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デザインの可能性を信じてーー未知を追い求め続けるサービスデザイナーが目指すゴールとは

「僕は、デザインの力を信じているんです。AIを活用したりエクサウィザーズのメンバーとコラボしたりしたら、デザインの持つ可能性がもっと広がると思っています」

「エクサウィザーズ」で活躍する”ウィザードたち”を紹介するストーリー。

今回は、デザインコンサルティンググループに所属し、クライアント企業の事業開発支援を行っている袖山さんです。長年、デザイナーとしてさまざまな領域で活動してきた袖山さんに、これまでのキャリアと目指す姿を聞きました。

「デザインの可能性を信じている」と語る一方、どんなデザイナーになりたいか「こだわりはない」という、その真意とは。

■プロフィール
袖山 晋 (そでやま・しん)

はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科でAI、京都工芸繊維大学造形工学課程でデザインを学んだ後、デザインファームでブランド戦略を担当。後にカナダのトロントに留学し、バックパッカーとして南米を周遊したのち、アメリカを単独で横断。帰国後は、薄金を加工したiPhoneケースなどの製作・販売を行う金属雑貨ブランドを立ち上げる。その後楽天に入社し、グループ全体のUX・ブランド統合プロジェクトをリードする。コンサルティング会社に転職後はオープンイノベーション支援に携わりながら、パラレルワークでHRTechのプロダクト立ち上げを経験。2022年1月、エクサウィザーズに参画。

未知を求めて走るうちに身についたカオス耐性

「次の道を選ぶのにそんな大層な理由はなくて、ただ面白そうだなと思って動くことが多いですね。あとは、”人”起点なことがほとんどじゃないかな」

AIとデザインを学び、デザインファームに就職。その後、カナダへ留学し、バックパッカーで南米を周遊。そして、大企業でのUXデザイナーにオープンイノベーションを支援するコンサル――。デザインを軸にしつつも、ユニークなキャリア展開に多くの人は「なぜ、そこへ?」と突っ込みたくなるだろう。

そもそも、デザインの道を志したきっかけとは。

「僕の出身地は、お祭りの大凧合戦が有名な新潟の田舎です。物心つく頃から絵師さんに和凧の書き方を習い、伝統工芸品やものづくりに触れながら育ちました。

AIという先進的な学びを得られることが魅力で大学を選びましたが、そのうち『プログラミングを使って、デザインでものづくりができたら面白いんじゃないか』と思うようになって。それで編入学して、デザインを学ぶなかで興味を持ったのがエクスペリエンスデザインなど、”人の体験をデザインする”という考え方でした」

卒業後は、デザインファームに就職しましたが、しばらくすると会社の先輩に「面白いよ」と勧められたカナダへ。平日は語学学校に通いながら、週末は日本にいるときにクラブで出会ったという鉄工所の若社長と「なんか面白いことやろうよ」で始まった、金属加工技術を使ったBtoC向けプロダクト開発にリモートで取り組んだ。

「歴史が育んできた柄をデザインに採用したくて、アラベスクやアフリカの幾何学模様などをめちゃくちゃ研究しました。金属加工技術を使って作った薄金のiPhoneケースや名刺入れは、後々OMOTENASHI Selectionを受賞したりウェールズ国立博物館に永久収蔵されたりするプロダクトに成長しました。

              袖山さんがデザインした薄金iPhoneケース
職人に囲まれて育ってきたからか、日本の職人さんの技術力を世界に発信したい思いもありましたね」

「実はカナダが初海外だったんです。帰国する前に、定番のバックパッカーをやろうと思って中南米を2カ月ほど旅しました。すると、旅先で出会った人から『アメリカ面白いよ』と聞いたので、今度はマイアミに移動して、車で2週間ほどかけてアメリカ横断へ。

ひたすら未知を求めて走るのが楽しかったですね。地図も見ずに、とりあえず西に向かって走ればいいや、最悪野宿でいいやって。それをきっかけに行き先を決めずに向かう旅が好きになり、カオス耐性が身につきました。

新規事業開発って、わからないことだらけのなかを突き進めていくわけです。その状況でもストレスなく楽しめているのは、そんな経験のおかげかなと思っています」

高い視座と知見がないとデザインの可能性は信じてもらえない

帰国後、袖山さんが次に向かったのは後輩が誘ってくれた、楽天のブランドマネジメント室だった。

そこで求められたのは、「視座の高さ」だったという。

「楽天の全世界に点在する200以上の事業を、ブランドとUXの観点から統一するというプロジェクトを推進していました。対話する相手は三木谷社長をはじめとする経営陣です。相手と同じ高い視座と相手以上の知見を持って説得しないと、ただ『このデザインいいですよ』と言うだけでは到底信じてもらえません。

だから今も、経営陣やマネジメント層の方など様々なクライアントの方とお話しさせていただきますが、相手の視座の高さに合わせて言葉を選んでいくことは重要視しています」

プロジェクトとしてのルール統一ができ、0→1から10→100の運用フェーズに入ったタイミングで、袖山さんは新たなチャレンジを求めて次の行き先を探し始める。

「相談していたリクルーターから、自社のHR Techプロダクトの立ち上げを手伝ってほしいと声をかけられて(笑)。企業の課題を聞いたりユーザーインタビューに行ったり、マーケティングをどうするかとか、事業の立ち上げを一通り経験しました。サービスデザイナーとしてだけじゃなく、PdMの役割も担っていたと思います。

その関わりはパラレルワークで続けつつ、コンサルティングファームに入社しました。そこでは、社会のイノベーション創出を目指すグローバルイノベーションラボ構想のもと、大企業の社内イノベーションプログラム設計支援や、アクセラレータープログラムの構想・運営支援といったプロジェクトに従事することになりました。このときあらゆる企業のオープンイノベーションを前提としたさまざまな取り組みを知れたのは、自分の視座を高める上でも非常に面白い経験でした」

デザイン感度の高いメンバーとプロジェクトの上流から携われる面白さ

次の0→1を求めるなかで選んだ行き先は、エクサウィザーズだった。

エクサウィザーズには、デザイン×テック×ビジネスとイノベーションに必要な3つの要素が揃っています。今の目線で学生のときにかじったAIと、デザインを掛け合わせたら面白いんじゃないかと考えました」

「人」も、入社の決め手になった。

「何よりも、プロフェッショナルな人たちと一緒に何ができるのか興味が湧きました。”誰バス理論”って知っていますか?僕にとっては、どこに行くかよりも誰と行く(働く)かが重要。それに、代表の石山さんはじめ戦略コンサルタントの方たちもデザインへの感度が非常に高いんです。『何かやってくれるよね』というデザインへの期待値も高い。

だから、デザイナーもプロジェクトの上流からしっかりと設計に携われます。

たとえば、なにから手をつけていいのかわからないクライアントに『DX施策やりましょう、顧客体験やりましょう』と伝えてもなかなか刺さりません。そんなときに、クライアントとの対話を通じて、本質的な課題の探索とリフレーミングを行います。リフレーミングした課題に対して、課題解決のためのロードマップを設計したり、必要に応じてワークショップを開催したり、プロトタイプを作ってユーザインタビューで検証したりしながら、クライアントにとっての成果につながるようにプロジェクトを推進していきます。クライアント視点の高い解像度で課題を見極め、解決のための方法を設計し、提案していくのが今の私の役割です。

僕は、デザインの力を信じているんです。AIを活用したりエクサウィザーズのメンバーとコラボしたりしたら、デザインの持つ可能性がもっと広がると思っています」

入社して半年、袖山さんは今「かたちになっていないアイデアを自分の中から捻出すること」を楽しみながら仕事ができていると話す。

「それが、0→1のところなのかな。アイデアを考えて『これならあなたのビジネス課題を解決できます』という組み立てが自由にできるのはすごく楽しいです。

それに、石山さんや役員をはじめ一緒に働くメンバーたちも頭が切れるだけじゃなく、とにかくみんなフラットです。楽しんでのびのび働けている理由は、そこにあるのかもしれません」

デザインの力で人や社会のあらゆる可能性を広げていきたい

デザインを軸に、ひたすら未知を求めて走り続けてきた袖山さん。バックパッカー経験で得たものは、想像以上に大きかった。

「僕の人生のテーマは”Enable People”。これは、人々の可能性を広げるという意味があります。

南米を旅して、どんな環境にいてもたくましく、楽しそうに暮らしている人たちを見て思ったんです。『生きたいように生きりゃいいじゃん』って。でも、人は他人の目を気にしたり何かにとらわれたりしがちです。もっと自分軸を持って生きられる人を増やしていきたいですね。

そこに対して何ができるかはまだわからないけど、自分のサービスデザインの力を様々な課題解決につなげることによって、人や社会のあらゆる可能性を広げられたらと思っています」

「ゴールはまだ見えません」
エクサウィザーズでのゴールを問うと、袖山さんはそう答えた。

「あまりゴールを立てるのが好きじゃない、というのもあります。ゴールって『何をやりたいか』の積み重ねでしかないんじゃないかな。なので、いい意味で先は全く見えないですね。

『デザイナーとしてこうでありたい』とか、そんなこだわりもありません。課題解決のためにサービスデザイナーとして何ができるか、これからもそこを考え続けるだけです」

(撮影時のみマスクを外しています)

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