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多くの企業の永続をサポートしたい。事業責任者が語る、「KUROTEN」の魅力と今後の展望【Exciter #5|SaaS事業部 部長 木下秀爾】

「エキサイトで働く人は何をしているの?」「どんな人がいるの?」など、エキサイトで活躍するメンバーのリアルをお届けする連載「Exciter」。第5回は、SaaS事業部でクラウド経営管理ソフト「KUROTEN(クロテン)」や「KUROTEN経営改善コンサルティング」の事業責任者を務める、入社22年目の木下さんにインタビューしました。

プロフィール 木下秀爾
1997年上智大学経済学部卒業後、システム開発会社でエンジニアを経験し、1999年にエキサイトへ入社。フロントエンドエンジニアとして、検索や翻訳、ニュースなど各種主力サービスを立ち上げ。その後、アドテク・運用型広告による媒体収益化の責任者を経て、メディア事業部長、CTO、ビジネス開発本部長を歴任。2018年にはグループ会社で留学サービスを提供するGIO CLUB社の取締役に就任し、同社の再建に従事、コロナ禍での資金繰り等企業継続にも奔走。現在は事業及び経営管理の経験を生かし、エキサイトのクラウド経営管理ソフト「KUROTEN」の事業責任者として、プロダクトの開発から管理会計のコンサルティングまで幅広く対応。

エンジニアとして入社し、数々の事業を経験したことが今の仕事に生きている

ーー入社から今までどのような業務に携わってきましたか?
1999年にフロントエンドエンジニアとして入社しました。エキサイト翻訳やエキサイトブログ、エキサイトニュースなどの立ち上げに開発として携わり、2005年頃からはビジネスサイドに回って、当時すでに出始めていた運用型広告のメディアマネタイズを担当していました。その後は、CTOとしてエキサイトの技術組織や、海外事業会社を管掌していました。

ーー幅広くご経験をされてきたんですね。これまでのご経験が、今の仕事にどう生かされていると感じていますか?
現在、私が事業責任者として見ているクラウド経営管理ソフト「KUROTEN」は、部門の損益を精緻化・可視化し、あるべき管理会計を通じて経営判断を支援することで、経営レベルを上げることを目指すサービスです。財務経理や経営企画の人が主担当となる領域ですが、財務会計や経営管理の知識だけでなく、事業の勘所を押さえる必要があり、これまでさまざまな事業を見てきた経験が役に立っていると感じています。

実際の経験から「このビジネスモデルであれば、収益構造はこうあるべきだ」とか、「本来ならばこういう数字が見えていなければならないので、財務会計に手をいれていきましょう」など、会計数字を経営視点で整理し、改善していくという部分でこれまでの経験が生きていると感じることが多いです。

過去と現在の数字を精緻化することで初めて、正しい経営判断ができる

ーー「KUROTEN」はどのようなプロダクトなのかを教えてください
企業の経営企画担当者と事業責任者は、過去に締めた実績と将来の見通しを、週次や月次で管理しています。「KUROTEN」はそれらの定量的な数字や定性的な情報を一元管理し可視化する、管理会計領域のプロダクトです。
ですがプロダクトをご利用いただくにあたり、そこに反映する数字が精緻なものでなければ、事業ごとの正確な損益を把握することはできませんし、合理性のある将来見通しを作ることもできません。そのため、オンボーディングプロセスの一環として、財務会計の科目や部門の設計、仕訳や計上のルール決めなどからサポートを行っています。過去から現在の数字を正確に把握できてはじめて、事業ごとの健康状態や傾向が分かり、将来について正しく考えられるようになります。

エキサイトは、事業ごとの損益が正しく捉えられるように財務会計及び管理会計を整え、費用の適正水準へのコスト削減や、組織人員の再配置、事業の継続・撤退判断などを行った結果、黒字転換することができました。「KUROTEN」は、エキサイトが経営改善した際のノウハウをサービスとして提供しているのです。

ーーお客様はどんな企業が多いのでしょうか?
お客様は大きく分けると2つ、業歴が長く、多角化経営を続けてきたことで各事業の損益把握が難しくなってしまっている企業と、事業の急成長によって経営管理の整備が追いついていないベンチャー企業です。
企業の経営企画担当者は、財務経理出身の方や、事業部からの異動された方など、経歴は様々で、結果的に管理会計の形も企業ごとに色々というのが現状です。そのような状況及び領域において、「経営判断」や「経営視点」を軸に答えを提示し、管理会計の仕組み化を行うのが「KUROTEN」の目指すものになります。

ーー2022年5月に新しくサービスを開始した「KUROTEN経営改善コンサルティング」について教えてください。
「KUROTEN」をご利用いただき、管理会計の仕組み化や経営数値の可視化ができるようになったものの、「業績を改善するために、どこから手をつければ良いのか分からない」「財務体質を改善したい」「IPOに向けて支援をして欲しい」などの個別のご相談をいただくことが増えました。そこで開始したのが「KUROTEN経営改善コンサルティング」というサービスです。

他社の経営コンサルティングとの違いとしては、コンサルタント自身に事業経験があるという点で、これまで培った経営改善手法を活用して支援ができることです。実践的かつスピード感をもって成果を出せる点が、他社のコンサルティングとは大きく違う部分だと考えています。

「経営の質が上がった」お客様からの喜びの声が大きなやりがいに

ーー「KUROTEN」に関して、一番苦労したことや、やりがいを感じた瞬間を教えてください。
「予実管理の工数が改善された」「属人的な管理体制から解放された」といった実務に関するフィードバックももちろんですが、お客様から「事業部門ごとの損益が正確に分かるようになった」「現状の経営課題や今後の事業への議論が進むようになった」などというお声を直接頂いた時には大きなやりがいを感じます。

一番の苦労については、企業における管理会計の手法はさまざまで、非常に属人的な部分が残っている領域なので、プロダクトにどう落とし込むか、お客様とコミュニケーションをとりながらオンボーディングしていく過程は、常に力を注いで取り組んでいます。
マーケティングやセールス、人事、法務などさまざまな領域でSaaSのプロダクトがあると思いますが、管理会計という領域は一番属人的で、仕組み化されていない最後の領域なのではないかと思います。

ーー木下さんが考える「KUROTEN」で働く魅力は何ですか?
SaaSならではのマーケティングや営業スキルを学べるのはもちろんありますが、普段なかなか会うことのできない代表者や経営企画室長など、会社の中でも重要なポジションの方と話すことができ、様々な企業の経営に携わることができる点です。
ビジネスモデルや経営手法、経営者の考えなど、逆にこちらが学ばせていただくことも多くあります。経営に興味がある方や、これから起業したいと考えている方にとっても大きな魅力になる部分だと思います。

事業管理の経験があればなお良いですが、数字に強く構造的に整理して考えることのできる方、コミュニケーション能力がある方であれば、十分に活躍いただけると考えています。

それぞれが当事者意識を持ち、チームワークを発揮できたことがMVP受賞に繋がった

ーー21年度下半期「HIGH ENERGY Award」受賞おめでとうございます。受賞にあたって、どのような点が評価されたとお考えですか?
ありがとうございます。SaaS事業部は始まったばかりということもあり、チームメンバーそれぞれが担う業務範囲は明確に決まっていません。私自身もプロダクトの要件定義から営業、コンサルティングまで多くの業務に関わっていて、お互いに自分事化しながら助け合い、業務を行っています。日々の活動についても、お客様のニーズや営業状況に応じて試行錯誤しながら、柔軟に変えている状態です。

エキサイトが掲げているバリュー「当事者意識でやりぬく。大きな視野で自分ごと化してやり抜くことで、生まれる機会を成果と成長につなげよう」や「 得意なことで繋がり合うチームワークで」「肩書き、部門、社内外。あらゆるボーダーを超えて、一人ひとりが得意なことでつながり合うチームワークで大きな仕事を形にしていこう」を、チームで体現できているという点を評価していただけたのかなと思っています。

「KUROTEN」を通じて、企業の経営に貢献したい

ーー「KUROTEN」の今後の展望について、教えてください
適切な管理会計を通じて、経営を行うことができれば、より健全な状態で企業を継続していける、そういった企業は数多くあると思っています。「KUROTEN」を通じて経営を支えるための仕組みづくりをご支援し、企業の継続に今後も貢献していきたいと考えています。

ーー木下さんご自身としての今後の展望を教えてください
現在の経営陣の経営手法やノウハウはもちろんですが、様々な経営のスタイルを見てきたほか、グループ会社の役員として再建を行った経験もあります。こういった、身をもって学んできた知見や経験を生かし、世の中の企業へ貢献することを使命に今後も事業に取り組んでいきたいです。


取材・執筆=小町ヒロキ(@komachi_writing) 編集=今井菜津子(@mchupchu3u)

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