平成元年に設立、令和4年の今年で創業34年を迎える株式会社データ・デザイン。今回は、創業者である岡村社長に、データ・デザインのこれまでの歴史、そして今後の展望を聞いてみました！

データ・デザインの歴史

「世の中にまだない、新しいものを開発したい」

そんな思いを持った若者が集まり、創業当時はソフトウェア、システムの自社開発から、販売・サポートに渡り、自身らで全てを行っていました。

1990年台、日本は国内の独自手法が主流で、世界から見るといわゆるガラパゴス化していたと思います。だからか、3Dテクノロジーという新しい技術やサービスは中々浸透しませんでした。

しかも、創業当時はほぼ20代の社員という若い会社。３Dテクノロジーの代表ソフトウェアであるCAD/CAM/CAEは大手のソフトウェア会社が軒並み名を連ねる中で、ベンチャー企業の私たちは無名の存在でした。

ネームバリューもない私たちが、信頼を勝ち取るためには実績が全て。そう考え、他社では真似できないようなユニークな商品を作り、提案をし続けました。

側から見たら、朝から晩まで駆けずり回る私たちは、少し大変そうだったかもしれません（笑）

しかし、新しいことへの挑戦やデータ・デザイン成功に向けての奔走は、私たちにとってワクワク以外の何ものでもありませんでした。

「手放せないシステムになった、ありがとう」

「データ・デザインに手伝ってもらったから、今の会社がある」

最初は我々に半信半疑だったお客様が、最後には笑ってそう言ってくれたんです。データ・デザインのサービスや価値が、お客様に受け入れられたということが本当に嬉しかったですね。

同時に、日本にはまだない技術や商品を、海外から持ってくることにも成功しました。海外でも日本国内でも、技術者として想いは共通なのだと再認識出来たこともあり、海外におけるパートナーも確実に増えていきました。

創業から約30年を過ぎ、今ではありがたいことに、国内外合わせて5000社以上の顧客と100社以上のパートナーとの取引が実現しています。

グローバル展開

データ・デザインの海外拠点として、インド・ベトナムにソフトウェアの開発子会社、タイに販売子会社を保有しています。

コロナになって、日本でもリモートワークが一般化しましたが、当社は海外に拠点を設立した当初から、オフショア開発でチームとの協業を遠隔で実施してきました。

また、海外の展示会での情報収集や人材ネットワークで、世界中のパートナー開拓を常に推し進めて参りました。今後は国内、アジア圏だけではなく、欧米のマーケットなどの開拓も目指しています。

それに最近の学生や若手の社員は、語学が非常に堪能でとても驚かされます。

データ・デザインでは海外に出張する機会も多く、海外のパートナーとのオンラインのミーティングも日常的に行われていますので、語学力を最大限に活かして、どんどんスキルアップしてほしいですね。

今後のビジョン

進めていかなければならないことは、まずR＆D。

R&Dとは「Research & Development」の略で、日本語でいうと「研究開発」という言葉ですね。これは、自社の事業領域に関連した研究開発を行い、新たな知見や技術を得ることで新しいサービスを生み出すということです。

データ・デザインの強みである3Dテクノロジーですが、お客様の新たな要望に応えていくために、その先を行くような研究開発が常に求められています。

また一つは、サービスビューロー。

他社の業務を請け負い、実践経験を培うことで独自のノウハウを確立する、いわゆるBPOの立ち位置の事業です。ただ、これはまだ採算が取れる段階ではないので、今後更に推進していきたいところ、というイメージですかね。

あと、今年なんとかしたいなと考えていることが一つ。

3Dのツールはそれこそ沢山あるのですが、それらは全て独立していて繋がりがありません。なので、データ・デザインでそれらを繋ぐためのプラットフォームを構築したいと考えています。

実現すれば、全ての仮想空間上の情報が繋がり、そこにはありとあらゆるデータが蓄積していきます。その情報を誰でも閲覧・活用できるようになれば、飛躍的な業務の効率化が図れると考えています。そうなれば、3Dテクノロジーの恩恵を多くの人が受けられるようになりますよね。

また、完全なる新規事業という点では『3Dテクノロジーの総合コンサルタント』が実現すれば面白いなと思っています。

今はいわゆる、お客様にとっての専属ドクターという位置付けです。困ったときに解決してくれる存在ですよね。ですが、お客様がそもそも病気にならないような定期チェックを行い、サポートしていく体制が整えば、それ以上のことはないと思っています。

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