれば、業界知識や経験を問わず活躍できると思います。
▍不動産業界のゲームチェンジャーを目指して
——今後の事業拡大についてはどうお考えですか。
高野:Faciloのプロダクトは、現状でも多くのお客様から愛されていると感じます。世間からの認知度や、出資などもますます増えていく見込みです。今後訪れるだろう、さらなる拡大フェーズにはワクワクする気持ちしかないですね。
松森:Faciloは現段階でも、大企業から地場に1店舗しかない中小企業まで、幅広いお客様に導入いただいています。誰にでも使ってもらえるプロダクトだからこそ、今後の不動産業界におけるベーシックなプラットフォームに昇華することで、ゲームチェンジャーとなれるチャンスがある。そこに自分が一役買っているというのが嬉しいし、誇らしいです。
高野:プロダクトも会社も、すべてが成長期の真っただ中なんですよね。私はFaciloにとって1人目の新入社員として、去年の9月に入職したのですが、あの頃3人だった組織も今では14人になりました。プロダクト自体も日々アップデートを重ねて、当時と比べると驚くほど洗練されています。これほど目覚ましい成長を感じられる組織は初めてなので、そこに属している自分自身も、自然と引き上げられている感覚がありますね。
松森:当社には現状、メンバー間の階層は設けられていません。全員が横並びでそれぞれのロールをこなしている状態ですが、それも社員が増えていくにつれ、おのずと管理者が必要となるときが訪れるのかもしれません。ですが、そのようなフェーズであったとしても、私たちがプロダクトマターの文化のもと、エンジニア・セールス・カスタマーサクセスの3者が互いに関わり合っていれば、組織における進化の循環は決して止まらないはずです。そこの工夫も楽しみですね。
高野:Faciloには大きなのびしろがあり、プロダクトも磨き上げられています。可能性しかないフェーズだからこそ、興味があるなら早いうちに飛び込むのがおすすめです!
Facilo では、日本の不動産マーケットにインパクトをもたらし、業界の顧客体験を変えるクラウドソリューションの提供を目指しています。顧客とともに課題と向き合い、ともに勝ち筋を模索していく楽しさを味わいたい方がいれば、まずは一度お話ししませんか。