ダイレクト出版の社員に向けて書いたレターを転載しています。
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To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
「仕事の基準」とは、どうやってできるのだろう。
つまり、ある人が仕事をするときに、「このくらいの成果を出したい」と考えるラインのようなもの。それをどこに設定するかは人によって違ってくるが、それはどう形成されるのか。
1つは自分の意志の力。
そしてもう1つ大きいのは、他者からの影響じゃないかと思う。
・意志力……自分で自覚できる顕在意識の力
・影響……自分で自覚できない潜在意識の力
こう考えると、おそらく後者のほうが強い。そのため、仕事の基準の高い人(上司でも同僚でも部下でも)と一緒にいれば、自然と自分の基準も高くなる。低い人といれば……、ね。
自分が誰から影響を受けるのかというのは、とても大きな選択だ。
基本的には自分が緊張する人、自分を焦らせてくれる人と一緒にいると、自然と基準が上がり、成長しやすくなる。
セミナーや集まりでも、「自分がその集団の中で一番だ!」というような集団は、逆にあなたの足を引っ張るだけ。「オレも頑張らないと!」と思えるような集団じゃないと、基準は上がらない。でも、たいていの人の周りには同じような人しかいないから、そんな時に役に立つのが本であり、その他の情報ソースである。
でも、気を付けないといけないことがある。たとえば、雑誌で目にする話は、たくさん売るため一般大衆向けに書かれている。なので、もし自分が一般大衆になりたくないなら、そこに書いてあることは真に受けちゃダメだ。
世の中の会社の95%は年商5億円以下だ。だから、よくあるビジネスアドバイスでも、それがどんな対象に向けてメッセージを送っているかによって、受け止め方が変わってくる。年商30億円を目指そうとしている人が、年商5億円を目指す人を対象にしたアドバイスを聞いても、まったくフィットしない。
・誰の影響を受けるか
・どの情報ソースの影響を受けるか
・どんな本を読むか
・どこを競合と考えるか
ほとんどの人が気にもかけないようなことだが、仕事の基準を上げていくためには大きく影響してくるのだ。そして自分が成長したら、その成長に合わせて情報ソースを変えていくこと。そうしないと、今まで基準を上げてくれた情報ソースが逆に基準を下げる、あるいは停滞させるものとなってしまう。
仕事の基準を上げるということは、去年と同じ仕事はしないということ。去年よりも、前回よりもレベルを上げるにはどうすれいいかを常々考えるということだ。
高い基準を持とう♪