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【続・コロナに気づかされたこと】コロナに押し広げられた自分の視界

みなさんこんにちは、秘書・人事の黒木です。

以前、GW明けに【コロナに気づかされたこと】私はだれのファンで、私の会社のファンはだれなのかという記事を書きました。あれから約4ヶ月、改めて新型コロナウィルスを通じて感じたことを書き留めたいと思います。

前回は「ファン」という言葉についての気づきを記事にしました。今私が思うのは、新型コロナウィルスによって、自分の視界・自分事の範囲が広がったということです。

9月のシルバーウィーク、もう出歩いていいのか、まだ出歩くべきではないのか、多くの人が頭を悩ませたのではないでしょうか。私は仕事で福祉事業に携わっているということから、遠出はせず、日々の通勤圏内で1度だけ外食をしました。

行き先は上記記事でも紹介したアンクィールというレストラン。神戸の三宮駅から10分ほど北野坂をのぼったところにあるお店です。
(トップ画像は同レストランのサイトキャプチャです)

私にとってとても馴染みのあるお店で、新型コロナウィルスの影響を1番心配しているお店でもあります。

当日はシルバーウィーク初日、ランチで利用。小さな子どもがいてなかなか外食できないという友人家族と一緒に、個室を使わせていただき、ゆっくり時間を過ごしました。料理は本当においしく、とても心地良い空間でした。

なぜこのタイミングでこのレストランを利用したのか。私は普段からあまり外食をする人間ではないので、外でおいしいものを食べたくて仕方がなかったというわけではありません。

結局原動力になったのは、「お店を応援したい」という気持ちでした。これは私がお店の「ファン」だから湧きおこる感情だと思います。ただ、実際にお店に行ってみて、別の気づきがあったのです。

それは、支配人から「連休中はランチタイムもディナータイムも予約でいっぱいで、ウェディングの予定も入っている」という話を聞いたときのことです。そのニュースは私にとって、とても嬉しいものでした。本当に良かったと思えて、安心して自然に言葉が口からもれてきました。

その時私は、このレストランがコロナから立ち直れるかということが、自分事になっていると感じました。

コロナによって見ざるをえなくなったこと

新型コロナウィルスが猛威をふるう前、私の自分事の範囲はとても狭かったと思います。多くのことに一喜一憂することなく、だれしも良い時・悪い時があって、結局それぞれに自分で助かるしかない。人に対しても会社に対しても、そんなふうに考えていました。

しかし、コロナによって社会の在り方は大きく変化しました。社会のルールよりも会社の存続や従業員の生活を優先することは悪で、社会のルールを守ることによって身を滅ぼさざるを得ない業態も見受けられました。

そのような状態を見ていて思ったのは、「だれもが自分で助かるしかない」という言い方は見て見ぬふりをしているだけなのではないかということです。それはつまり、自分にはだれも助けることができないということを恥ずかしげもなく表明しているのではないかと。

そんなマインドでこの危機を乗り切ったとして、そのあと、何事もなかったかのように元の生活に戻れるものでしょうか。本当に苦しい中で頑張った人と一緒に、うまい酒を飲めるのでしょうか。きっとできないと思います。

もちろん、目に映るすべての人を救える力が自分にあるなんてことは思っていません。それでも、このような状況だからこそ、視界を広げて、自分事の範囲を広げていく機会は放棄すべきではない。そんなふうに私は考えました。

新型コロナウィルスによってもたらされた変化は、人によって会社によって、様々です。大切なのは変化によって見えた新しいものから目を背けないということです。それはピンチかもしれませんし、チャンスかもしれません。一見他人事のように見えても、よくよく見ると自分事だという場合もあります。

新型コロナウィルスが収束したあとも、きっと私たちは様々な変化のなかで生活していくでしょう。その際に、なにも気づかずに生きていくのか、気づいたことを見据えてアクションを起こすのかで、毎日は全く違ったものになっていくと思います。

余談ですが、最近別の場所でも「自分事の範囲」という言葉を耳にしました。

「チームの未来」という連載記事で、アディッシュ株式会社 取締役 杉之原さんのインタビュー記事のライティングを担当したときのことです。そこでは「いろいろなチームを持つことで自分事の範囲を広げていってほしい」というメッセージのなかで、「自分事」という言葉がつかわれていました。

この記事でも自分事を広げるヒントはチームという他人との関わり合いの中にあるということがわかります。新型コロナウィルスによって私たちは人と会いにくくなりましたが、それは人と会う意味や会う時間の大切さを再考するためのきっかけにもなりました。

新型コロナウィルスが収束するとき、社会だけではなく、自分にも変化があったことを実感できるように、自分事の範囲が広げていきたいと思います。

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