IT系スタートアップの最大の課題は「もちろんエンジニア採用」と言われることも多い昨今。ITエンジニアの人材不足は深刻です。
私たちも開発メンバーを大募集中ですが、この時代において雇用だけでは開発体制を維持・強化するのは難しいのが事実でしょう。
だからこそ、フリーランスやSESで事業に参画をしてくれる仲間も貴重!
というわけで今回は、SESとしてEMC Healthcareで働く井上さんと、井上さんが所属されている株式会社アフロ代表の大庭さんにお時間をいただいて、お話を聞いてみました!
すでに開発チームにとって欠かせない存在になった井上さん。そんな井上さんから見たEMC Healthcareはどんな会社なのでしょうか? 早速、聞いてみましょう!
井上さん
株式会社アフロのエンジニア。現在、EMC Healthcareにて開発に従事。
趣味はテニスだが人見知りでテニス仲間を見つけられず、Disney+に加入して休日を自宅で過ごしている。
スター・ウォーズの実写ドラマ『マンダロリアン』が大好き。
大庭さん
株式会社アフロの代表取締役。
趣味はゴルフ。基本的に誘われ待ちで、誘われたら断らない。
練習場でできることがコースではできない難しさなど、一打一打の試行錯誤を楽しむ。
パートナーとしてのSESという働き方
井上さんのこれまでのキャリアを教えてください。
井上:小さい頃から「将来は開発者になりたい」と思っていて、専門学校で技術を学びました。僕の地元の島根県は、Rubyの開発者である まつもとさんの地元ということもあって、ITやIT教育に力を入れているんです。小中学校でもRubyを使った授業があるほどで、自然と関心は高まりました。
新卒でITの人材派遣会社に就職して、web開発部門に配属されてからずっとエンジニアとして働いています。最初は東京で勤務だったのですが、島根に拠点を作るということで異動になり地元に戻りました。
でもやっぱり東京で働きたいなと思って転職を決め、友人が勤めているアフロを紹介してもらって入社しました。友人からは「いい意味でも悪い意味でものんびりできる会社だよ。そんなガッツリしたところじゃなくても良ければ」と説明されて(笑)。楽しく働かせてもらっていますし、転職して良かったなと思ってます!
アフロ社と大庭社長について教えてください。
大庭:2007年に設立した株式会社アフロは、システムコンサルティングやアプリケーション開発をしている会社です。17期目に入り、長い時間をかけて着実に成長してきた会社かなと思っています。
私がエンジニアとして働き始めた頃のIT業界の体質は「ITドカタ」と揶揄されるくらいハードな仕事が多かった。それで「こういうのは嫌だ!」という思いをたくさんしてきたので、そういう「エンジニアの嫌なことをしない会社」としてアフロを立ち上げました。
井上の話にもありましたが、アフロはプライベートもちゃんと充実してほしいと考えていますし、集中力が続く時間も限られてると思いますので「就業時間中はしっかりやって、定時で帰ろうよ」ってみんなにも伝えています。それが「ガッツリはしていない」と言われた部分ですかね(笑)。
とはいえ、本気でのんびりしていいわけじゃないですよ! 怠けるのは注意しますし、努力を惜しまないように会社全体で業務に向き合えていると思います。
頑張ろうとして一生懸命勉強している人は技術がちゃんと身につくし、自然と活躍できるようになる。そのためのサポートをするから、一緒にやっていこう! という考え方の会社です。
私がそうだった、というのもあるのですが、別にキラキラした経歴じゃなくても、それぞれが自分なりに成長していってくれればいいと思っていますね。
そういう意味では、井上は最初から技術力があったので「本当にうちでいいの?」と聞いたほどでした。
井上:友人から社内の雰囲気を聞いてて、温厚な人が多いとは分かっていたし、入社してみないと分からないところに行くより安心かなと思ったので(笑)。
あとは話を聞く中で、自分が何かをやりたいって言った時に一番やらせてくれそうな会社だなと思ったのも決め手になりましたね。
大庭:たしかに「なるべく希望は叶える」と伝えた記憶があります。
EMC Healthcareと仕事をすることになったきっかけは?
大庭:当社の顧問税理士をしてくれているのが、EMCHで管理部長をしている金子さんなんです!
これまで金子さんのことは純粋に税理士さんだと思ってたけど、5年前くらいに「今いる会社でエンジニアを探してるんだけど……」とご相談をいただいたのがキッカケです。
それで浦上さんにお会いして、保育×IoTの午睡見守りサービス「ベビモニ」のお話を伺いました。我々は普段、金融とか顧客管理のシステムを作っているので、それらとはちょっと毛色が違うなと思ったんですけど、世の中のためになる良いサービスだなと感じました。
しかも、当時はちょうど井上が入社したばかりで。技術スタック的に合ってるし、サービスもすごく面白そうだからどう? と打診をしてみたところ、井上も興味があるし面白そうということでした。
あとは、考え方が合っていたというのも決め手になりました。当社としては、できれば単純なSES※として人を派遣して作るのではなく、受託で携われる部分を大きくして、他の社員も使ってもらえるような環境になればいいなと思っていて。
※SES……System Engineering Serviceの略。ソフトウェアやシステムの開発、保守、運用など特定業務において、エンジニアの技術力を提供する契約のこと。
もちろん外に出て勉強できるという点ではSESも良いのですが、目の届かない派遣先で体調を崩すエンジニアを見てきたこともあり、できれば社内で楽しくやりたいなと思っていて……。
そうしたらEMCHさんとしても「属人化したスキル・ノウハウで納品だけされても、その後の保守・運用・改善の時に困るよね」という感覚を持っていらして。
単なる労働力が欲しいというよりは「仲間として同じ目標を目指し、ナレッジを貯めながら一緒にいいものを作っていける人や組織」を探しているということでした。
私たちのことを中長期で協働し合うパートナーのように考えてくれているのが伝わったので、じゃあぜひ、と言ってご一緒させていただくことにしたんです。
社員もパートナーも、フラットな関係だから居心地いい。
井上さんの今のお仕事は?
井上:アフロ社への出社は週に1度で、基本的にはEMCHに出社・出勤しての業務です。今は、OwlCareの管理画面を主にやっています。
まずCTOのスティーブンさんから画面や機能を教えていただいて、それを実装して、機能のレビュー、コードのレビューをしてもらって、問題なければリリースする……という流れですね。リモートで働いていてもバーチャルオフィスの「Gather」で話しかけられるので、コミュニケーションはスムーズです。
大庭:以前は月に一度、案件の内容の発表会をしてたんですが……。コロナ禍で中止してしまい、もう3年くらいやっていません。出社が減ってリモート中心の勤務スタイルになったこともありますし、新しい形での社内交流を模索しています。
井上:個人的にはメンバーと会話しますけど、全体で集まる機会がないのは少し寂しいですね。
大庭:もう全員集まることはほとんどないね。でも私もそれぞれ個別ではよく話しているので、そのときに「井上くんがいい仕事してるんだよ」って宣伝しています(笑)。みんな「いいですね」って言ってくれるよ。
井上:あ、それで気になったからなんですかね? 「どんなことやってるんですか」って結構聞かれるんですよ。楽しくやれているのでそのまま伝えるだけですけど、興味を持ってもらえるのは嬉しいですね。
EMC Healthcareの印象や雰囲気は?
大庭:雰囲気がいいですよね。こないだ勉強会を見学させてもらいましたけど、ソファに寝ながらやってる感じとか僕は大好きですね(笑)!
自分の時間使って周囲のメンバーにノウハウを共有する雰囲気ってなかなか出ないと思うし、そういうの見るとエンジニアにとってすごくいい環境だなって思います。みんなの技術も高まりますし、羨ましいです。
井上:本当にいいですよね。出社したらお昼を食べに行ったりもします。ロブさんやジェームスさんと話していると、何を喋ったかわからなくなるくらい毎回盛り上がって楽しいです(笑)。
あとは意図的にそうしているんだと思うんですが、社員とパートナーとの差がわからないというか、ほぼ無いなという印象ですね。
歓迎ランチとか全社会議とかって、他社だと「パートナーの人は参加しないよね」って感じなんですけど、当然のように仲間に入れてもらえるのでとても居心地良くさせてもらってます。
最初は「僕も行っていいのかな?」と恐る恐る参加をしていましたが(笑)、「全然オッケーだよ」という雰囲気なので嬉しいです!
大庭:いつもこういう話を聞きながら「いいね〜」って言ってるんですよ。私が若い頃にEMCHで採用していただけてたら、辞めてないだろうなって(笑)。
アフロ創業の思いでもある「今までいた会社とは違う会社にしたい」という感覚からすると、正直、理想的な会社なんじゃないかなって思います。自社サービスがあって、こんな雰囲気の中でみんなと一緒に開発をするっていうのは羨ましいです。今52歳だけど、あと30年若かったらなあ(笑)。新卒で入りたかった!
仕事をしてみての感想は?
井上:自分の裁量が大きくて任せてもらえるし、工数調整もちゃんと相談させてもらえるので、気持ちよく働けます。過去の経験で「これ、2日で」と断れない依頼を受けることも結構あったのですが、難しい場合にちゃんと相談できる環境なのも助かっています。
一方で求められる技術レベルは高いので、たまに胃が痛くなることはあります(笑)。自分はそんなに技術力ある方じゃないと思ってるので、これできるかなーと不安になるんですよね。
もちろん皆さん優しいので、質問すれば答えてくれるんですけど……。最低限は自分でなんとかしたいと思ってるので、どこまでできるかと考えちゃうんですよね。そういう意味では、いい感じの緊張感があるのかな?
大庭:その不安を抱く人、多いかもしれない。特にEMCHのメンバーは技術力が高い印象があるし、サービスに興味があっても、たじろぐ人はいそうですよね。「大丈夫かな、こんなすごい会社でやっていけんのかな」って。
井上:そうですね。インタビュー記事を読むと本当にすごい方ばかりだし、中には「プロフェッショナルな人と働きたい」って回答されている方もいますから。僕も面接の後にインタビューを読んで「自分は大丈夫かな……」って不安に思いました(笑)。
大庭:ははは(笑)! もちろん、今日も散々お話しさせてもらっているように和気藹々としてるし、みんな教えてくれるだろうし、内部としては問題ないと思いますが。この記事で、少しでも空気感が伝わったらいいですね。
社会的に意味がある事業に関われる。
理想的な環境を目の当たりにできる。
井上さんが、これから挑戦していきたいことは?
井上:技術力がまだ足りてない気がしているので、みなさんにちょっとした意見が言えるくらいまでは技術力を高めたいです。まだ対等に話せたり、提案したりという段階ではないので、積極性を持っていきたいですね。
今使ってる技術は自分が触ってるところ以外は分かってないので、まずは全体の設計や使われている技術を知って、実装に向けた視野を広げるところから頑張ります!
あとは、パートナーとしてご一緒させていただいているので、アフロのためにも自分の実力を認めてもらえるように頑張ります。それで自分以外のアフロメンバーもご一緒させてもらえるように挑戦していきたいです。
……って、自分で自分にプレッシャーかけて胃が痛くなってきますね(笑)。
大庭:日々、本当によくやってくれてるのがひしひしと感じられるので、井上のような頑張っている人をどう会社としてサポートするか、しっかり考えながらお手伝いできればと思います。
大庭さんが、これからEMCHと挑戦していきたいことは?
大庭:まずは、こういう形でご一緒させていただいて、ありがとうございますという気持ちが一番大きいんです。社会的にも意味がある事業で、自分が作りたいと思っていた理想的な環境に関わらせてもらっているので、この感謝を貢献という形で返したい。最終的に「助かったよ」って言ってもらえるような関係になりたいですね。
これからサービスもどんどん良いものになっていくでしょうし、いろんなところに導入されていくと思うので、楽しみですね。「このサービスは、うちの会社も開発に携わったんだよ」と娘に自慢したいです!
こういった社会のためになる良いサービスが広がっていくことは、事業に携わった社員にとってすごく嬉しいことだと思うんですよ。
そんな未来に向けて、我々も微力ながら協力できたら嬉しいです。
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