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不動産投資プロセスのDXを大胆に推進し、今までにない資産運用サービスを創造するクリアル株式会社。主力サービスである不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL(クリアル)」は業界のリーディングカンパニーで、2022年4月には東証グロース市場への上場を果たしました。
そんなクリアルが新たにスタートさせたのが、ホテル運営事業です。DXを活用した「より自由で、より新しい、宿泊体験価値」を提供する近未来型ホテルの運営を目指し、2024年に100%子会社「クリアルホテルズ株式会社」を設立しました。
今回は、クリアルホテルズの事業責任者である倉地にインタビューを実施。クリアルホテルズが手がけるホテルの特徴や、事業の立ち上げフェーズだからこそ得られる醍醐味、新しいホテルを作る面白さなどについて語ってもらいました。
クリアルホテルズ株式会社
取締役 兼 経営企画部長
倉地 恵太
大学を卒業後、ベンチャーキャピタル、カーケアサービスを手がけるベンチャー企業を経て株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメントに参画。一連の領域で統括責任者を歴任し、取締役としてホテルチェーンブランド「カンデオホテルズ」の事業拡大を牽引する。2022年よりファーストブラザーズ株式会社にジョインし、ホテルブランドの開発や事業戦略立案に従事。2024年にクリアル株式会社へ入社、現在に至る。
クリアルは、ゼロから新しいホテルを構築できるダイナミックな環境
──倉地さんのこれまでの経歴について教えてください。
私は社会人になって約20年になりますが、ホテル業界に携わるようになったのはここ10年ほどのこと。それまでは別の業界に身を置いていました。
まず新卒入社したのはベンチャーキャピタルで、営業を担当していました。その際に投資候補先として出会ったのが、次の転職先となる出張型カーケアサービスのフランチャイズビジネスを展開するスタートアップ企業です。営業として熱心に事業支援を行っていくうちに「外部からではなく、同じ船に乗る仲間として事業を支え、自分が牽引していきたい」という思いが強く湧き、経営陣に加わることを決めました。27歳の時でした。結果的には、事業はうまく軌道に乗りきらず、途中退任という形で会社を離れることとなりました。
次に入社したのが、ホテル業界で急成長を遂げるカンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(以下、カンデオ)です。当時の私はホテル業界を志望していたわけではなかったのですが、面接相手だった代表が私の経歴に興味を持ってくださり、その人柄に惹かれたというのが1番の入社理由でした。
カンデオでは、マーケティングやブランディング、レベニューマネジメントなど売上に関わる一連の部門責任者を歴任し、売上部門の管掌役員として従事しました。カンデオで学んだのは、ホテル経営において最も重要なのは「戦略」であるということ。ホテルは1度建設してしまうと仕様を大きく変更することが難しいため、どのようなターゲットに対してどのようなホテルや客室を創るのか、今あるものをどう活かすか、1度立てた計画をどう実現していくかを考え続けることが求められるのです。そうしてホテル運営にのめり込むうちに「自分でゼロからホテルを作ってみたい」と考えるようになり、ホテルの競争戦略や開発、リブランディングを任せてもらえるファーストブラザーズに転職し、運営サイドから開発サイドへ軸足を変えました。思い切って領域を変えたことが今に生きていますし、ここで得られた経験は計り知れないです。
──クリアルに入社したきっかけは何でしたか?
クリアルは、まったくのゼロから自分で新しいホテルを作れる上、やりたいことをスピーディーに実現するための資金調達力も持っているという、私にとっては唯一無二の環境でした。「この求人内容は自分のことだ」とすぐに応募したのを今でもよく覚えています。
面接では、代表の横田やCIOの山中らに向けて自分が実現したいホテルをプレゼンしたのですが、私が考えていたビジョンは面白いほど2人と合致していました。ホテルといえば「おもてなし」が重視されがちですが、実際のホテル業界は離職率が高く、人的リソースで差別化を図るのは今後も厳しい競争にさらされ、難しい現状があります。「入ったばかりのアルバイトスタッフがフロントを担当する」なんてことも、現場ではよく起こっているんです。そのためこれからのホテル業界は、DXによってより顧客の体験価値を高めることに重心を置いたうえで、手段として省人化や業務効率化をどんどんを推し進めることが勝機をつかむポイントだと考えています。この発想はCIOの山中とかなり合致していたため、面接は「これから手がけるホテルについての認識合わせ」のような形で進んでいきました。
「無人フロント=カジュアルなホテル」は過去の話。DXで固定観念を覆すホテルを作りたい
──運営しているホテルの特徴や強みを教えてください。
現在クリアルホテルズでは、自社ブランドホテル「LACER」の運営と、他社ブランドホテルの受託運営を担っています。現在手掛けているのは、既存ホテルを「LACER」へとリブランドした「LACER OKINAWA NAHA MIEBASHI(レイサー沖縄那覇美栄橋)」と「LACER OKINAWA NAHA TOMARIPORT(レイサー沖縄那覇泊ふ頭)」、そしてインターコンチネンタルホテルズグループが展開するブランド「ホリデイ・イン&スイーツ」の新大阪施設の3棟です(2025年4月時点)。
我々が運営するホテルの特徴は、DXを活用することで「上質な顧客体験」と「高い運営効率」を両立していることです。市場の中でこの立ち位置を確立しているホテルは、実はほとんどありません。これまでDXによって省人化を進めていたのは、民泊をはじめとした低価格帯の宿泊施設が中心でした。実際に「機械化が進んでいるホテル=サービスが手薄な安いホテル」というイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、ITやモバイルリテラシーの高いミレニアル世代が旅行予約者の中心層となりつつある今、こうした固定観念は見直すべき時期に来ているのではないでしょうか。たとえば、ホテルを利用するお客様すべてが、フロントでじっくり説明を受けたいわけではないと思います。それならば、DX化が進んでいる上質なホテルがあってもいいのでは?と考えているのです。勿論、ホテルが本来持つ品格や魂が前提にたつ話ですが、そういったホテルを構成していく要素群のなかにおいてDXが必然と存在感を増していく、そんな未来を予想しています。
実際に、沖縄にある2棟の「LACER」で完全無人のセルフチェックインを実践していますが、フロントに人がいなくても十分稼働しており、確かな手応えを感じています。
──実際に運営を始めてから見つかった課題や発見はありましたか?
基本的には順調ですが、「チェックインのやり方が分からない」という問い合わせをいただくことはまだあります。チェックインシステムの改良は積極的に進めていきたいですね。
逆に言えば、より直感的に操作できるUI設計のシステムを開発できれば、顧客満足度は大きく向上するはずです。顔認証システムなどを利用することで「ホテルに一歩入るだけでチェックインが完了する」といった未来も実現できるかもしれません。特に当社は社内にDX部門を内包していることが大きな強みであり、クリアルCTOの太田をはじめ、多くのエンジニアやマーケターと日々内製化に向けた議論をしながらホテル事業を推進しています。これは他社にない強みであるし、大きなチャンスだと捉えています。
──今後取り組んでいく予定の施策があれば教えてください。
レベニューマネジメントシステム(将来的なゲストの行動や需要を予測し、価格を調整するシステム)を自社開発しようとしています。現状は1人あたり約5施設くらいのレベニューを管理するのが一般的なのですが、DX活用によってこれを10倍ほどへ引き上げることができるのでは?と考えているんです。自社でゼロからシステムを開発するのはコストも労力もかかりますが、長い目で見れば利点の方が多いのは確実です。代表の横田もそれを理解していて、惜しみなく予算を割いてくれるのでありがたいですね。
もう1つ進めているのが、自社でコールセンターを運営する計画。ホテル運営のDXを進めるとお客様とのタッチポイントは減ってしまうことで無機質になりがちなため、そこをしっかり補完できる機能を作りたいのです。またコールセンターを自前で作ると、お客様からの要望や質問が社内にどんどん蓄積されていきます。そこで得られたデータは、サービスの改善や質向上にこれ以上ないほど役立つはずです。
潤沢な資金を活用しながら0→1フェーズを体験できる、唯一無二の職場環境
──クリアルホテルズでの仕事には、どんなやりがいや醍醐味がありますか?
0→1を体験できる環境であることが、クリアルホテルズの何よりの魅力だと思います。自分たち自らの手でゼロから様々なホテルブランドを世に出せる会社なんて、滅多にないですからね。
現在クリアルホテルズが展開しているブランドは中価格帯のDXホテル「LACER」のみですが、今後はさらにハイエンドグレードなブランドとして、ラグジュアリーヴィラ、ブティックホテル、なども展開していけたらと考えています。現在「限定的/セルフ型(DX 運営ベース)」 × 「高価格帯」のホテルブランドを中心に開発中ですが、ゆくゆくは上流から下流までの価格帯を網羅するようなイメージを持っています。これから入社する方には、そのブランド拡大や構築に力を貸していただきたいです。
さらにクリアルの魅力としては、上場企業ならではの盤石な経営基盤があります。加えて不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL(クリアル)」という個人投資家向けのクラウドファンディングプラットフォームを持っているほか、機関投資家とのネットワークも絶大であるため、資金調達力にも非常に長けています。
つまり「予算がないから思うように事業を動かせない」「資金集めに時間がかかり、計画がなかなか進まない」といったもどかしさを感じることがないんです。むしろ、高い目標を掲げて急速にサービスを拡大しているため、自分自身の成長にもつながっている実感があります。
──クリアルホテルズとしての、今後の展望を聞かせてください。
定量的な目標としては、「3年で20棟、5年で50棟のホテル開業」を掲げています。
現時点で開業済みの施設と、今後の開業が決まっている施設をあわせると全部で12棟。そこから逆算すると、5年で50棟を達成するためには今年度中にあと26棟の計画を進めなければなりません。そのためには増員が必要なため、クリアルホテルズで一緒に働いてくれる新たな仲間を探しています。
定性的な目標として掲げているのは、「日本初のグローバルオペレーターとなること」。TOYOTAが世界的な自動車メーカーとして広く認知されているように、私たちもホテル業界において「世界に名を馳せる日本発ブランド」を築き上げたいと考えているのです。
裁量の大きさを楽しみ、共に事業を育てていくパートナーを求む
──今後どんな方と一緒に働きたいですか?
自分自身を成長させたい方、成長角度をもっと高めていきたい方と働けたら嬉しいですね。クリアルホテルズは創業期フェーズにあり、先ほどお話しした高い目標に向けて急速に事業を拡大しているところです。その分、非常に幅広く濃密な経験ができることは間違いありません。あえて自らに高い目標を設定することで自分の可能性をより遠くまで伸ばしたい、そんな方々はまさにフィットすると考えています。
また「挑戦したい仕事」や「目指したいキャリア像」が明確な方も、当社に向いていると思います。クリアルホテルズはもちろん、クリアルグループ全体に言えることで、一人ひとりの裁量がとても大きい環境であり、どんな意見にも耳を傾けて一緒に叶えようとしてくれる人が集まっている会社です。「前職では決められた範囲でしか動けず、思うように仕事を進められなかった」なんてもどかしさを感じた経験がある方は、ぜひ当社に来ていただきたいですね。きっとチャレンジする機会を得られると思いますし、自らが選んだ道を正解にできるような、そんな環境が整っているといえます。
とはいえ「やりたいことがまだ定まっていない」「これから自分の強みを見つけていきたい」という方も、当社は歓迎します。当社は面倒見のいいメンバーがとても多いことと、誰かの挑戦に対して背中を押し続ける組織でありたいと思っています。大きな学びや発見を得られる機会が多いと思いますよ。
──最後に、これから一緒に働く方々に向けてメッセージをお願いします。
クリアルホテルズは、年齢や過去の経歴に関係なく「自分をもっと成長させたい」「何かを成し遂げたい」という強い思いがある方を求めています。私自身も理想通りのキャリアばかり歩んできたわけではなく、何度も失敗や挫折を経験してきました。しかしそこで味わった経験や苦節こそが、今のホテル運営事業で新しい価値を生み出すエネルギー源になっています。
入社後は、それぞれのポジションに応じた仕事をお任せしていきますが、「対等なパートナー」として、同じ目線で事業を育てていけたら幸いです。
日本初のグローバルオペレーターへと事業を成長させる。そんなビジョンを一緒に実現しませんか?意欲ある方からのご応募を、心からお待ちしています。