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はじめまして!!
今回こちらに寄稿させていただくこととなった、新人エンジニアのSと申します。
初めて一人で現場に入る時、初めてドキュメントを作成する時など、不慣れなことが続く新人エンジニアには失敗がつきものです。
今回、私が現場で経験してきた「初めての壁」と「乗り越え方」を、これからITインフラの現場に入る方に向けてお伝えします。
是非最後までご覧いただければ幸いです。
1. 現地作業は事前準備が大事
私が初めて現場に出たのは、入社3日目のことで、かなりのスピード感がありました。
初日が木曜、金曜とガイダンスが続き、土日を挟んで現地作業という流れです。
月曜の朝、私は灼熱の太陽の下、見知らぬ駅に降り立ち、初対面の先輩を訪ねる旅へ出ました。
そんな中で感じたことは、何よりも事前準備が大切だということです。
現地作業に入る際、私は以下の順序で情報を事前に整理しています。
①場所>=②時間>=③人(連絡先)>=④費用>=⑤服装=⑥持物=⑦作業内容
※基本すべて同じくらい大切
根底はいわゆる5W1Hです。
会社によって取り扱いは変わると思いますが、「作業にいくらお金や時間、人員を費やしたか」は売り上げや利益を考える際に重要なテーマです。
個人的なレベルでも、何にいくら使ったか控えるのは経費の精算で役立ちます。
新人のうちは出張や現場が続くと管理が追いつかないこともありますが、ここを丁寧にやるだけでミスは大幅に減ります。
私は北海道から九州まで、この仕事で様々な場所に行かせていただきました。
しかし依然としてこの事務処理が苦手です...…。
2. 影響の及ぶ範囲を考慮する
最初の現地作業はイメージの展開、簡単に言えば設定済のWindowsをパソコンへ複製する作業でした。
対象のパソコンは合計300台弱、一般的な感覚からすると結構な台数です。
私はこの作業でコピー元の設定値を誤り、複製後に再度やり直す経験をしています。
一度にまとまった数へ展開できるといえど、すべて含めると3時間程度を失ってしまいました。
現地に入る際、ミスを避けるよう努力するのは大切なことです。
しかし万が一発生したとき、重要なのは「ミスによってどれだけの影響が出るかを想像する力」です。
・何台のパソコンに影響が出るか
・巻き返すにはどれくらいの時間が必要か
・今日中に完了できる想定か
この影響範囲を考慮する力は経験とともに身についてきますが、早いうちから意識しておくと判断に余裕が生まれます。
3. 睡眠はとろう、食事はとろう
私はまず、作業を問題なく完遂することを何よりも大切にしています。
そして、何よりも心配性です。
翌日早いのに作業が気がかりで眠れない、進捗に余裕があるのに作業が気になって手を止められない...…。
ですが、実際の仕事においては体力と集中力が求められます。
寝不足だったり、お腹が空いた状態では、100%の力を発揮できないどころか、些細なミスにも繋がってしまい、生産性が著しく低下する恐れがあります。
皆さんは作業前日早めに布団に入ったり、区切りの良いところで手を止める習慣づけをしたりしましょう。
私も自分に言い聞かせながら日々改善しています。
4. 書類はよく目を通す
最後にこれを持ってきたのは、これが特に大切なことだからです。
右も左も分からない新人が不安になる理由は、やっていいことと悪いことの判断がつかないからだと私は感じます。
作業で配布される「手順書」や「チェックシート」と呼ばれる書類には、最低限「やるべきこと」や「確認すべきこと」、あるいは「満たすべきこと」がまとめられています。
これらを「作業実績」として提出する場合もあります。
つまり、手順書やチェックシートに書いてあることは(個別に説明が無ければ)やらなければいけないし、場合によってはその詳細を記録する必要があるのです。
逆に言えば、これらに記載のない画面は普通は起こりえないこと、すなわちイレギュラーであり、報告や解決が必要になります。
加えてこれらに記述がないこと、これは「やってはいけないわけではないが、通常は避けるべきこと」という認識が大変重要です。
怪しいな、影響の範囲が大きそうだな、そのような勘が働いたときは、すぐに報告を上げましょう。
そして、このような書類の隅にはしばしば重要情報が書いてあります。
過去の失敗により改められた手順、しばしば発生するイレギュラーの解決法、特定の状況下における通常とは異なる進め方...…。
そうした情報を見落として私は困った経験をしました。
その経験から私は、現場での作業で以下のことを徹底しています。
①隅から隅まで一度目に通すこと
②内容をある程度頭に入れること
③必要なときすぐ取り出せること
手順書やチェックシートについては、この3点を意識してみてください。
最後にまとめです
1.現地作業は事前準備を入念に。作業で現地に赴く際は場所や時間、持参物等を整理しておくと良い。
2. 作業を行う際は影響範囲を意識。その作業や手順によって何が起こりうるかよく考える。
3.睡眠・食事・メンタル管理が重要。 作業でより良いパフォーマンスを出すため、身の回りには気を遣う。
4.資料や書類をよく確認する。 作業で用いる書類は事前によく目を通し、出番になったらすぐ使えるよう準備する。
これはあくまでも私の方法であり、皆さんには皆さんに適したやり方があると思いますが、この拙稿が現場に行く皆さんのための一助になれば、私は大変嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。