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自分の手でイノベーションを起こしたい『SONY出身松下さんが、AIベンチャーで成し遂げたいこと (前編) 』

「10年後になりたい自分を考えたとき、そこに向かって挑戦できる環境はベンチャーにある」

研究者・SONYでのカメラ開発を経て、40歳でベンチャーに転職した松下さん。日々、自分の手で新たな価値を生み出す醍醐味を感じながら仕事をしています。そんな松下さんに、大企業出身者としてベンチャーで働くことについて伺いました!

担当部長に昇進し、ソニーを「卒業」


これまでどのようなキャリアを歩んできましたか?

5年くらいのスパンで、異なる領域で、異なる成果を世の中に出すということを意識して、キャリアを歩んできました。

大学院での研究活動を活かして、SONYコンピュータサイエンス研究所で、カメラによるユビキタスコンピューティングの研究者としてキャリアをスタートしました。その後、博士号を取得したタイミングで、研究をやめて事業部に移ることを決意。事業部では、デジタルカメラの開発に携わった後、その技術を全く異なるスマートフォンというデバイスに適用しました。スマホカメラ開発の成果が評価されて担当部長に昇進したそのとき、SONYを「卒業」しました。その後、「ITで流通を変える」をミッションに、九州地方を中心として大型スーパーマーケットTRIALを展開するトライアルホールディングスのCTO (最高技術責任者) として、リテールAIカメラ開発の責任者として働きました。エクサウィザーズに入社したのは、2019年7月のことです。また、2020年4月からは、エクサウィザーズと平行して、立教大学大学院の人工知能科学研究科で特任教授に就任します。事業開発と大学研究の両方から、世界を変えていきます。

ある一つの領域のスペシャリストとしてスキルを磨き続けるのではなく、異なる領域にチャレンジするという意識を常に持って仕事をしてきました。


SONYで担当部長に昇進したタイミングで、ベンチャーに移ろうと思ったのはなぜですか?

これまでとは全く異なる領域に進出すれば、自分の持っている知識や技術が大きな強みになります。ベンチャーほど、自らの強みを存分に活かして新しい価値を生み出すのに適した環境はないと思いました。

研究者時代に、コンピュータと生物学という2つの領域を掛け合わせた先輩の研究者が注目されていました。この方から学んだのは、同じ業界に自分と同じキャリアや経験を持つ人がいないことは大きな強みになるということでした。

ちょうどスマホカメラ開発が一段落した頃、私はかねてから研究を行っていたユビキタスコンピューティングの技術を用いて、新たな価値を実現したいと思っていました。SONYのような大きな会社ではなく、もう少し小さいベンチャーのほうが新しいものを生み出しやすいと考え、転職を決意しました。小売は、コンピューティングやカメラの技術があまり用いられていない業界であり、トライアルを転職先として選びました。


大企業でやってきた人こそ、ベンチャーでやれる理由


大手企業とベンチャーでは、環境も大きく異なると思うのですが、戸惑うことはありませんでしたか?

それは、もちろんありました!特に大きな違いは、一緒に働く人の多様性です。SONYにいた頃には、自分と同じようにコンピュータやデジカメが好きで、自分と同じような能力を持つ人がたくさん集まっていました。その一方、トライアルや今働いているエクサウィザーズで同僚の話を聞くと、本当に自分とは異なる経験をしてきている人たちばかり。

それぞれのメンバーが持っている能力も、全然同じではなくて。ベンチャー企業ってなんだかサッカーチームみたいだなと思う時があります。足が速い人もいれば、シュートは苦手でもものすごくパスが上手い人もいる。はたまた、手を使ってゴールを守る人もいる。このように、自分にはない能力を持っているメンバーがいる一方で、事業を行う上で必要なスキルを誰ひとりとして持っていないという状況もあるんです。

最近では、こういった多様性に向き合うことの重要性を感じています。プロダクト開発の際にも、できる限り各メンバーの得意なことをやってもらったり、誰もできないところはみんなでトレーニングをしたり。楽しく開発を進めるために必要な設計も大事だなと感じています。


多様なバックグラウンドを持つメンバーを率いるAIビジョン事業部責任者の松下さん。


ベンチャー企業に転職して、環境が変わったということでしたが、SONYでの経験は役に立っていますか。

そう思います。私は「守破離」という言葉が好きなのですが、まさしくSONYでは「守」の部分を教えてもらったと思います。大企業では自分で試行錯誤しないでも、ある程度敷かれたレールに沿って進んでいけば、事業を進めるための型を身に着けることができます。この型がなければ、予算が与えられてもお金をうまく使えないし、プロダクト開発にどの程度の工数が必要なのかを見積もることもできません。

「守」を大企業で身に着けた人にこそ、ベンチャーで新規事業に取り組む際のレールの敷き方がわかると思います。大きな会社でずっと練習してきたことを活かすことができるので、事業もスケールしやすい。特に、大企業で新しい部署の立ち上げや、新規事業に携わった経験がある方は、なおのこと強いと思います。

こういった型を活かしながら、ベンチャーでは大企業よりも自由に事業を進めることができます。例えば、大手企業ではたとえ自分が担当部長でも、もっと上からの指示に従うことが求められます。一方でベンチャー企業には、どんな会社とパートナーとなるか、どういったマネージメントをするのかなどを決める裁量があります。自分の思うように事業をデザインする、すなわち「破」や「離」の段階では「守」を身に着けているということが前提となります。だから、大企業でやってきた人こそ、ベンチャーでやれるんだということを伝えたいですね。


新たな価値を生み出す最前線にいたいなら、ベンチャーへ


振り返ってみて、SONYを「卒業」するという決断をしてよかったと思いますか?

そう思います。ベンチャーで新しい事業に携わることによって、自分の手で新たな価値を生み出すことができていることに喜びを感じています。

一つ後悔していることがあるとすれば、40歳ではなく、もっと早くに「卒業」してもよかったということです。当時の私としては、ある程度自分の専門性を磨いてから、外に出ようと思っていたんです。入念な準備をしなければ、ベンチャーではバリューを発揮できないと思っていました。ただ、今思えば最も大事なのは専門性というよりも、チャレンジするマインドや、自分とは異なる経験や能力を持つ周囲の人間を巻き込む力だと思います。それに、ベンチャーで働いてみて気づいたのですが、ベンチャー企業同士にはある程度のネットワークがあるんです。どこかのベンチャーで成功すれば、他のベンチャーからも声がかかります。ベンチャーに行くことはリスクだとか準備が必要なことだと思われがちですが、もう少し肩の力を抜いてみてもいいのかなと個人的には思います。自分の市場価値を上げるためのチャンスでもありますしね。


最後に、ベンチャー企業への転職を考えている方に、メッセージをお願い致します。

自分の手で大企業ではできないイノベーションを起こしたい人には、ベンチャー企業は素晴らしい環境だと思います。ぜひ自分が「やりたいこと」ではなく、人生をかけて「やるべきこと」に取り組んでいる会社を選んでみてください。誰かの課題を解決することができ、かつ自分が一番良い技術を提供できる領域で、勝負してみませんか。5年後に、自分が生み出したものを、世界中の人が使っているようにするためにも、ベンチャー企業で一緒にチャレンジを積み重ねられたらと思います。

後編はこちら!


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自分の手でイノベーションを起こしたい『SONY出身松下さんが、AIベンチャーで成し遂げたいこと (前編) 』
髙橋 佳歩
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