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製造業で培った経験を活かしたい!現場と二人三脚で開発を進めるデータ分析エンジニアへのインタビュー

こんにちは。Regnio社員へのインタビュー、記念すべき第一回目である今回は、製造業での経験を持つデータ分析エンジニアである青山さんにお話しを伺いました。

現場に寄り添ったシステム開発、製造業からIT業界への転職。

現在のお仕事とバックグラウンドがどのように関わってくるのか、そんな彼がなぜRegnioにジョインしたのか、どんな仕事をしているのか、とても中身の濃いインタビューになりました。

青山 遼 / Ryo Aoyama

1991年生まれ、北九州市出身。九州大学大学院にて数理学修了後、トヨタ自動車の本社工場にて部品製造の維持改善を3年間担当。株式会社QUANDOにて製造業の予防保全システムの開発、現場の遠隔支援ツールの開発に2年間従事。そこからスピンアウトする形で創業した株式会社Regnioにて、釣り用SNSの開発、鋼板の生産ラインを自動化するAI開発、食品製造業の出荷情報の統計分析、製品在庫を自動カウントするAI開発、取引先様から受け入れた社員の人材育成に従事している。仕事に限らず生きていく上で「笑顔」を大切にしている。

製造業に関わることはワクワクする

ー今どんなお仕事をしているか教えてください。

現場の方が人の目と手で操作している工場の機械をカメラで映像撮影し、その映像を機械学習で処理することで、人の目と手のかわりに機械を自動で動かすというプロジェクトを行っています。

その中でも僕が中心に行っているのは、CNNという機械学習を使って、画像を数値データに変え、それを時系列データとしてRNNという機械学習に再度かけて操作の予測を出すことです。

その予測をPLC(製造業において機械や装置などの制御に使用されるコントローラ)に渡すことで、機械がコントロールされて、従来は人の手と目でやらなきゃいけなかったような難しい作業の自動化が出来るようになります。

ーそのお仕事について、どんなところを魅力ややりがいに感じていますか?

もともと製造業にいて、製造業に対して課題感が自分の中であって。かつ、その製造業に関わることはすごく自分の中で過去にもやったことがあるし得意なのと、あとは見ていてワクワクするというか。

機械触って楽しいな、という。自分の得意なこともやれて楽しくやれていることが一番でかいです。機械学習については大学でやってきた数学やデータ分析を活かせています。

自分の強みを活かしたい。数学とデータ分析と現場力

ーお話しを聞くと、現在ご自身のバックグラウンドをとても活かせているようですね。

そうですね…僕は数学を活かした仕事がしたかったし、前職の製造業にいたという強みを現在活かせていると思います。また、車が好きなので前職の製造業を選びました。それと機械系のことが好きで、今もラズパイ(=ラズベリーパイ)で色々作ったり。

ー前職ではどんなお仕事をされていましたか?

車のエンジンの中にクランクシャフトという部品があるんですが、その製造を保守改善していく、生産管理の中のひとつの業務を担当していました。

総合職の中の技術者のような立ち位置だったのですが、自分の強みである数学やデータ分析を活かせないと思っていました。キャラ的に現場の人とかなり仲良くなって仕事が出来てはいたんですが、やはり自分の強みを活かしたことをやりたいと思うようになりました。

とはいえ、業務改善という面においては、機械学習という手段であることを除けば、今も似たようなことをしている気がします。

ー現場の方と一緒にシステムを開発する上で気をつけていることはありますか?

僕らは現場の人の幸せを考えていかないといけないと思っています。

現場の人たちにとっては生産することが第一なわけであって、業務効率化のために開発しているシステムのせいで生産に支障が出るようなことはあってはならないことです。

なので、そこは本当に意識して気をつけています。例えば自分達の開発を優先させたくなったとしても、「本当に大丈夫だよね」とか「危険じゃないよね」「迷惑かけてないよね」とか。すごく確認してから実行するように心がけています。


自由だけど孤独だった車中泊の旅

ーRegnioに入社したきっかけを教えてください。

前職を辞めて九州を中心に3ヶ月程度、車中泊をしながら回っていました。で、貯金も尽きてきたし、本当に何もしない時間を過ごしていて。そうしたらメチャメチャ寂しくて。みんな働いてるから、友だちと遊びたくても思うようには遊べない(笑)

で、就職活動をしなくちゃいけないなあと思いました。

そんな時に中野さん(Regnio代表)が講演で話しているのを聞いて、自分と同じ高校と大学院を卒業した先輩であり、自分がやりたかったことを先にやっている人がいるということを知りました。その人を目標にして頑張れば、いつか自分も追いつけるんじゃないかと思って、入社したいと思いました。

その講演ではオープンデータと呼ばれる、地域が出している人口やインフルエンザの発症数などのデータに対して、Tableau(BIツール)を使ってデータ分析をするセミナーをやっていました。実際に参加者が一緒に行う形式のもので、かなり丁寧な説明で分かりやすく、楽しかったです。

そこで、僕は中野さんに直接入社したい旨を伝えたところ、webシステムを作る課題を与えられ、面接を受けて入社しました。

やりたいことが明確な人と共に

ー現在Regnioではエンジニアを募集していますが、どんな人と一緒に働きたいですか?

基本的に僕は「ガンガン作って動かす」タイプなんですけど、反対に、慎重で「本当にそれ大丈夫?」みたいなタイプの人も必要ですし。

チームで補い合いながら働けて、自分のやりたいことが明確な人がいいですね。「自分はこれがやりたい!」がはっきり分かって、得意不得意が分かればチームとしてやっていけると思います。

現場に入って円滑にコミュニケーションができる人がいいですね。

他にないものだから、早く完成させたい

ーでは最後に、今後はどんなことに力を入れていきたいですか?

スタートアップでは色んなバックグラウンドの人が入ってきて一緒に働くので、各個人の価値観も全然違うじゃないですか。それをお互い共有していきたいなと。

そして共有した上で、「どういう働き方が最善か」みたいなことをしっかり話し合いたいです。それを経営者に任せきりにするのではなく、僕らメンバーがやって、バランスを取っていける組織になっていけばいいなと思います。

また、せっかく今は他にないものを開発しているので、もっと早く効率的にシステムを完成させたいと感じています。そのためにも、今自分が感じている課題である「体系的なナレッジ蓄積」を実行していきたいと思っています。いわゆる「現場の人たちの経験」をいかに形として残していくか。それは製造業の現場でもIT企業でも同じことが言えると思います。

それに関して言えば、Pythonの中に無料で使えて操作が比較的簡単なTensorflowというツールがあって。こういうツールを使えばデータ分析の経験が浅くとも、学習する意欲のある人にとって一助になるのではないかと思います。もちろんどのデータを使い、どのように分析するか考えるのは、専門性も難易度も高いので、統計手法を学習し、その膨大な知識を用いてどのように分析するか判断することが必要にはなりますが。

このようなナレッジを体系的にまとめれば、自分の手法を形にして人に伝える手段のひとつになるのかな、と思います。

青山さん、ありがとうございました!

現在Regnioでは一緒に働き、中小製造業を活性化する仲間を募集しています!本記事を読んで、興味を持っていただけたら、是非一度カジュアルにお話ししましょう。

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