高見 純一のプロフィール - Wantedly
島根県出雲市出身
https://www.wantedly.com/id/junichi_takami_a
今回もご覧いただき、ありがとうございます! 株式会社ism採用担当です。
今回は、当社の設計部門を牽引するデザイナー、高見順一さんにお話を伺いました。「デザインから施工まで一貫して関わりたい」という強い想いを持ち、数々のハイエンドな歯科医院や商業施設を手掛けてきた高見さん。
実は高見さん、かつてはismの「発注元」として仕事をしており、そこから黒澤代表に口説かれて入社したという異色の経歴の持ち主です。独立も視野に入るキャリアを持ちながら、なぜ彼はismという組織を選んだのでしょうか。
「描いた線が、目の前で形になる」。その手触り感のある仕事の裏側にある、プロフェッショナルとしての誇りと覚悟に迫ります。自分のデザインが現場でどう形になるのか最後まで見届けたい、そんな仕事に魅力を感じる方にはぜひ読んでいただきたいインタビューです。
――高見さんは、もともとismにお仕事を依頼する立場だったと伺いました。入社に至るまでの経緯を教えていただけますか?
そうなんです。前職で店舗設計や施工をやっていた頃、2009年に初めて黒澤社長に施工をお願いしたのが出会いでした。そこから足掛け6年くらい、ismはずっと僕にとって「信頼できるパートナー企業」だったんです。
現場の監理スタッフや大工さんともすでに顔馴染みでしたし、何より仕事のクオリティを肌で知っていました。だから、転職というよりは、「いつもの仲間と、もっと近い距離でやるようになった」という感覚に近いですね。
――なるほど、信頼関係はすでに出来上がっていたんですね。とはいえ、会社を変えるというのは大きな決断です。最終的な決め手は何だったのでしょうか?
黒澤社長からの「デザインするなら、ウチでやってくださいよ」という一言ですね。
面接らしい面接はなくて、食事の席で自然に決まりました。僕自身、長く付き合ってきたこの会社なら、自分の描いたデザインを確実に形にできるイメージが湧いたんです。
デザイン会社と施工会社が別々だと、どうしても責任の所在が曖昧になったり、意図が現場に伝わりきらなかったりする。「デザインと施工が1社で完結する」というのは、お客様にとってもメリットだし、作り手である僕らにとっても「言い訳ができない」分、やりがいがある環境だと思いました。
――「言い訳ができない」環境をあえて選んだ、という点にプロ意識を感じます。実際に入社してみて、ギャップはありましたか?
良い意味で、想像通りでしたね。年齢が近いスタッフも多くて、すんなり溶け込めました。ただ、外から見ていた時以上に、「ものづくりへの熱量」は凄まじいなと感じました。
――これまでの仕事の中で、特に印象に残っているプロジェクトについて教えてください。
一番大変だったけれど、一番心に残っているのは、ある台湾企業の検査ラボをデザインした案件ですね。
デザインそのものの難易度も高かったんですが、何より大変だったのが「言葉の壁」です。現地の施工スタッフにこちらの意図が伝わらない、向こうの質問もこちらに正確に届かない。そんな状況が、現場が終わる直前まで続きました。
――どうやって乗り越えたのですか?
結局は、「諦めないこと」に尽きます。ismのメンバー全員が、誰一人として投げ出さなかった。図面を指差して、身振り手振りで、時には現物を見せて。「お客様が求めているクオリティはここなんだ」ということを、粘り強く伝え続けました。
――その熱意が伝わったんですね。
はい。完成した時、お客様から「次もぜひ、高見さんにお願いしたい!」と言っていただけて。あの瞬間は本当に嬉しかったですね。デザイナー冥利に尽きます。
僕らの仕事って、ただ綺麗な絵を描くことじゃないんです。どんな障壁があっても、最後にお客様が満足する空間を「現実に作り上げる」こと。それができて初めてプロだと思っています。
――現在は主にどのような案件を担当されているのでしょうか?
今は歯科医院(デンタルクリニック)の設計がメインですが、それ以外にもハイブランドの物販店舗や、企業のオフィスなども手掛けています。
特に歯科医院に関しては、ドクターが開業する際の物件探しから、資金調達のサポート、デザイン、施工までを一貫して行うことも多いです。単なる内装屋ではなく、「ドクターの夢を叶えるパートナー」として動いている感覚ですね。
――業務の中で、高見さんが特に意識されている「こだわり」はありますか?
「スピード」ですね。これは僕の性格もあるんですが(笑)、お客様からの要望には即座に応えるようにしています。
ボールを持っている時間を極力なくす。そうすると、お客様との信頼関係が築けますし、他社がまだ準備している間に、こちらは見積もりまで出している、なんてこともよくあります。「仕事が早くて正確」というのは、クリエイティブ以前に、プロとして最強の武器だと思っているんです。
――ismならではの強みや、働き方の特徴について伺いたいです。
最大の強みは、やはり「工場を持っていること」です。
一般的なデザイン事務所だと、図面を描いて、それを施工会社に渡して終わり、ということも多い。でもismの場合、すぐ裏に工場があって、家具を作っている職人がいる。「これ、どうやって納めようか?」「この素材、加工できる?」と、図面を描いている最中に職人に相談しに行けるんです。
――それはデザイナーにとって贅沢な環境ですね!
本当にそうです。PCの前で悩むより、現物を見て、職人と話した方が早いし、より良いアイデアが生まれる。
職人さんとの距離が近いからこそ、リアルで精度の高いデザインが提案できます。自分の描いた線が、目の前で立体になっていくのを見られるのは、ものづくりが好きな人間にとってはたまらない環境ですよ。
――現場との距離が近い分、コミュニケーションも活発そうですね。
そうですね。良くも悪くも遠慮がないです(笑)。 職人さんたちもプロなので、無理な図面を描けば「これじゃ作れない」とハッキリ言われますし、逆に彼らから「こうやった方が綺麗に納まるよ」と提案をもらうこともあります。
お互いに「良いものを作りたい」というゴールは一緒なので、そこに向かって建設的な喧嘩ができる。そういう風通しの良さは、ismのカルチャーだと思います。
――高見さんが図面を描く際、特に大切にしている視点はありますか?
常に4つの視点を行き来させることです。「ドクター」「看護師・衛生士」「患者様」、そして「デザイナー」。
例えば、ドクターにとっては治療しやすい動線でも、患者様にとっては威圧感があるかもしれない。スタッフにとっては掃除がしやすくても、デザイン的には美しくないかもしれない。
この4者のバランスをどこで取るか。誰か一人だけが満足するのではなく、その空間にいる全員が心地よい場所を作る。それが僕の目指すデザインです。
――今後、高見さん個人として、また設計部として目指していきたい姿はありますか?
僕個人としては、これまでの経験で培ったノウハウを、次の世代に伝えていきたいという想いがあります。今は僕一人で回している部分も多いですが、チームとしてもっと案件を受けられる体制を作っていきたいですね。
会社としても、2024年に新しい拠点(吉川本社・工場)に移り、環境は最高に整っています。あとは、ここに新しい風を吹き込んでくれる仲間がいれば、もっと面白いことができると確信しています。
――具体的に、どのような方と一緒に働きたいですか?
スキル面で言えば、Vectorworks(ベクターワークス)が使える方ですだと活躍しやすいです。
マインド面で言えば、「自分のデザインを形にしたい人」ですね。 ただ言われた通りにオペレーションをするだけではなく、「もっとこうしたい」「現場を知りたい」という好奇心がある人。
「ここなら確実に成長できる」「自分の作ったものが世に残る実感が持てる」。そう思ってくれる人と、一緒に働きたいですね!
インタビュー中、高見さんが何度も口にしたのは「お客様」と「現場」という言葉でした。PC画面の中だけで完結するスマートな仕事ではなく、泥臭くても確かな「手触り」のある仕事を愛している。そんな職人魂のようなものを、デザイナーである彼から強く感じました。
「デザインするなら、ウチで」という社長の言葉通り、ismにはデザイナーがその本領を最大限に発揮できるフィールドがあります。自分の描いた図面が、工場の職人の手によって形になり、お客様の元へ届く。その全プロセスに関われる喜びを知りたい方は、ぜひismの扉を叩いてみてください。