マーケティング初心者におすすめの本
マーケティングってまず定義が難しい。話す人によって、広義のマーケティングなのか狭義のそれなのか、微妙に違う。だからマーケティングの本もたくさんあるけど、学術的過ぎたり、個別事案過ぎたり、そこの距離感がピンとくるものが意外と少ないと思います。
そんななか私がマーケティング初心者(新人ではない)にお勧めするのが、この本です。
生活者ニーズから発想する 健康・美容ビジネス「マーケティングの基本」
この本は健康・美容というヘルスケアビジネスに特化した本ですが、それを具体例として「共感」が重視される今の時代のマーケティング基本要素をかなり分かりやすく噛み砕いて教えてくれる本です。
簡単に説明すると、
■コト(課題づくり)
■モノ(ブランドづくり)
■ハコ(市場づくり)
■ヒト(顧客づくり)
という4つの基本要素の考え方とヘルスケアビジネスにおける実例をとにかく分かりやすく教えてくれます。だいたいこういう本って小難しく書いてあるのですが、この本は本当にわかりやすい!
ここを理解できると、生活者に対してのコミュニケーション設計がだいぶ整理されます。そのコミュニケーションは何のためにやるのか?世の中の課題作り?市場作り?ブランド作り? 今一番伝わりやすい顧客は誰で、それは細かい情報で支援したら伝わるのか?感情に介入したら伝わるのか?
詳しいことは読んでもらえればと思うのですが、「課題を広めていく仕掛け」「ブランド=機能(信用)と情緒(記憶)の和」「ターゲティングは、絞ることではなく、優先順位をつけること」「人口学的セグメンテーション」などかなり汎用性の高い理論もたくさん勉強できます。
新人が読むには少々難しいかもですが、2~3年現場で経験して、マーケティングの面白さを感じていて、これからもっと専門的になりたいけど、今まで読んだ本は学術的すぎてイマイチぴんとこないんだよねという方に是非読んで頂きたい本です。