エフ・コードは、デジタルテクノロジーとマーケティングの力を活用し、企業の未来を切り拓くパートナーとしてこれまで成長を遂げてきました。規模や業種、地域を問わず、企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、競争力を高められるよう、お手伝いをしています。
こちらの記事では、M&A担当マネージャーの樅山さんに「これまでのキャリア」「エフ・コードでの働き方」「エフ・コードの魅力」についてお話しいただきました!
樅山 晴也 / M&A担当マネージャー
愛知県の小さな町工場で育つ。名古屋工業大学を卒業後、名古屋大学大学院に進み、新卒で独立系システムインテグレーターに入社。プログラマーやSEの経験を積み、転職後も経営コンサル等を経験した後にエフ・コードへ転職。M&Aマネージャーとして、会社の成長戦略の中核を担っている。
世界的なコンサルで培った経営者視点
ーーでは、簡単にこれまでのご経歴についてお話しください。
名古屋工業大学を卒業し、大学院に進学後、新卒でオービックという独立系システムインテグレーターに入社しました。元々営業採用でしたが、新卒研修期間中にSEになりたいと思い、営業配属後にSEに異動。オービックでは3年ほど働き、主に「ERP」と呼ばれる会計システムや販売管理システムの開発および導入支援を5社ほど担当しました。
元々この会社に入社した理由は、私の実家が愛知県で染色業を営んでいる20人規模の小さな町工場だったこともあり、経営に興味を持っていたためでした。「経営者目線が身に付く」という売り文句に対して深く考えずに入社したのですが、3年経って「本当にこれで経営者視点が身についているのかな」と疑問を持ち始めたんです。
そうして転職活動を始めたところ、運よくデロイト トーマツという企業から内定をいただきまして、当時、東京ビジネスアドバイザリー部と呼ばれていた経営コンサルティングを主とした部署で中期経営計画策定、内部統制構築、RPA導入、DX戦略立案などを経験しました。
印象に残っているのは、複数のグループ会社を抱える大手企業とのプロジェクトですね。事業規模も大きく、様々な提案が可能な企業だったので、幅広いサービス領域でコンサルティングを実施し、やりがいも感じていました。
ーーそこからエフ・コードへ転職した背景をお聞かせください。
デロイト トーマツでは約6年間働き、スタッフからシニアスタッフ、マネージャーまで比較的早く昇進しました。ですが、マネージャー2年目に「自分がなりたかった経営人材になれているか」を振り返り、自分の営業力とマーケティング知識を伸ばすため、新しい環境を探し始めました。
その時、ウェブ解析士の資格を取得し、デジタルマーケティング領域は未経験ながらも前職でのコンサル経験を活かして、DXチームのマネージャー職の求人へと応募しました。そこでエフ・コード営業に対する自分の思いを伝えたところ、入社に至りました。
入社当初はインサイドセールスサービスの営業マンとして、展示会での名刺集めから受注までの役割を担当し、半年後には会社のM&Aへの注力方針により、M&Aチームに異動することになりました。
現在は入社3年目で、M&Aチームでプロジェクトマネージャー的な役割を果たしており、候補企業の探索から意向表明書の提示、デューデリジェンス、契約交渉、クロージングまでを担当しています。
ーーエフ・コードに入社を決めた理由や魅力は何がありましたか?
いくつかありましたが、まずは「上場企業ながらもベンチャー的な雰囲気があった」ことですね。マーケティングツールを扱うデジマ的な会社という点も、営業力を伸ばしたいと考えていた自分としては魅力的でした。
また、営業チームが少人数で、チャレンジングな環境であったことも大きな理由です。当時のインサイドセールスサービスの営業チームは自分を含めて2人しかおらず、新しいことに挑戦しやすい環境でした。
加えて、個人的な背景として、長男が小学生になるタイミングで、家業を継ぐことも視野に入れていたため、東京でバリバリ働ける2年間を有意義に過ごしたいと考えていました。
ーーインサイドセールスからM&Aチームに異動された経緯を教えてください。
入社して半年ほど経った頃、会社としてM&Aをより積極的に推進したいという方針があり、私のコンサル経験を買われてM&Aチームへの異動の打診がありました。
最初は戸惑いもありましたが、「求められる場所で成果を出すこと」が大切だと考え、M&Aチームへの異動を受け入れました。
ーーM&Aチームの体制についても教えてください。
M&Aチームは現在4名で構成されています。取締役の荒井がPMIを含むM&A全体を統括し、アライアンス推進部長兼執行役員の門脇の下で私がマネージャーとして活動しています。リモートワークの佐々木もPMを担当しています。
私自身は、プレイングマネージャーとして活動しており、実務に直接関わる立場です。
ーーM&Aチームへの強みは何ですか?
最大の強みは、全員がプレイングマネージャーとして柔軟に動けることです。各メンバーが自分の役割にとらわれず、必要に応じて、上下関係を超えて仕事に取り組んでいます。
また、Slackを中心とした迅速なコミュニケーションや、経営陣との近い距離感も特徴的です。毎日のようにコミュニケーションを取り、スピード感のある意思決定を行っています。
少数精鋭で挑む企業拡大への道
ーーM&Aの具体的な業務内容について教えてください。
M&AチームのKGIは、定められた売上高や営業利益をM&Aを手段に獲得することです。業務の流れは、まず候補企業の発掘から始まります。これは仲介会社、経営陣や社内の人脈を通じて行います。
次に候補企業と面談及び初期的なQAを実施した後、LOI(意向表明書)を作成し、提示します。弊社のLOIを選んでいただけた場合、独占交渉権を得て、デュー・デリジェンスに進みます。デュー・デリジェンスでは財務、税務、法務、事業など、様々な観点から企業を精査します。その後、契約交渉、契約締結、開示、株式譲渡、そしてPMIへと至ります。
私の役割はこれらの一連の流れに対し、主にプロジェクトマネージャーとして全体を取りまとめ、経営判断のための情報提供や、契約交渉のサポートを行っています。
ーーM&Aの仕事を始めて学んだことはありますか?
税務、法務、労務、M&Aそのものについて、ほとんど知識が無かったので、ほぼ全てが新しい学びでしたね。コンサル時代のスキルである、論理的な資料作成や会議のファシリテーション、財務分析などは活かせましたが、契約書の精査や交渉は全く新しい経験でした。
特に、経営者同士の交渉に同席し、感情面でのサポートも含めて交渉を進めることは、非常に刺激的で学びの多い経験でした。
ーー特に印象に残っている案件は何ですか?
M&Aチームへ異動して3ヶ月ほどで、3ヶ月連続でM&Aのリリースを出しており、かつそのすべてにM&A担当として初回面談から同席しており、まさにベンチャーらしい勢いを感じました。この経験を通じて、M&Aの面白さと、会社の成長に直接貢献できる喜びを実感しましたね。
ーーM&Aを成功に導く秘訣は何だと思いますか?
私は常にコンサルタントの視点で仕事をしており、エフ・コードの従業員というよりも、クライアントにアサインされたコンサルタントという意識で働いています。代表や経営陣、アライアンス推進部長が求めることを先回りして対応し、自分の意見も適切に交えながら柔軟に対応しています。
M&Aは案件ごとに状況が異なるため、過去の成功体験にとらわれず、その都度最適な解を模索することを心がけています。経営者と密にコミュニケーションを取りながら、地道に課題解決に取り組むことが大切ではないでしょうか。
「家業」と「M&A」の二足の草鞋で、経営のスペシャリストへ
ーー社内の雰囲気やコミュニケーションについて教えてください。
M&Aチームは秘匿性の高い業務を扱っているため、実は他部署とのコミュニケーションは限定的です。そんな中でも、月末には全社員でデリバリーを食べながら交流する機会や、四半期に1回の経営会議後の食事会などが設けられています。忘年会などの機会もあります。私は主に経理部門や、M&A案件に関わる部長クラスの方々と会話していますね。
ーーでは、部下とはどのようにコミュニケーションを取っていますか?
これまでのキャリアではプロジェクトベースで、その都度のメンバーと働くことが多かったので、典型的な上下関係の中で働くことは多くありませんでしたが、学生時代の部活でのキャプテン経験から、面倒見の良さやチームをまとめる能力には自信があります。仕事に対して前向きで、チャレンジ精神のある人材を評価しながら、チームを成長に導きたいです。
ーー樅山さんが考える、仕事における大切な視点を教えてください。
経営の本質は地道な課題解決の連続だと考えています。その為、日々の課題に対して誠実に向き合い、コツコツ解決していくことを大切にしています。
ーー最後に、今後の目標やキャリアについてお話しください。
経営人材になることが最終的な目標です。現在は、M&Aを通じて経営の本質とは何かを学んでいます。この会社での経験で、経営とは華やかなものではなく、日々の課題を地道に解決し続けることだと理解しました。
4月からは、リモートワークを活用して地元に帰り、実家の家業の手伝いとM&Aの仕事を並行して行うことを考えています。エフ・コードに迷惑をかけない形で、両方にコミットしたいです。
将来的には、グループ会社の経営に参画したり、M&Aのスペシャリストとしてキャリアを積んでいきたいと考えています。