【CTO就任対談】発酵テクノロジーの専門性を大幅に強化し、次のR&Dステージへ | 株式会社ファーメンステーション
こんにちは! 今回はファーメンステーションにとって大きなニュースをお届けします。それはCTO(Chief Technology Officer)の就任です! ...
https://www.wantedly.com/companies/company_9768128/post_articles/403414
こんにちは!ファーメンステーション酒井です。
2022年ももうすぐ終わり、さて年内に書きあげることができるのでしょうか。。。
これを書くにあたり、1年前にwantedlyに書いたものを読み直してみました。
変わらない想いもありつつ、私も会社も変わったなと思うようなところもありました。
そして1年前の自分に言いたい「あなた、甘い!」笑
12月の半ばに、友人と「1年の振り返り」をしました。
4半期毎に分けて、注力したこと、大きなイベント、キーとなる人物などを書き出して、
質問しあったりします。このセッションは、改めて自分を俯瞰して見ることができて、次につながる時間となったのですが、笑えるのが最初に私が書いたメモ。
4〜6月 「息してない」
7〜9月 「覚えてない」
10〜12月 「ジェットコースターでアドレナリンが出た」
ひー、、、で、12月のところのまとめに
「次の変革を実行へ」
言いたかったのは、「次への変革を実行へ!」です。
そうです、来年は、ファーメンステーションにとって変化の年。大きく進化をします!
(と毎年言っている気がしますが笑)
ファーメンステーションは、研究開発型スタートアップとして、これまでのビジネスに加えて、より技術にフォーカスしたビジネスも拡大していきます。
今日は、ここに至るまでの2022年を、まずは「これは!」というニュースから振り返ります。
それにしても、色々あったけど、楽しかったな。。。
CTO参画と技術の進化
これはもう本当に嬉しいニュースでした。
ファーメンステーションのCTO(Chief Technology Officer)として、杉本さんがジョイン。
詳細は是非こちらをご覧いただきたいのですが、、、
杉本さんは、もともとファーメンステーションとアサヒグループとの協業のアサヒ側の担当の方でした。
協和発酵、アサヒ、ニッカでR&D、基礎研究や生産技術開発、新規事業開発などに携わっていて、リンゴの搾りかすの活用などでご一緒する中で、「一緒に働けたらいいな。。」とずっと思っていた方です。
3-4年に渡るお付き合いの中で、絶対にうちに必要な人なのでは、、、と思って思い切ってお声がけ、今年の6月に正式に仲間になりました。
(ニッカのリンゴ粕を一緒に取りに行った時の様子。この笑顔 笑)
ファーメンステーションでは、これまで10年以上、色々なバイオマスにチャレンジしてきましたが、ここで培ってきた技術に加えて、微生物、発酵テクノロジーのど真ん中で研究開発に携わりながら、大企業とスタートアップの連携での経験のある杉本さんがジョインしたことで、ファーメンステーションらしい技術が足し算ではなくて、掛け算で進化していると日々感じます。
(岩手のラボや、東京のラボでの様子。特に東京では、「今日は何の実験してますかー?」と聞くのが毎日楽しみ。いつか杉本さんの助手になりたい。。。実験したい笑)
B Corp取得とソーシャルインパクトへの取り組み
事業性と社会性の両立は、ファーメンステーションの根幹にあるものですが、
ソーシャルインパクトへの取り組みでも今年はニュースがありました!
まずは、コミットメントの設定。
社会性と事業性を追求してきた企業として、改めて私たちの考えを広くお伝えし、公に私たちの「コミットメント」として宣言することで、よりスピーディーに力強く社会性と事業性のインパクトを創出していくことを約束しました。
コミットメントは、環境、社会、ガバナンス、事業性、プロダクト、この5つの視点で制定しました。単なる宣言に終わらせず、具体的な取り組みとしてアクションを取り続けます。
リリースでは、ステークホルダーや株主の方などにもコメントをいただきました。
そして、3月にはB Corpを取得!
B Corpは、2006年に米国で設立された非営利団体「B Lab」が運営する認証制度で、環境や社会への配慮とインパクトの追求、地域性やダイバシティへ配慮した従業員をはじめとするすべてのステークホルダーとの関係性構築、経営の透明性、事業の持続可能性などにおいて優れた、公益性の高い企業を認証する制度です。
B Corpの先輩には、ベンアンドジェリーズ、Patagonia、Allbirds、THE BODY SHOPなど、大好きなブランドが沢山ありますし、こういった世界中のB Corpのコミュニティーの一員となることができたことを、誇りに思います。
Use business as a force for goodは、大好きなスローガン。新しいオフィスの入り口にも、プリントしてもらいました!(実はこれはロンドンで見た THE BODY SHOPの真似)
なぜ取得したか、取ってどうだったか、など、自分たちの言葉でも書いていますので、こちらも是非読んでみてください。また、B Corpについては、いくつかのメディアでも取り上げていただておりますので、是非検索してみてください。
東京の引っ越し
2022年、東京オフィスは2回引っ越しをしました!
正直、1回目の引っ越しのことは完全に忘れていました。。。あれって今年だった???
2018年から(だったっけ?忘れてしまった。。。)からファーメンステーションの東京オフィスは、押上にあるCenter of Garage(COG)というリアルテックのインキュベーションオフィスにありました。リバネスさんとの出会いで、どうしてもここに入りたくて、押し売りのように直談判?して入居した記憶。。
去年、今年とメンバーが増える中で、手狭になり、部屋を移動。
(だいぶ乱れているので、ちょっと写真ぼやかして、、、)
そして、その部屋も手狭になってきたこと、また杉本さんもジョインして、R&Dの拠点を東京にも持ちたかったことから、9月にCOGを卒業、近所の建物をお借りして新しいオフィスを構えました!
この場所は、実は友人のご実家だったところで、もともと金の箔押工場だったところ。浅草の東駒形という歴史あるエリアで、またこれまでのCOGの近所、さらにアサヒビールも近い(関係ない?おいしいビールが飲める)という色々楽しいところです。大家さんとのやりとりも嬉しくて、いいところに来たなと感じています。
9月の引っ越しは、実はすごく大変で、、、展示会出展→岩手で全社オフサイト→引っ越し、というビッグイベントを2週間の間に一気にやり切る、という、とんだスケジュールで、メンバーみんな大変だったよね。。。
1階がラボ兼ミーティングルーム、2階がオフィス。
ラボは、色々な設備も整えて、11月末に本格稼働。アルコール事業法上の製造許可も取得、これはすごいことで、、、
高速にR&Dを進める体制が整備できたのも、嬉しいことでした。
ヨーロッパ出張、グローバル展開へ!
今年は6月にパリ、ロンドンに出張しました。行ってよかった!!!
欧州最大級のテックカンファレンス「VIVA TECHNOLOGY 2022」に出展!
Viva techは、テックを中心とするグローバル企業に加えて、ロレアルやLVMHといった私たちのビジネスに近いグローバル企業も出展、スポンサーしていることもあり、ファーメンステーションの「未利用資源を活用したアップサイクル原料」が勝負できるかチャレンジする場でもありました。
写真でもわかるかなと思うのですが、Food wasteからの発酵原料、機能性原料への関心は非常に高く、さらにB Corpであることが評価されたのも印象的でした。
さらに、日本とフランスのスタートアップが参加するJapan X France Startup Pitchで優勝!
そのままパリとロンドンでもいくつか商談をしてきました。
グローバルには市場があるな、というのを実感、リジェネラティブな取り組み、ソーシャルインパクトへの評価もいただき、また課題も見えたことで、帰国後、いくつかのアクションを取り始めています。
また、国内でもグローバル市場に向けて、海外のアクセラへの参加や、英語での発信にも注力しています。
そんな中で面白かったのが、海外からのお客様。WBCSDの方がいらっしゃいました。
WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は、持続可能な未来の実現を目指して経済、環境、社会に関する調査・提言活動を行うスイスに本部のある団体で、「持続可能な開発を目指す先進的な企業約200社が加盟するグローバルな組織」とのこと。
今回はリーダーシッププログラムの一環で、日本のサステナビリティに取り組むスタートアップに会いたい、とのことでお声がけいただきました。
気がついてくれて嬉しかった!!!
今回はリバネスさんにもご協力いただいて、日本のリアルテックを中心とするスタートアップのエコシステムなどをレクチャーいただき、ファーメンステーションからは取り組みの内容や、実際に東京のラボを見ていたきました。
グローバルにサステナビリティに取り組む人々や、スタートアップの中で、ファーメンステーションのプレゼンスをもっとあげていきたいと感じた時間でした。
チームも増強中!
そして大事なチームメンバーです!
現在のファーメンステーションは総勢14名。岩手に4名、東京に10名です。
さまざまなバックグランドを持つメンバーで、チャレンジの毎日です。
今年も新たなメンバーが加わってくれて、事業を一緒に伸ばしています。
ファーメンステーションは新たに学ぶことも多く、事業も多岐に渡る中で、日々学びながら、走ってチャレンジしているメンバーがいることが強みだなと感じます。
9月には岩手に全員集合してオフサイトを実施。
普段はオンラインでのやりとりが多い、東京と岩手のメンバーが一緒に集まることで、チームビルディングにもなったかなと思います。
ファーメンステーションのビジネスは、社内のメンバーだけで成立していなくて、地域の皆さんやさまざまなステークホルダーのみなさんとご一緒することで成り立っています。
そこで今回は、1日目には岩手でお世話になっている皆さんを訪ねてディスカッションをしました。
そして2日目には、、、なぜかバスケを。。。
私、運動が大嫌いで、めちゃくちゃ苦手。。。なんでこんなことにーーー!と思っていたのですが、やってみたら楽しかった笑 メンバーの知らない一面を見ることもできた機会でした(どう思ったかは内緒 笑)。
アワード
そして、このようなメンバーで事業に邁進している結果として、今年も嬉しいニュースがいくつかありました!上述のViva techでのアワードもそうですが、今年は、他にもアワードをいただきました。
まずは、株式会社オルタナが主催する「サステナブル★セレクション」にて三つ星を獲得。
製品/サービス/ブランドの持続可能性や、組織としてのサステナブル経営を推進しているかどうかなど、いくつかの評価項目を総合的に審査をされる三ツ星は、サスセレにおいて最高位の評価です。厳選された一つ星33社からさらなる審査を経て、最終的に三ツ星を獲得した5社のうちの1社に選定されました。
地域や環境のことも考えながら、ものづくり、プロダクト作りをしてきたことを評価いただけて、とても嬉しかったです。
そして、年末にいただいたJapan Beauty and Fashion Tech Awards 2022の大賞。
今回の賞の評価基準は、「革新性」「事業性」「技術性」「社会性」とのことで、私たちがやってきた未利用資源を活用した機能性原料ビジネスをご評価いただきました。実は2019年にこのBeauty tech awardがスタートした際に、特別賞をいただきました。今回はそこからの進化も見ていただくことができたのも嬉しかったです。
どちらも、事業性と社会性の両立、という観点をご評価いただけたと感じています。
ビジネスの当然伸ばす、それと同時に社会性も伸ばすチャレンジを、これからも続けます。
さて、ここまでが2022年のファーメンステーションのビッグニュースでした!
もう今年が終わってしまう。。。
次は、今年のビジネスの成果、そして、これからのお話を書いてまいりますので、続きも読んでくださいねー。
では皆様、良いお年を!!
後半に続きます。