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エンジニアリングの力でDXを推進していく!エブリーCTOが目指す開発組織とは

※この記事は、株式会社エブリーのオウンドメディア「every.thing」にて2020年7月22日に更新されたものです。(https://everything.every.tv/20200722/

梶原 大輔
取締役 執行役員 CTO 開発本部長

2006年4月、ヤフー株式会社に入社。2007年2月、グリー株式会社に入社後、エンジニアとしてゲーム・インフラ・技術基盤の開発に従事、 2014年より同社執行役員に就任し、インフラストラクチャ本部長、開発本部長を歴任。2016年より複数の子会社の代表取締役・取締役として新規事業の立ち上げを行う。2017年同社退社後、10社以上の企業の社外取締役・技術顧問・出資支援を行いスタートアップ企業の成長支援に携わる。2018年5月、株式会社エブリーに入社し、同年6月取締役CTO就任。

エブリーでは、「動画を通じてもっと楽しく、もっと充実した毎日に」というミッションを達成するため、「コンテンツ」「テクノロジー」「UX」をコアコンピタンスに設定しています。その一つである「テクノロジー」をより強化していくため新たに開発本部が立ち上げられました。CTOとして本部長を務める梶原に組織や文化について詳しく話を聞きました。

データによる意思決定を推進したい

ー梶原さんの現在の業務は?

梶原:開発本部長として全社のエンジニア技術戦略の遂行と採用業務、エンジニア育成、ビジネス的なプレゼンスを上げるための広報業務を行っています。

ーエブリーの開発本部は今どのようなことに注力されているのでしょうか?

梶原:大きく2つあります。1つ目は、「Optimaized」と呼んでいますが、データによる意思決定を推進するということです。データを活用したサービス改善はすでに進めていますが、それだけでなくデータを基盤に集約し共有するシステムを構築することで、社内向けのツールも整備を進め、全社員がデータを用いた意思決定を行える環境を構築したいと考えています。これによって、新規施策の立案や広告提案の立案などユーザーやクライアントへ最適な情報提供を加速させていきます。

2つ目は、「Agility」です。いかに早く最適なタイミングでプロダクトをリリースし、事業に貢献できるかという点ですね。ユーザー・クライアントの課題がどこにあるのか、我々が提供するサービスや機能によって解決できているのかということは、立てた仮説を検証していくことで証明されますが、開発のスピードを上げて早く機能提供できるようになることがエンジニアとして貢献できる部分かなと思っています。

実はここには課題もあって、サービス開発が始まってから4年程経過しシステム全体からみて最適化したい部分もなかなか優先度が上がらず対応できていないところがあります。全体最適という形で改善する方法もありますが、そこは丁寧に一人一人ヒアリングをしています。短期的なスピードではなく、長期的に効率の良い開発環境を構築できるよう事業責任者にも説明して理解してもらって進めているところです。

上記2つに加えて、エンジニアが発信する場を持つことで個人の成長や実績にもなっていきますし、エブリーが持っているノウハウが業界への還元にも繋がると思っているので、積極的に情報発信をしていきたいと思っています。


経験豊富なシニアエンジニアと若手のコラボレーションによって生まれる相乗効果

ー開発本部にはどのようなチームがあるのでしょうか?

梶原:開発本部には、それぞれサービスに向き合っているDELISH KITCHEN開発部とMAMADAYS開発部、横断的な組織としてシステム開発部があります。『MAMADAYS』はアプリを立ち上げたばかりということもあり、1つのチームでエンジニア、プロダクトマネージャー、デザイナーが一緒になって事業推進し、課題解決に向けてプロダクト開発を進めています。

『DELISH KITCHEN』に関しては、大きく分けるとユーザー向き合いの部門と、流通・小売やメーカーなどのクライアント向き合いの部門があります。そして、横断的なシステム開発部では、基盤作りや各事業部の分析業務などのデータの利活用を進めているデータ&AIチームと、全社及び各プロダクトのインフラ基盤を支えるSREというチーム、それからコーポレート本部向き合いのCREの3チームに分かれて業務を推進しています。

ーどんなメンバーが揃っていると思いますか?

梶原:若手からシニアまで様々なバックボーンを持ったメンバーがいますね。大規模なサービス運営を巨大組織の中でやってきたメンバーや、スタートアップから大規模になるまで立ち上げを経験してきたメンバーなど、もともとCTOやVPoE(VP of Engineer)という高いスキルと豊富な経験を持ち合わせた人が多いです。安定感のある信頼度の高いエンジニア、エンジニアリングマネージャーが揃っていますね。

若手でも、メガベンチャーから私たちのような少数精鋭で顧客に価値提供していくようなスタートアップにジョインしているメンバーもいて活躍しています。また、インターンシップから新卒で入社し、経験豊富なシニアエンジニアと共に現場でスキルを学ぶことで、現在活躍しているメンバーもいますね。ユニークな経歴をもったメンバーが揃っていますので、ぜひエンジニアの生き様をインタビューしてください。

ー生き様(笑)はい、エンジニアのみなさんのインタビュー記事はどんどん増やしていこうと思います!


ーそんな様々なバックボーンをお持ちのエンジニアの皆さんが集まってくるエブリーですが、開発文化として大切にしていることはありますか?

梶原:エブリーではユーザーに向き合って開発するということを大切にしています。『DELISH KITCHEN』はじめ膨大なログデータの分析結果だけでなく、最近積極的に実施しているユーザーインタビューなどの定性的な情報にもエンジニアみんなが目を通していますね。その情報をもとにユーザーが「食」に関してどういった課題があるのか、そしてどんな解決方法があるのかを一緒になって考えています。それが企画決定フローなどにも反映されていて、企画会議にエンジニアもプロダクトマネージャーと一緒に出て、議論が進められるようになっています。

また、企画・技術選定などは裁量がありますね。前述の通り、エンジニアも企画の段階から参加していますし、技術選定についても発言者のグレードや役職関係なく良いものが選ばれる文化です。エンジンニア業界では、開発言語をはじめ利用するSaaSのサービスや細かいライブラリも含めて、日々新しいものが出てきます。メンバーには新しいものをキャッチアップして勉強してもらっているので、それぞれのインプットをもとに開発効率やより事業貢献できるかという点で選定されています。

あとは育成にも力を入れたいと思っているので、オフサイトや社内勉強会を実施しています。事業推進のために目の前のタスクに追われてしまうことはあると思いますが、そればかりこなしていると個人の成長はできないですし、放置すれば組織全体としての成長もありません。せっかくエブリーに入ってもらったからにはエンジニアとして成長してもらいたいと思っていますので、勉強会は広いテーマで頻繁に実施しています。今後は、分科会のような形でより細分化して学びを深められるような会を実施していければなと思っています。

こちらは昨年の勉強会の様子。現在はオンラインで画面共有しながら実施しています!

エンジニアとして、レガシーな業界・環境に変革を起こす

ーエブリーで得られるキャリア・経験というものはどういったものがあると思いますか?

梶原:大きく3つあって、1つ目はユーザー規模が大きい環境でチャレンジできるという点ですね。『DELISH KITCHEN』『MAMADAYS』ともに、生活に身近な事業領域ですし、たくさんのユーザーにご利用いただいています。こういったユーザー規模の大きい環境でチャレンジできることは魅力の一つです。『DELISH KITCHEN』はユーザー数も2000万人以上、1日にログが2〜3億ほど溜まっています。また、データの質という部分でもアクセス数だけでなく動画の視聴データなど、エブリーでしか扱うことのできない貴重なデータはエンジニアとして魅力的だと感じています。

2つ目は、事業としてOMO*事業に注力していて、エンジニアリングの力でDXを推進していくことによって、レガシーな業界や環境を変革していく経験ができることですね。カテゴリキラーになれるようなプロダクトを開発していきたいと考えていて、『DELISH KITCHEN』では流通・小売との連携を強化中です。ネットスーパーの拡大や購買データの活用など、我々が保有するユーザー基盤やコンテンツを掛け合わせることで新たな価値提供を目指しています。

また、多くのユーザーや取引先のインフラになりつつある『DELISH KITCHEN』と、立ち上たばかりの『MAMADAYS』などフェーズも領域も異なる多様なサービスの開発経験ができるのもエブリーならではだと思います。『MAMADAYS』がテーマにしている「育児」の領域に関しても、オンラインだけにとどまらず、育児記録などのオフラインデータをどう還元していくのかというところは前例がないチャレンジングな領域です。難易度の高い技術を活かした課題解決の経験が積めると思います。

*OMOとは、「Online Merges with Offline」の略称。

ー今後、開発本部をどのように発展させていきたいですか?

梶原:ミッションを実現するために、いかに効率的にスピーディーに開発できる体制を構築できるかというところが重要です。私の今までの経験上、現時点ではエンジニアを一つの組織として集めることで職種横断でのノウハウ共有や技術課題の解決が促進され、開発効率を上げると同時に育成を行っていくことができると思っています。ですが、今後サービスが成熟していくとまた違った組織の形になっていくことが求められますし、それぞれのフェーズでミッション実現に適した組織体にしていきたいですね。

ー最後に、応募を検討している方へのメッセージをお願いします!

梶原:「新たな技術を使いたい」「大きなユーザー規模を捌きたい」といった点を魅力にエブリーを志望してもらえるのはもちろん嬉しいです。そこにさらに、「食」や「育児」の領域における課題感に共感してくれる方、それを一緒に解決しようと挑戦してくれる方がメンバーとして増えてくれたら嬉しいですね。事業として成し遂げたいという思いを持っている方にぜひジョインしてもらえたらと思います。

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