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【Special Interview】Holmes Knowledge Cloud 開発秘話<CTO/スクラムマスター編>

2019年9月25日、契約マネジメントシステム「ホームズクラウド」を提供するHolmesは、法務部と事業部間の契約ノウハウを企業全体で"蓄積・共有・活用"できる「Holmes Knowledge Cloud(ホームズ ナレッジクラウド)」という新サービスをリリースしました。

前回は<メンバー編>にて様々な開発現場の開発秘話をお届けしましたが、続いて今回は、創業当初からHolmesを創り上げてきた、取締役CTO花井さんと「スクラムマスター」である簾田(みすだ)さんのお二人にも、当時のエピソードを振り返っていただきながら、ナレッジクラウドの開発への想いをインタビューしてきました!

※<メンバー編>も公開しております。あわせてご覧ください!


新たなHolmesへのパラダイムシフト

担当:ナレッジクラウドのリリース、本当にお疲れ様でした!7-9月期は特に多くの開発メンバーがジョインしたということで、様々な想いでCTO/リーダーとして現場を引っ張って来られたのだろうと思います。まずは最初に、読者の方々に向けてナレッジクラウドのサービスをご説明いただけますか?

花井:ナレッジクラウドは、企業内における法律的な相談の窓口になり、相談によって生まれたナレッジを蓄積し、共有、活用するためのプラットフォームです。企業の事業部全体に関わるプロダクトとなるもので、契約業務が「新たなHolmesへのパラダイムシフト」をするうえでとても大きなインパクトを持っています。

サービスの構想は今年の5月初旬に代表の笹原から伝えられました。そこから現在進行形の開発のマネジメントと並行してユースケースおよびフローを定義し、ビジネス的要件とアーキテクチャ構成が形となりユーザーストーリー作りに入った頃には、開発開始予定まで1ヶ月を切っており急ピッチでプロトタイプデザインの制作を進めました。Holmesのプロダクトミッションとしてアプリケーションを利用する全ての企業がそれぞれに最適な契約マネジメントを自然と実現できる状態となる事を目指しています。その実現のため、開発では期ごとに一つ新しい価値を提供するプロダクトを開発することを目標にしていて、スタート時点から9月中のリリースは決定していました。

ユーザー視点に立ってブレないこと

担当:どのように開発は進んでいったのですか?

花井:CTOとして私がやるべきことは、チームが使える技術の幅を広げることと、まだ粒度の荒いビジョンの段階の構想を、いかにして実現可能な開発要件まで分解し開発メンバーが作れる状態に落とし込むかということです。

それぞれのステークホルダーの「想い」をまとめ上げていくうえで注意するべきことは、ユーザーの役割にとってビジネス価値として何を提供してそれは何故なのかをベースとする事です。どのように実装するかは開発メンバーに任せています。「こういった機能が欲しい」「こういうシステムであるべきだ」といった様々な意見が分かれる場合は、実際にプロダクトを利用する「ユーザー」に提供しようとしている価値は何であるかに立ち戻るということです。

「イメージ」を共有する

花井:ユーザーが実現したいこと、ユーザーにとって価値があることを起点に機能を定義したものが「ユーザーストーリーマッピング」です。

▼ユーザーストーリーマッピング設計のイメージ

これがプロダクトの目指すべき要件となります。そしてこの要件を共有し、全体のコンセンサスを得ることが最も重要な課題となります。

全体のコンセンサスを得るうえでは、イメージこそが最も強力なツールになると経験的に考えています。特に代表の笹原は言葉で説明されるよりアウトプットからやろうとしている事を推察する方が早いため「画面でちょうだい」と言う人なので笑。プロダクトの各画面をデザインに落とし込んだモックは、弊社自慢のデザイナーがビジョンを理解しながら対話によって生み出しているものです。


▼Holmesの世界観をカタチにするデザインモック

開発要件の土台が固まった段階で開発メンバーに共有することで、開発としての不確実性を早期に調整できます。

聖域なき機能の削り合い

花井:開発メンバーのリソースは限られています。一時的に開発メンバーのQOLを下げてプロダクトアウトしたとしても、Holmesが今後も継続的に新しい価値創造をしていくうえでは、持続可能性の高いプロダクトは育たないと考えています。

ユーザーのニーズを最大公約数的に体現している機能は何か、リリース後にユーザーのフィードバックを見てから実装するべき機能は何かを見極め、調整することも私の大事な役目です。

私のミッションは「メンバーが働きやすい環境を作ること」

担当:続いて、「スクラムマスター」の簾田さんにも早速色々とお聞きしたいなと思います!まず初めに、簾田さんがチームを引っ張る存在として一番心がけていることとはなんでしょうか?

簾田:開発メンバーの一人一人が最高のコンディションで各自のバリューを最大限に発揮してもらうことは、Holmesのサービスの価値を高めるうえで最も重要なことだと考えています。ただ、私がメンバー一人一人のコンディションをすべて把握することは難しいとも感じています。私の見える範囲は限られていますし、例え注意深く観察しても、それはあくまで私の推測でしかなく、メンバーの実際ではないかも知れないからです。

聞くのではなく、発表してもらう

簾田:開発ではミーティングの際に「チェックイン・チェックアウト」という取り組みを導入しています。ミーティングの冒頭と終わりで、数分ずつ各自の「今、思っていること」をざっくばらんに発表してもらっています。作業の問題点や今の気分、趣味の話など笑、なんでも良いので「その時に話したいこと」を発言してもらい、他のメンバーは耳を傾ける「場」を用意することが重要だと考えています。

私自身がプレイヤーだった経験から、初めから完璧な要件定義は存在せず、開発者が実際に手を動かすことで発見する「不確実性」が必ず存在し、そういった意見を拾い上げることがプロダクトの質を高めるうえで重要だということを覚えています。

メンバーの仕事に対するモチベーションや意見は「推し量る」ものから「発表する」ものに意識を変えたおかげで、些細な意見でもSlackなどで聞けるようになりましたし、以前よりずっとコミュニケーションは円滑になっています。

楽しく開発して、より良い製品をユーザーに届けたい

簾田:私はどんな時にあっても、私自身が人一倍「楽しく」振舞うことを意識しています。これは言葉にすると簡単ですが、実践するととてもしんどいです笑

けれど、チーム全員が意見を出し合って課題に取り組むことでより良いプロダクトを開発できると信じているので、チームの雰囲気を明るくすることは私にとってとても重要なことなのです。

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担当:花井さん簾田さん!「Holmes愛」を感じる素敵なインタビューをありがとうございました。お二人の熱いメッセージは、開発メンバーの皆さまだけでなく、Holmes社員全員、更には将来のナレッジクラウドのお客様にも、この記事を通して届けてまいります。今後も開発チームが創るホームズクラウドの未来のサービスラインナップ、楽しみにしています!


※<メンバー編>も公開しております。あわせてご覧ください!

【Special Interview】Holmes Knowledge Cloud 開発秘話<メンバー編> | 株式会社Holmes
2019年9月25日、契約マネジメントシステム「ホームズクラウド」を提供するHolmesは、法務部と事業部間の契約ノウハウを企業全体で"蓄積・共有・活用"できる「 Holmes Knowledge Cloud(ホームズ ナレッジクラウド) 」という新サービスをリリースしました。 ...
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