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【3名対談】UXデザイナーとPdMが語る、コンセントリクス・カタリストのプロジェクトの進め方

コンセントリクス・カタリスト(以下CAT)では数多くのクライアントワークを行っています。その中でCATが提供している価値とは何なのでしょうか。今回はひとつのクライアントワークのプロジェクトにいる3名に、どのような仕事の進め方や、チームでのやりとりをしているかを聞いていきます。UXの視点を取り入れ、社外から関わる際にプロとして大切にしていることなどが垣間見える内容となりました。


◇プロフィール

  • 碓井映美Usui Emi
    (スイミー:写真中央)
    Lead UX Designer
    通信キャリアでのデバイス開発や、アパレル企業でのデジタルプロダクトやリアル店舗を活用したサービスの企画開発、スタートアップでのBOPISサービスの立ち上げなど、さまざまな分野で体験設計に携わり、2021年にTigerspike(現CAT)へ参画。ユーザーと企業を繋ぐ、双方にとってより良いサービス・プロダクトとは何かを日々探求中。
  • 五味夏季 Natsuki Gomi
    (ゴミー:写真右)
    Lead Product Manager
    デザイン制作会社のディレクターとしてWeb/グラフィックの幅広いプロジェクトに従事したのち、料理レシピサービスの運営会社にジョイン。広告部門の企画編集職を経て、サービス開発部門のディレクターに転向。家庭料理とユーザーに向き合いながら、Web/モバイルアプリケーションの機能開発やリリースフロー整備、様々なグロース施策の企画実行に取り組む。より幅広い領域の課題やプロダクトに関わりたい思いから2022年1月にCATへ入社。
  • 堀 尚史 Takafumi Hori
    (ホーリー:写真左)
    UX Designer
    リゾート運営企業にて顧客満足度調査から宿泊体験やオペレーション設計関連のプロジェクトを5年半経験した後、プロジェクトベースでデザイン思考を修得するためミュンヘンへ渡りデザインマネジメント修士課程を修了。帰国後、デザインコンサルティングファームにてデザインリサーチからビジネス機会領域とサービスコンセプトの定義、UXデザインに従事。その後事業会社にて組織内にデザイン思考及びデザインリサーチを導入するカルチャーデザインの領域を経験。デジタルプロダクト/ サービス領域でのUXデザインに注力すべく2022年3月にCATへ入社。


——本日はスイミー・ゴミー・ホーリーの3名に集まっていただきました。1年半ほど同じプロジェクトに入られているとお聞きしています。

ホーリー:私たちが入社する前から実施されている、CATの中でも長期のプロジェクトです。大手企業が運営しているクラウドサービスで、扱う領域もかなり専門的なものです。

何度か社内のメンバーが入れ替わりながら、今のメンバーでもアジャイル開発を2週間単位で行っています。現在はCAT内のメンバー7名が関わっています。

CATはクライアントワークの会社なので、お客様によってもコミュニケーション手段が変わります。お客様とはメールでのやりとりと定例のMTGがあります。


——このプロジェクト内での、メンバーの特徴を教えていただけますか。

スイミー:ゴミーは体力・精神力どちらもある人です。粘り強く交渉し、細部まで要件を詰めていけるタフさがすごいなと思います。

ホーリーは気の利くパスをしてくれます。ちょうど良いタイミングでサポートしてくれる印象です。

ゴミー:スイミーはミーティングの設計も完璧で、お客様との対応の場面での、情報の組み立てが本当に素晴らしいです。プロダクトオーナー(以下PO)を超えるような気概でお客様のプロダクトに向き合う人だと思っています。


——頼りがいのあるメンバーですね。チームとしての動き方は何か特徴がありますか。

ゴミー:職種としての責任範囲はもちろんありますし、職種ごとに作る成果物はその職種の人が責任を持ちます。とはいえ、そこに至るまでの議論や、検討はチームですべきだと思うんです。プロダクトマネージャー(以下PdM)が1人で意思決定するわけではなく、UXやUI、各専門職域から出してもらう意見を吟味して、プロダクトバックログに落とし込んでいきます。。

ホーリー:「今関わっているプロダクトを使う人は本当に使いやすいんだろうか」など、使う人のことを想像することがナチュラルにできる人たちが集まっています。それが声高にCAT社内で言われているわけではないんですが、自然とユーザーをはじめとする「人の状態」を各メンバーが気にかけています。

クライアント側のPOや、一緒にプロジェクトに入っている他社の開発チームのメンバーも、同じようなマインドを持ってる人たちばかりです。とても良いチームだと思います。


——このプロジェクトは、始まった時と比べると役割が変化してきたとお伺いしています。

スイミー:メンバー内でより良いプロダクトとは何かを追い求めているうちに、当初計画していた領域を超えて戦略部分まで関わることとなりました。

ゴミー:開発する機能のUI作成をスコープとして始まったプロジェクトだったのですが、やっているうちに「UIだけを作っていても、いいものは作れないよね」ってスイミーが言いだしたんです。そこから、プロダクトの戦略部分にも踏み込んだ提案をしていった形です。CATがUIだけでなく、全体の戦略から整理できることをお客様に示せたと思います。



——CATはUXデザインを大事にしていると聞きます。具体的にどのような点がそうだと思いますか?

ゴミー:まず、私のようなPdMとUXデザイナーが専任でいる組織自体が、事業会社もクライアントワークも含めてまだ世の中には少ないと思います。

CATでは、プロダクト開発の案件でも必ずUX選任のメンバーがアサインされるようになっています。チームの中に、必ずUXデザインの視点を入れるようにしているんです。

プロダクトの設計については、ユーザー調査の結果を元に考えています。。具体的なスプリントが始まる前にお客さんの事業目標や戦略と合わせて、体験設計を組み立てます。そこからどのようなプロダクトでどのような機能を作っていくかを決めるのです。

どのような機能に落としていくかは主にPdMが考え提供しています。そこでも、UXデザイナーが立ててくれたペルソナや、「こういうことが体験価値になりますよ」という内容のアウトプットを、割と忠実にプロダクトに落としていきます。UXデザイナーが作ってくれる設計を形にしていくというところを、すべてにおいて重視しているんです。

スイミー:過去を振り返ってみると、他の事業会社ではあまり「ユーザーがこういう人たちで……」「こういう提供価値で……」といった観点は、実はそこまで重要視されていませんでした。もちろん、足元の数字や事業目標・課題に対してソリューションを考えますが、そこに「人の意識がどうか」「プロダクトを通してどのような体験をするか」といったUXデザインの観点が強く求められないこともありました。


——CATでは、各メンバーに何らかの目標、特に数字が厳しく求められることはあるのでしょうか?

スイミー:もし今回のプロジェクトが既存プロダクトの運用・改善がメインだったとしたら、毎日の数値を見て、改善ポイントを探し、施策を考えて……という流れでしっかりKPIを見ることになると思います。

ただ私が今までCATで関わってきたプロジェクトは、上流のコンセプトから考えるものが多く、今回のプロジェクトも0→1を作ることがメインです。そのため、細かい数字についてのやり取りは、自社内でもお客様とのやり取りでもそんなに発生していません。短期でKPIを追うというよりは、大きな目標に向かってどうアプローチしていくかが中心です。


——このプロジェクトにてCATが期待されている役割とはなんだと思いますか?

スイミー:根幹のところは、「どのような人たちにどういった価値を届けるのか」というユーザー視点を期待されていると思います。この点については、自社内だけで考えるより、我々のような外部の専門的な知見も交えて検討するが、進めやすいのではないでしょうか。

ゴミー:PdMには、お客様に届けたい価値を一番効率良く機能にするための観点が求められています。加えて、大量にあるであろう、今後やりたいことの優先順の整理も重要です。

ホーリー:クライアントの状況を理解したうえでの最適な提案を期待されていると思います。POが抱える責任、ユーザーに提供したい価値、実装の工数など、多くの視点に配慮する必要があります。さらに、今回のプロジェクトで扱っているのは先行事例がかなり少ないプロダクトなので、答えがないなかで一緒に考えるようにしています。突飛なものよりは、地に足の着いた発想を求められていると思います。

「内部の様々な事情は一旦置いておいて、CATさんが言っている方法で進んでみましょう」という推進力として、専門家であるCATをうまく使ってもらえているのではと思っています。家庭でいうところのファイナンシャルプランナーさんのような感じでしょうか。意思決定のパートナーとして、新しい視点を提供したり、施策を始めるきっかけを提供できたらと思っています。


——今回のプロジェクトやチームをどう捉えているか、教えていただけたらと思います。

スイミー:非常に難しいプロダクトだし、常に全力が求められるプロジェクトです。タフな環境ではあるのですが、そんな中でもみんなで同じ方向を向きながら、「どうやったら一番良いサービスやプロダクトになるんだろう?」と考えてる人たちしかいないんです。とても良いチームだなと思っています。

上流からリリースのところまで携わることができており、CATの「使いたいをカタチに」を体現できているプロジェクトだと思います。今後も大事にしながら、関わっていきたいですね。


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今回の記事で出てきたスイミーやゴミーの働き方を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

▼UX デザイナーインタビュー 第2弾 その1

https://www.wantedly.com/companies/concentrixcatalyst/post_articles/432369


▼クライアントワークでプロダクトマネージャー筋がバキバキになる| プロダクト・マネージャー・ゴミー

https://note.com/tigerspike_tyo/n/ne35784af9bf6


コンセントリクス・カタリスト(CAT)は、カスタマー・エクスペリエンス(CX)ソリューションとテクノロジーのリーディング・グローバル・プロバイダであるConcentrixのエクスペリエンス・デザイン&エンジニアリング・チームです。

CATでは、モットーである「使いたい、をカタチに」を実現することで社会をより豊かにしていく仲間を募集しています。ぜひ一緒に新しい「価値創出」をすべく、あなたのご経験を活かしてみませんか?詳しくは採用ピッチ資料、もしくはWantedlyをご覧ください。



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