2024年5月、中途入社で現職についた来住さん。大学卒業後は教育系の企業で学校法人営業に従事。ICT教育専任担当として高校現場におけるICTツール活用・DX推進を支援するとともに、新カリキュラム対応教材の開発や文部科学省委託事業に携わる。その後、地域おこし協力隊に転職し、教育魅力化を軸とした地方創生プロジェクトに参画。高校活性化を通じた地域創生事業のコーディネーターを担当。
現職では、コンサルタントとして大学のDX化に向けたコンサルティング事業の全体運営や教学データ分析に従事。併せて、高校における理系人材育成プログラムの企画・運営を担っている。その仕事の幅広さと仕事の魅力を聞いてきました。
「現場が本当に困っている」。離島で知った、教育と地域の現実
── まず、これまでのキャリアを教えてください。NTTDXパートナーに来る前は、地域おこし協力隊をされていたんですよね。
はい。入社前は愛媛県の離島で地域おこし協力隊として活動していました。その前は教育系の企業で、学校法人営業として高校現場のICTツール活用・DX推進を支援したり、新カリキュラム対応教材の開発や文部科学省の委託事業に携わっていたんです。全然つながっていないように見えるかもしれないですが、自分の中では一本の軸があって。
── その軸というのは?
「教育」と「地域」への関心です。前職の企業にいた頃は、模試や教材を通して先生方の進路指導をサポートする仕事にやりがいを感じていました。ただ、営業として多くの学校や先生方を支援する中で、もっと現場に深く関わって、先生や生徒のサポートがしたいと思うようになって。それで思い切って、地域おこし協力隊に飛び込んだんです。
── 離島での経験はいかがでしたか?
とにかくリアルでしたね。現場では、意思を持って必死に動いている方々が、学校にも自治体にも地域にもいました。ただ、「目指す方向に対して、この進め方で正しいのか?」「この地域において、目指す方向はこれでいいのか?」など、自分たちの持っている情報やノウハウだけではなかなか判断できないこともあって。現場がやりたいことや目指している方向に対して、適切な外部からのサポートがあればいいのに、と感じることもありました。
── そこからなぜ、民間企業に戻ることを選んだのでしょうか?
地域おこし協力隊は、最大3年間の期間限定の活動なんです。島での経験を通して感じた「現場の課題」は、きっと他の地域でも同じように悩んでいる人がいるはずだと思って。だから次の仕事では、短い期間だけど現場を経験した人材として、より多くの地域の教育改善に寄り添いたいと思ったんです。
「現場で痛感した、“つなぐ存在”の必要性」。NTTDXパートナーを選んだ理由
── 転職先としてNTTDXパートナーを選んだ決め手は?
一番は、企業理念に共感したことです。DXを通じた自治体・企業・教育機関の課題解決だけでなく、コミュニティ形成を通じて「自走する地域社会」を支援していく、という方向性ですね。
地域おこし協力隊として自治体や教育現場に入り込む中で、痛切に感じたことがあって。それは、自治体や地元企業にある潜在的なニーズを見つけ出して、時にはステークホルダー同士を巻き込みながら共創を後押しする、“第三者”の存在が必要だということでした。
これまでの現場経験や、チームで成果を出してきた力を活かしながら、NTTグループの豊富なアセットを使って、地域ならではの価値創造やビジネス創出が生まれる好循環なコミュニティづくりを支援したい。そう思ったのが決め手です。
── 入社してみて、イメージとのギャップはありましたか?
仕事の幅の広さは、想像以上でしたね。いまは、大学のDX化に向けたコンサルティング事業の全体運営や教学データ分析に従事しながら、大学・高校領域における理系人材育成プログラムの企画・運営も担っています。こんなにも多岐にわたるとは、想像していなかったですが(笑)、それが逆に面白さややりがいにつながっていると今は思っています。
高校イベントから大学コンサルまで。想像以上に広かった、現在の仕事
── 具体的な仕事内容を教えてください。まず、高校向けの事業はどんな内容ですか?
工業高校の生徒を対象にした、高校生向けデジタルプログラムの企画・運営が大きな柱のひとつです。5日間の集中プログラムで、どんな内容にするか、協力企業と一緒に組み立てるところから始まります。
── 「企画から運営まで」というのは、具体的にどこまでやるんですか?
プログラム構成の意識合わせから、宣伝・広報、受講者の管理、会場や機器・備品の手配、運営マニュアルの作成、スタッフのシフト管理まで、裏方の仕事も含めすべて監督する立場でした。イベントが始まってからも、トラブルが起きれば対応するし、参加者の様子を見ながら調整していく。プロデューサーと近い感覚でした。
── 教育委員会向けのコンサルティングは、どんな仕事ですか?
高校向けの事業で培った知見を、全国に広げていくイメージです。各県の教育委員会に対して、モデル高校の魅力化に向けたロードマップの作成や、高校生向けデジタルプログラムなどの新しい取り組みの提案・コンサルティングを進めています。「こういうプログラムだと生徒の反応がよい」「こういう運営体制ならスムーズに進められる」という実体験のある知見を持って提案できるのは、強みだと思っています。
── 大学向けの仕事は、また違う性質がありそうですね。
大学向けの支援内容としては、DXの一環で、大学の学生のさまざまなデータを分析する仕事を2年ほど継続して支援しています。また、2024年度に都内の私立大学から、構想中の新学部の教育内容やコンセプトについてニーズ調査の依頼があり、実際にいろんな企業や高校を回って、「こういう学部があったら貴校の生徒は通いたいと思うか」「企業側としてどんな人材を求めているか」といったヒアリングをしたりしました。
(イベントにて大学分野の取り組み展示)
「自分で考え、動く」裁量を持って教育現場の課題に向き合う面白さ
── 来住さんの働き方のスタイルを教えてください。
案件を進めるうえで、方向性や手段を自分なりに考えて、それをマネージャーに相談して確認するという流れです。「こうやりたいんですがどうでしょう」という形で動ける環境なので、主体的に仕事に向き合えている感覚があります。
── 「任されている」と感じる瞬間はありますか?
高校生向けデジタルプログラムにしても、大学向けコンサルにしても、「こうしたい」という提案を出せば、ちゃんと受け止めてもらえる。もちろん議論はしますが、職位や社歴に関係なく、闊達に意見を出せる環境だと感じています。
── 2025年度の個人表彰を受賞されたとのことですが、どんな取り組みが評価されたのでしょうか?
高校生向けデジタルプログラムの企画・運営、大学向けのコンサルティング、大学のIR(データ利活用支援)への取り組みを、主体的に精力的に進められた点を評価いただきました。一つ一つ仕事を必死で動き続けた結果を評価いただき素直にうれしかったです。
「教育×企画×コンサル」に興味がある人へ
── 最後に、この仕事に向いているのはどんな人だと思いますか?
まず、教育や地域に対して関心を持っている人。「教育現場の課題を変えたい」「地域をもっと面白くしたい」という想いがある人だと、この仕事は楽しいと思います。
それから、正解のない状況を、周りを巻き込みながら進められる人。この仕事は「誰かが決めた答えをこなす」のではなく、毎回「どうすればいいか」を自分で考えるところから始まります。しかも、自分ひとりの知見だけでできることは限られていて。だからこそ、相手が本当に実現したい未来は何かを捉えて、それを関係者と共有しながら、チームとして成果を出していける人が向いていると思います。
あとは、人と関わることが好きな人。教育委員会、大学の先生、企業の人事担当、高校生まで、様々な立場の人と話す機会があります。立場の異なる人たちの間に立って、調整したり合意形成をしたりするのが得意な人は、確実に活躍できるフィールドだと思います。
── NTTDXパートナーで一緒に働きたい人へ、メッセージをお願いします。
私たちはいま、新しいビジネスを拡大していくフェーズにあります。ぜひ一緒にそこを切り拓いていける仲間を探しています。「教育で社会を変えたい」「地域の力になりたい」という想いを持つ人に来てほしいです。正解のない仕事を、楽しみながら進められる人と、ぜひ働いてみたいと思っています。