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最近、睡眠についてあらためて調べてみて、ちょっと意外な話に出会った。
どうやら、日本人の睡眠不調には、日本人ならではの背景があるらしい。
日本は、世界的に見ても睡眠時間が短い国だと言われている。
仕事や通勤時間、夜型の生活、そして「多少眠くても頑張るのが普通」という空気感。
この積み重ねが、慢性的な睡眠不足や、眠りの質の低下につながりやすいそうだ。
しかも厄介なのは、「眠れていない状態」に慣れてしまうこと。
寝不足が当たり前になると、本人はそこまで不調を自覚しにくい。
でも実際には、集中力や判断力、気分の安定にじわじわ影響が出てくる。
ここで面白かったのが、「夜の眠りは、朝からもう始まっている」という考え方。
朝起きて光を浴びる。
軽く体を動かす。
こうした朝の行動が体内時計をリセットして、夜に自然と眠くなる流れをつくる。
逆に、朝のスタートが曖昧だと、夜になっても体が“昼モード”のまま残ってしまう。
つまり、
朝の習慣が、その日の夜の眠りをかなり左右しているということ。
これはエンジニアの仕事にも似ている気がする。
最初の設計や初期設定が曖昧だと、後半で無理やり調整することになる。
睡眠も同じで、夜だけ頑張っても限界があるらしい。
そしてもうひとつ大事なのが、寝る前の過ごし方。
夜は「活動モード」から「休息モード」へ、心と体を切り替える時間帯。
具体的には、
・寝る直前まで強い光や画面を見続けない
・食事はできれば寝る3時間前まで
・照明を少しずつ落としていく
・軽く体を伸ばして緊張をほどく
ポイントは、一気にオフにしないこと。
フェードアウトするように、少しずつ夜モードに入っていく。
頭をフル回転させる仕事をしていると、布団に入っても思考が止まらないことがある。
だからこそ、「今日はここまで」と区切る習慣が、眠りの質に効いてくるんだと思う。
自分の場合は、夜は照明を落として、軽く体を伸ばしてからベッドに入るようにしている。キャンプで焚き火を眺めている時間に近い、何もしない感じがちょうどいい。
睡眠って、ただ休むための時間じゃなくて、
次の日の自分をちゃんと動かすための準備工程なんだなと感じた。
前に書いたストレッチの話と同じで、派手な対策より、日々の小さな習慣の積み重ねがいちばん効く。
そんな気づきがあったので、今回は「睡眠」をテーマに少し深掘りしてみた。