この記事は、弊社noteで公開した内容をWantedly向けに再掲載したものです。
Domuzがどのような考えで事業や組織づくりを進めているのかを知っていただける内容になっています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
アパートの1階の一室に社長を含めて3人。
「今日、1人3つ植え替えねー」なんて話しながらみんなで植物を植え替え、梱包して発送する日々。
冷房もなく、夏は暑すぎて「Domuz緊急事態宣言」を発令し、カフェに避難して仕事をしていました。
そんな会社で学生インターンをしていた僕は、いま、アンドプランツ / アンドフラワーの事業責任者をしています。
はじめまして、小松泰彦と申します。観葉植物のオンラインストア「アンドプランツ」とお花のオンラインストア「アンドフラワー」で、商品企画・マーケティング・アライアンスなどから、商品仕入れ・倉庫のオペレーションまで、事業の全体を担当しています。
一度は別の会社に就職し、Domuzに戻ってきた僕が、花のことを何も知らないまま花拠点の責任者になり、事業全体を見るようになるまで。その経験と、考え方の変化を書いてみようと思います。
学生インターンとして、リリース3週間後のDomuzへ
ひときわ地味な募集ページに応募
もともと僕は起業に興味がありました。幼少期から自分で考えて物事を進めるのが好きで、働くなら自分で決められるような働き方がいい。いつかは起業するぞ、という気持ちで学生時代を過ごしていました。
だから、インターン先も、できたばかりで何も整っていない組織がいいと思っていました。自分で考え、動ける余地がたくさんある場所を探していたんです。
そんなとき、募集サイトで見つけたのが、ひときわ地味で、あまり情報の載っていないDomuzの募集ページでした。ひと目見て「明らかにこの会社は何も揃っていないぞ!」と思い、応募しました。
実際に訪ねてみると、冒頭に書いたとおり、アパートの一室に社長を含めて3人。オフィスは植物の倉庫も兼ねていて、水やりから植え替え、梱包、発送まで、すべて自分たちでやると聞きました。
自分で考えて動ける環境を求めていた僕にとっては、最高の場所でした。こうして、アンドプランツのリリースからわずか3週間後に、学生インターンとして働き始めました。
インターン時代の、パキラに囲まれてテンション上がった私
インターンでも、メディアを丸ごと立ち上げる
日々の発送作業に加えて、インターンながらいろいろな仕事を任せてもらいました。
特に思い入れがあるのが、「アンドプランツジャーナル」というメディアの立ち上げです。
「こんなメディアを立ち上げたい」という話を受け、コンセプトづくりや競合調査、サイト構成の検討から担当しました。さらに、取材相手を選び、質問を考え、当日は写真を撮り、記事を書くところまで。メディアが形になるまでの幅広い工程に関わりました。
自分で考えてプロジェクトを進めるのは、初めての経験でした。だからこそ、実際に形になって公開されたときの嬉しさは、今でも覚えています。
公開された一つ目の記事。
取材させていただいた二本松さんは現在Domuzで働いているため親交も深く、とても思い出深い記事です。
一度就職。そして出戻ってきた
インターンを経て、新卒では広告代理店に入社しました。大きなクライアントの案件に関わり、大きな組織での仕事の進め方を学ぶ日々は、楽しく刺激的でした。
一方で、もっと自分で考え、決めて、事業を動かす仕事がしたいという気持ちも強くなっていきました。自分の力を思いきりぶつけるなら、やはりスタートアップがいい。そう考え、Domuzに戻ることを決めました。
ただ、戻った先で待っていたのは、自分でも想像していなかった仕事でした。
花のことが何も分からないまま、花拠点の責任者に
入社3ヶ月で、プロのフローリスト集団の責任者に
Domuzに戻ってからは、Webディレクターとして仕事を始めました。そして入社3ヶ月後、花拠点の責任者を任せてもらいました。
アンドプランツは観葉植物のECとして始まった事業ですが、当時はお花の取り扱いも始めていて、ありがたいことに注文がどんどん増えていました。一方で、制作・発送の体制が追いつかず、新しい施策を見送ったり、注文の受付を止めたりせざるを得ない。事業を伸ばすためにも、現場の立て直しが必要な状況でした。
今にして思えば、社会人歴1年・入社3ヶ月の僕に任せるのは、なかなかリスクのある意思決定だなと思いますが、任せてもらえたことにはとても感謝しています。
(当時は今より少し尖っていたので「絶対に俺が適任だ」とか思っていましたが)
責任者だけど、何も分からない
しかし、いざやるとなると、僕は花のことも、梱包・発送のことも何も分かっていません。チームのメンバーは全員、花のプロであるフローリスト。年齢も経験も僕より上です。そんな中に責任者として入っていくのは、やっぱり大変でした。
とにかく現場に入り、話を聞きました。花をどう扱うのか。どういう流れで制作し、梱包して発送するのか。分からないことをそのままにせず、聞いて、理解していく。
そして、責任者として、誰よりも自分が責任と覚悟を持つ。そうして向き合い続けるうちに、少しずつ信頼してもらえるようになったんじゃないかなと思っています。
オペレーションを知り、売上の伸びに素直に喜べなくなった
現場のことが分かってくると、別の悩みが生まれました。売上が伸びることで、メンバーの負担がどれだけ増えるかも見えるようになったんです。
例えば、リピーターのお客様に向けて、商品に同梱物を入れる施策。お客様との関係を深めるために良いアイデアでも、現場では「どの注文が対象か」を判断し、梱包の途中で作業を分ける必要があります。
「この条件だと、あの工程で確認が増えるな」
「注文が増えたら、あのメンバーに負荷が集中しそうだな」
施策を考えるたびに、作業の流れとそこで働くメンバーの顔が浮かぶようになりました。
そうなると、手放しでは売上推進ができなくなるんですよね。事業の成長を心から素直に喜べないという、複雑な心境の時期もありました。
とはいえ、そうも言っていられません。現場の状況を理解しているからこそ、負荷をなるべく抑えながら売上を伸ばす方法を探っていきました。
最初は「オペレーションのフローを外の視点で改善してやるぞ」と思っていました。でも、日々の作業の改善は、普段から現場で働いている人たちのほうがずっとうまい。そこで僕は、責任者として動かせる「組織とルール」の部分に注力することにしました。
まず、作業分担によって効率を上げ、採用の間口も広げるために、梱包を専任で担う「梱包スタッフ」という職種を新しく作りました。繁忙期には、当時広がり始めていたスポットバイトも取り入れました。さらに、企画とオペレーションの担当を分け、オペレーション専任の社員を採用する。そんなことを進めるうちに、半年で組織の形が大きく変わっていました。
もう一つ効いたのが、「1日に発送できる上限数」をシステムで設定したことです。
現場が苦しくなる一番の原因は、注文に波があり、対応できる量を超えた発送が突然集中することでした。そこで、上限を超えた分は翌日以降のお届けになる仕組みにして、現場の対応力を超える注文が一日に集中しないようにしました。
そうすると、次に考えるのは、現場と一緒に改善を重ねて、この上限をどれだけ引き上げていけるかです。
「現場の負荷を心配しながら売る」から、「もっと売れるように、現場と一緒に発送できる数を増やしていく」へ。この形に変えられたのは、とても大きかったと思っています。
このようなことを積み重ねた結果、花の事業を大きく伸ばすことができました。そこから商品企画やマーケなども含めて徐々に責任範囲を増やしていって、2026年の1月からは観葉植物も含めて「アンドプランツ / アンドフラワーの事業責任者」として全体を見る立場になりました。
とにかく目の前のことを全力でやる
想定していたキャリアとは全然違ったけど、抵抗はなかった
もともと理系で、前職は広告代理店だったので、社会人の当初はマーケターとしてビジネスのスキルを身につけていくのかなーと思っていました。
ところが、Domuzで任されたのは花拠点の責任者。主な仕事は、倉庫での制作や梱包のオペレーションを改善することでした。
当初の想定とはだいぶ違いました。どんなスキルが身につくのか、その先にどんなキャリアがあるのか、正直、何もイメージできていませんでした。
ただ、抵抗は全くありませんでした。事業を成長させるために必要なことなら何でも全力でやろう、という感じでした。(ただ何も考えていなかっただけの可能性もあります。)
そして今振り返ると、花拠点での日々は本当に価値のある経験でした。
お花のオペレーション理解は深い業界理解に繋がり、より良いグロース施策も実行できるようになりました。また、年齢も専門性も異なるメンバーと一緒に働いた経験は、その後の社内コミュニケーションに大きく生きています。
それでも、成長しなければいけない
「売上の伸びに素直に喜べなくなった」と書きましたが、この葛藤には続きがあります。
僕らはスタートアップなので短期間で大きく成長することが求められます。目の前の平穏を優先して成長を止めてしまえば、長い目で見て、関わってくれている人たちのためにもならない。
今では、売上が伸びることによる現場の負荷を常に考えながら、「短期と中長期の両方で全員が幸せになる」という視点での意思決定が徐々にできるようになってきています。
前職では、自部署のKPIを達成することに集中していて、それが他部署にどんな影響を与えるかまでは想像が及んでいませんでした。
花拠点での経験を通じて、異なる立場から考え、事業全体としてより良い選択を探すようになりました。
どんなビジネスでもどんな組織でも、一見利害が対立して見えるような構造が色々なところにあって、その中で最適な選択をしていくしかないんだと思います。それを早い段階で経験できたのは、非常に価値がありました。
キャリアは最初から描ききれない、と思っている
こういう経験ができたのも、Domuzという組織に飛び込んで、仕事を選ばずに常に責任感を持って、学び続けてきたからだと思います。
もちろん「裁量を与えてもらえる環境だったからでは」と言われたら、その通りだと思います。ただ、裁量のある環境にいても、目の前の仕事を選り好みしていたら何も始まらなかったとも思います。
自分でキャリアを、最初から思い描いた通りに作っていくことは、僕には絶対にできないと思っています。経験が少ないのに、その時点の価値観だけで道を決めてしまうと、自分の想像できる範囲に可能性を狭めてしまいます。
仕事を選ばず、その時々に求められることを必死にやることで、自分でも想像できなかったような道にはなるけど、想像もできなかった場所まで行けるんだと信じています。これこそが、「connecting the dots」というやつなんだろうなと。
これから
とにかくアンドプランツ / アンドフラワーの成長にコミットしていきます。
もっともっと多くの人に僕らのことを知ってほしいし、花や植物に触れてもらいたい。もっと多くの人にとって、花や植物が生活の一部になることが当たり前になってほしいと思っています。
そのために、僕らは非連続に成長していかないといけません。
連続的な成長につながる施策は当たり前にやりきったうえで、非連続な成長を牽引する施策をぶん回して新たな売上の軸を作っていく。ありがたいことに事業は一定の規模まで成長してきていますが、目指しているところにはまだまだ届いていません。
ここからさらにもう一段成長するには、自分自身が全力で取り組むのはもちろん、これまでの前提を見直すような大きな変化や、尻込みするような挑戦にも、泥臭く、覚悟を持って踏み込む必要があると思っています。
会社としても、自分自身も、コンフォートゾーンを抜けて、変化しながら成長し続けていきたいですね。
一緒に働きたい人
今のDomuzは、働く環境としてとてもおすすめできます。
事業の成長につながるのであれば、何でも歓迎。頑張ることへの足かせが何もありません。本人に意欲があって、しっかり結果を出していけば、新しいことをどんどん任せる文化があります。
そして、花と植物という商材がとにかくいいです。僕ももともとは何も興味がなかったのですが、今では珍しい植物を求めてわざわざ千葉のイベントに行くくらいには植物が好きになりましたし、花も花屋で買って家に飾るようになりました。提供することで確実に喜んでもらえるので、頑張りがいがあります。
「事業成長のためなら何でもやる」という人と、一緒に働きたいと思っています。大変なことももちろんありますが、素直に熱中できる環境だと思います。興味があれば、ぜひ話を聞きに来てください。